スピーキングの練習をしたいけれど「効果的な学習法がわからない」「独学と英会話スクールの、どちらが良いんだろう」といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、スピーキングの独学のメリット・デメリット、レベル別おすすめ勉強方法を紹介します。

初心者が見落としやすい、チェックするべきポイントもきちんと解説するため、満足できるスピーキングの練習法が見つかるはずです。

スピーキング練習のコツを抑えて、仕事や旅行で活用できるくらいの会話力を身につけましょう。

英語のスピーキングが上達しない原因・理由とは？

スピーキング力は間違った練習をしているとなかなか上達しません。

この章では、スピーキングが上達しない原因・理由について解説していきます。

スピーキングが上達しない原因・理由として考えられるのは以下の5つです。

ここからは、英語のスピーキングが上達しない原因・理由について1つずつ解説していきます。

英語の「基礎知識」が不足している

英語のスピーキングが上達しない原因・理由とした考えられることの1つ目は、英語の「基礎知識」が不足していることです。

スピーキングの上達には、単語や表現、文法などの知識のインプット量が重要になってきます。

「基礎知識」のインプットが必要な理由は、単語や表現、文法などを知らなければ、英語を話すことはできないからです。

また、アウトプットによるトレーニングを効果的に行うために、インプット学習が重要になってきます。

スピーキングの表現の幅を広げるためにも、単語や表現、文法などの基礎知識の学習を並行して行うようにしましょう。

英語を話す機会がない

英語のスピーキングが上達しない原因・理由とした考えられることの2つ目は、英語を話す機会がないことです。

日常で英語を使うことがある人はあまり多くはありません。

実際に話すことも少ないのでスピーキング力は上達しにくいです。

しかし、単語の意味は分かるといった人は多いので、話す練習をしていけば確実にスピーキングは出来るようになります。

まずはスピーキング練習をする機会を増やしていきましょう。

英語の発音を正しく理解出来ていない

英語のスピーキングが上達しない原因・理由とした考えられることの3つ目は、英語の発音を正しく理解出来ていないことです。

スピーキングが上達するためには、「発音練習」でスピーキングの基礎を鍛えることが必要になります。

「発音練習」は、スピーキング練習の基礎となる部分となります。

英語の正しい発音を知らないと、頭の中で英語の音と単語が上手く結びつくことが出来ず、英語の文章を上手く聞き取ることができません。

スピーキングを上達するためのトレーニングとして、「発音練習」は必ず行うようにしましょう。

日本語のような発音をしている

英語のスピーキングが上達しない原因・理由とした考えられることの4つ目は、日本語のような発音をしていることです。

日本語と英語の発音では、口の使い方がまるで違います。

ジャパニーズ・イングリッシュという言葉があるように、日本人が話す英語は日本語の影響を強く受けてしまっています。

発音が違えば、ネイティブにはまるで通じないので、正しい発音を覚えるようにしましょう。

英語を話すのが恥ずかしいと感じてしまう

英語のスピーキングが上達しない原因・理由とした考えられることの5つ目は、英語を話すのが恥ずかしいと感じてしまうことです。

英語に自信がないと声が小さくなってしまい、相手には伝わりません。

しかし、日本ではネイティブのような発音をすることが恥ずかしいと感じる人が多くいます。

恥ずかしいという理由から、「ジャパニーズ・イングリッシュ」を使って発音練習を続けてしまうと、実際に使えるスピーキング力は身につきません。

恥ずかしさは捨てて、大きい声で英語を話すことが上達への近道です。

【レベル別】スピーキング練習方法まとめ

この章では、英語のレベル別におすすめのスピーキング練習方法を紹介します。

【初心者編】苦手なスピーキングを克服したい方向け

初めから英語がぺらぺら話せる人なんていません。

しかし、正しいやり方を知っていれば英語はみるみる上達していきます。

今回は、苦手なスピーキングを克服したい方向けに、以下の3つのスピーキング練習方法についてご紹介していきます。

まずは英語を聞いてみよう

英語の発音やリズムは、日本語を話す時とは変わってきます。

実際にネイティブが話している音声を聞いて、ネイティブの発音を真似するところから始めてみましょう。

スピーキングにおいては、文法が合っているかよりも、発音が正しいかどうかが重視されます。

そのため、英語を音で覚え、正しい発音を身につけていく必要があります。

最初は短い文章を使って、英語の雰囲気に慣れることから始めましょう。

完璧な文章にこだわらないようにしよう

英会話におけるスピーキングでは相手が話したことに対して素早く反応しなければなりません。

完璧な文章を作ることにこだわってしまうと、会話に詰まってしまいます。

まずは相手に伝わればよいので、英語を話してみることがとても大切です。

話すことで相手から間違っていた部分などを教えてもらうことができます。

実際にスピーキングをする中で学んでいくということが英語上達への近道となります。

基礎学習を始めよう

基礎学習とは、英語の単語や表現、文法のことです。

これらの学習を怠けてしまうと、既存の知識量のみでスピーキングをしてしまうことになってしまい、なかなか上達しません。

覚えた単語や表現、文法を使って積極的に音読をしてみましょう。

基礎知識の学習は、毎日たった10分行うだけでも効果があります。

少しの時間でも、毎日継続して行うようにしましょう。

【中級者編】自信をもってスピーキングができるようになりたい方向け

英語を少しずつ話せるようになってきたら練習方法もレベルアップしてみましょう。

自信をもってスピーキングができるようになりたい方向けに、以下の4つの練習方法を紹介します。

ディクテーションをしてみよう

ディクテーションとは、聞こえてきた英語音声を一言一句書きとることです。

一度で書きとりきれない場合は、繰り返し何度も聞いて文章を文字に起こしてみましょう。

これはリスニングの練習でもありますが、スピーキングをする上では相手の英語を聞き取ることも重要になります。

また、集中して英語を聞き取ることはスピーキングにおいて正しい発音やリズム感を身に着けることに繋がります。

上級者への一歩として、このトレーニングを始めてみましょう。

リピーティングをしてみよう

リピーティングとは、文章の区切りごとに音声を止めて、声に出して繰り返す練習方法です。

ネイティブの音声を注意深く聞いて、自分のスピーキングで再現してみましょう。

再現できているか心配な方は録音をして、ネイティブと比較してみることをおすすめします。

また、英文の区切りを話しながら覚えることで、長文を読むときにも自然な位置で区切って話すことができるようになります。

シャドーイングをしてみよう

シャドーイングとは、英語を聞きながらぴったり被せて真似して話すという練習方法です。

「shadow（影）」のようにタイミングを合わせて読むことで、リズム・強弱を感じながら英語を話す練習ができます。

ただし、リピーティングの前にシャドーイングをしてしまうと間違った発音でも正しく出来ているように感じてしまうので注意が必要です。

最初はネイティブの英語の速さについてくことを目標にしてみましょう。

スクリプトを音読する

ある程度、英語の発音が出来るようになってきたら、スクリプトを音読する練習をしてみましょう。

音声付きの教材の多くには、音声内容が記載されたスクリプトが付属しています。

ディクテーションやシャドーイングなどで練習したネイティブの発音を、音声なしで実際に発音できるかチェックすると良いです。

また、スクリプトを音読する際には、発音・リズム・強弱を意識して発音練習を行うようにしましょう。

【上級者編】スピーキング力をさらにレベルアップしたい方向け

最後にスピーキング力をさらにレベルアップしたい方向けに、以下の2つの練習方法を紹介します。

以下の2つを紹介します。

パラフレージングをしてみよう

パラフレージングとは、教材の英語を読んだ後に内容を思い出しながら英語で独り言のように話す練習方法です。

一言一句覚える必要はなく、自分の言葉に言い換えて話してみましょう。

回数は重ねるだけ効果が出るので、すらすら話せるようになるまで繰り返しましょう。

文章の内容が思い出せない場合は英文をもう一度見直しても構いません。

上級者の壁を破るべく、ぜひ挑戦してみましょう。

英語の音楽、映画から学ぼう

英語の音楽や映画を使って学習をしてみることもおすすめです。

英語でも様々な表現が使われているため、語彙を増やすこともできます。

特に映画では、表情や身振り手振りまで、スピーキングで使える多くの表現方法を見て学ぶことができます。

英語上級者ならではの楽しみながら学ぶ練習をしてみましょう。

英語のスピーキング練習におすすめの英会話スクール3選

独学での英会話の練習をするのには、限界があります。

本格的にスピーキングの練習をしたいという方には、オンライン英会話の利用がおすすめです。

今回は以下の3つのオンライン英会話スクールをご紹介していきます。

トライ式英会話

対象	小学生～高校生・大学生・社会人
授業形式	マンツーマン
特徴	指導実績豊富な英語圏出身のネイティブ講師が指導

「トライ式英会話」は、指導実績豊富な英語圏出身のネイティブ講師が指導してくれるオンライン英会話スクールです。

英語圏出身のネイティブ講師が指導をしてくれるため、質の高いスピーキングの練習を行うことができます。

また、一人ひとりの目的やレベルに合わせてオーダーメイドカリキュラムを作成してくれるため、スピーキングの練習を重点的に行うことも可能です。

スピーキングの練習は、ネイティブの発音を聞くことや、発音を指導してもらうことが重要になるため、指導経験豊富なネイティブ講師に指導してもらえるトライ式英会話はおすすめです。

ビズメイツ

対象	社会人
授業形式	マンツーマン
特徴	ビジネス英会話に特化している

「ビズメイツ」はビジネス英語に特化しているオンライン英会話スクールです。

講師陣が全員ビジネス経験者なので、より現場に近い英会話の練習を積んでいくことができます。

もちろん発音などが間違っていると高頻度で指摘されるため、固い意志を持って望むと良いでしょう。

質の高い講師と効率的なカリキュラムによって、短時間でビジネス英語を習得することができ、評判も非常に良いです。

これからビジネス英語を習得したいと考えている人は、是非Bizmatesへの入会を検討してみてはいかがでしょうか。

産経オンライン英会話

対象	初心者〜中級者
授業形式	マンツーマン
特徴	短期間で上達したい方におすすめ

「産経オンライン英会話」は英会話初心者〜中級者向けにプログラムが組まれているオンライン英会話スクールです。

実際に、教育機関でも使用されている実績があります。

スピーキング初心者脱却を目的した3ヶ月集中プログラムも用意されているので、短期間で一気に上達したい方におすすめです。

もちろんビジネスパーソンにもおすすめのサービスで、企業・法人様向けのサービスも用意されているほどです。

夫婦・親子での家族割も用意されているので、これを機に入会を検討してみてはいかがでしょうか。

【一人で練習できる】おすすめのスピーキング練習アプリを紹介

英語のスピーキングを上達していくために英会話アプリなどのサービスを使う方法もおすすめです。

この章では、一人でも練習できるおすすめのスピーキングアプリを3つ紹介します。

AI英会話スピークバディ

「AI英会話スピークバディ」の評価
参考	評価	件数
App store	4.7	85件
Google play	4.7	ー

「スピークバディ」はスマートフォンの音声認識機能を利用し、AIに英会話力を判定してもらうことのできるアプリです。

自分の英語レベルに合ったカリキュラムが自動で作られるので、無理なく続けていくことができます。

また2021年度にはGOOD DESIGN AWARDを受賞しており、ユーザビリティも非常に高いといえます。

毎日コツコツ使用しながらAIとのリアルな英和を通じて、英会話力を伸ばしていくことができるでしょう。

月額1,950円（税込）と、比較的安価に使用できる点も魅力的です

※料金は自社調べにより、あくまで目安として参考にしてください。

TALKING MARATHON（トーキングマラソン）

「TALKING MARATHON（トーキングマラソン）」の評価
参考	評価	件数
App store	3.9	401件
Google play	ー	ー

「トーキングマラソン」は、アウトプットに特化したスピーキング練習アプリです。

トレーニングに採用されている「6秒レスポンス」は、英語を瞬間的に返す力を身に付けることができます。

また、トーキングマラソンの1番の特徴は、「発話量」の多さです。

一般的な対面型英会話レッスンの1ヶ月あたりの発話量が3,600語なのに対し、トーキングマラソンは、1ヶ月に75,000語となっています。

圧倒的な発話量の多さが、スピーキング力のアップに繋がっています。

月額4,378円（税込み）のため、スピーキングに特化して学習したいという方にはとてもおすすめです。

※料金は自社調べにより、あくまで目安として参考にしてください。

Cake （ケーク）英会話

「Cake英会話」の評価
参考	評価	件数
App store	4.8	4,100件
Google play	4.8	113万

Cake英会話は、世界中で1億人以上もの人が利用しているスピーキング学習アプリです。

Cake英会話の特徴は、毎日新しい動画コンテンツで勉強できるという点です。

新しいコンテンツが毎日追加されることで、英語の表現の幅を広げることができます。

また、音声認識によるスピーキング問題の機能も搭載されています。

レベル・ジャンル別に様々なテーマが用意されているため、自分の好みやレベルに合わせて教材を選択することも可能です。

一人で英語のスピーキング練習をするメリット・デメリット

この章では、スピーキングを一人で進めていく上でのメリットとデメリットをご紹介していきます。

一人で英語のスピーキング練習をするメリット

スピーキングの練習を一人で進めていくメリットは以下の2つです。

メリット①時間と場所に縛られず英会話の練習ができる

1つ目の独学のメリットは、時間と場所に縛られず自分の好きなタイミングで学習を進めていくことができることです。

自分の生活スタイルをうまくコントロールすることができれば、毎日確実に積み上げていくことができます。

メリット②講師との対話型レッスンより緊張しなくて済む

2つ目のメリットは、講師と1対1で進む対話型レッスンよりも緊張する必要がないことです。

対話型レッスンの進み方に慣れるまで時間がかかったり、相性が合わないこともあるでしょう。

独学であれば、余分なプレッシャーを感じることなく日々の学習が進んでいきます。

一人で英語のスピーキング練習をするデメリット

一方、一人でスピーキングの練習を行う際のデメリットは以下の2つです。

デメリット①本当に効果的な英語の勉強方法なのかわからない

逆にデメリットとしてはまず、自分の取り組みが本当に効果的な英語の勉強方法であるかどうかの評価が難しいということが挙げられます。

第3者にアドバイスをもらうことができれば、トレーニング方法などを修正しながら進めていきことができます。

しかし独学では、どうしても修正をもらう機会が少なくなってしまいます。

デメリット②英語で相手と実際に会話ができない

デメリットの2つ目としては、英語で相手と実際に会話ができないということが挙げられます。

スピーキングの目的は、話す相手と英語でコミュニケーションを取れるようになることですが、独学だけではこの目的を果たすことは難しいです。

そのため、ある程度スピーキングが出来るようになってきたら、オンライン英会話などを利用して実際に人と話してみることをすると良いでしょう。

英語が話せるようになるとなにができる？

英語が話せるようになることのメリットを紹介します。

進学や就職などの進路が広がる

昨今の高校入試、大学入試では英語が必須科目であるところがほとんどです。

また、英検に合格したり、TOEICで良い成績を残したりすることで、それらを自己PRとして用いることができます。

英語力があることで外資系企業や海外就職など、世界を舞台に活躍できるグローバルな人材になることも可能となり、将来の選択肢の幅が増えます。

海外旅行をより楽しむことができる

英語が話せるようになることで現地の人とコミュニケーションをとることができたり、その地域についての理解がより深まったりなど、より海外旅行を楽しむことができます。

また、情報を正確に受け取り、発信することができるようになることでトラブルを回避することもできます。

自分に自信がつく

スピーキングができるようになることは自信にもつながります。

どのような環境でも生かすことができるポータブルスキルですが、一朝一夕では身につきません。

努力を続けることで得られるスキルであり、目標に向かって努力し、達成したという大きな成功体験となります。

この先何かを目標としたときに、その経験はあなたの自信に繋がります。

まとめ

英語が苦手でスピーキングもあきらめているという方や、TOEICや英検で高得点を獲得しても、実際に英語を話すことは思ったよりできなかったという方もいるのではないでしょうか。

英語のスピーキングは、単語や文法の知識を知っているだけでは上達していきません。

スピーキング能力を向上させていくためには、英単語の正しい音を理解し、自分で発音できるようになる必要があります。

耳から正しい発音を取り入れ、実際に口に出す機会を増やしていき、実践で使えるスピーキング力を手に入れましょう。