就職活動でTOEICのスコアを活かしたいけれど、「どのくらいの点数から就活で有利になる？」「自分の目標スコアが分からない」というような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、TOEICのスコアが就活に有利な理由と、TOEICで取るべき目標スコアをご紹介します。

TOEICの点数は就活だと何点から使えるのか、各スコアの特徴を解説します。

TOEICを就職活動で使う際のポイントをしっかりと押さえて、就活を有利に進めましょう！

 

就活が有利になる？「TOEIC」とは

「TOEICで高得点を取れば就活に有利という話は聞いたことがあるけれど、TOEICとはどういうものかいまいち分からない」という人もいるのではないでしょうか。

ここでは、初めての人にも分かりやすくTOEICについて説明していきます。

TOEICの概要

TOEIC（Test of English for International Communication）は英語を用いたコミュニケーションの力を総合的に評価する国際的なテストです。

TOEICとはどのような試験なのかについて具体的に解説していきます。

世界の様々なシーンで活用される英語力測定テスト

TOEICは世界で年間約700万人もの人が受験しており、英語を母語としない人の英語力を測定する目的で使用されています。

日本では就職・転職における英語力測定や昇進・昇格の査定、大学・大学院の入試などに幅広く活用されています。

50％以上の企業が就活の際にTOEICスコアを見ている

2019年に行われた「TOEIC Programを活用している企業・団体における英語教育・英語活用の実態調査」では、50％以上の回答者がTOEICのスコアを採用の際の要素として利用したと回答しました。

ここからも分かる通り、就活の現場においてTOEICのスコアは実際に多く利用されています。

グローバル化が進んでいるなかで、企業側はグローバルに通用する人材を探しています。

TOEICのスコアが就職活動で使える3つの理由

TOEICで高いスコアを取っておくと就職活動に有利だと聞いたことがあるのですが、本当でしょうか。

また、TOEICの高いスコアが就職時に有利に働くのは、どのような理由からなのでしょうか。

ここでは、TOEICのスコアが就職活動で使える3つの理由について、詳しく解説します。

日本で一番有名な英語の資格だから

TOEICは日本でいちばん有名な英語の資格なので、TOEICでハイスコアを取っておくと就職活動に有利です。

英語の資格には、英検やTOEFL、IELTSなどさまざまな種類があります。

その中でいちばん知名度の高いTOEICのスコアなら、どこの企業でもそのレベル感を理解しており、実際に選考の基準として取り入れている企業も少なくありません。

そのため、自分の英語力をアピールするためには、知名度の高いTOEICで勝負することがとても有利に働くのです。

グローバル向け人材が必要だから

最近は、多くの企業が海外と取引などを行うようになっているため、新規事業を展開されています。

そこで、グローバルに働ける人材が必要となり、語学力が高い人は社内でも重宝されるようになるでしょう。

あなたがTOEICで高いスコアを取っていれば、あなた自身の英語力の高さを証明でき、さらには世界を相手に仕事をする能力を持っていることを証明できるのです。

ただし、使える英語として、英会話にも力を入れることをおすすめします。

元からビジネス英語を扱う試験だから

TOEICの公式HPには、TOEICを「日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト」と説明しています。

実際TOEICは、ビジネス場面の英語力を測るテストとして機能しています。

その理由として、試験内容のほとんどすべてが、ビジネスシーンから出題されており、日常生活をベースとした問題ではありません。

TOEICで測られるのはビジネス英語力なので、就職の際にTOEICのスコアを参考にする企業がとても多いのが実情です。

TOEICのスコアを就職活動のために取得する3つのメリット

就職活動のためにTOEICでスコアを取っておくことは、なぜメリットがあるのでしょうか？

実際に、就職する際にTOEICを取っておくことのメリットを、３つご紹介します。

スコアで英語力をしっかりアピールできる

TOEICのスコアは、あなたの英語力を客観的にアピールするよい材料になります。

TOEIC毎年270万人が受けているテストなので、スコアを取得することで、自身の英語力がどの程度なのかをより客観的に企業に示すことができるのです。

また、TOEIC公式ページには、スコアごとにその人ができることが具体的に示されています。

例えばTOEICスコアが700点以上あれば「取引先や顧客からのクレームレターを読んで理解することができる。」と記されています。

それを確認すれば、あなたの英語力がどの程度実践で使えるのかを、企業側が評価できるのです。

英語力以外の人間性も評価される

TOEICでハイスコアを示せれば、企業に自分が努力のできる人間だということを示すことができます。

実際、TOEICで高いスコアを取得するためには、相当量の英語学習が絶対に必要です。

そのことは、企業もよく理解しているためアピールに繋がります。

そのため、TOEICハイスコア所持者に対して「努力家」「ものごとをやり遂げる力のある人」と前向きな印象を持つかもしれません。

他の就活学生と差別化が可能

もしあなたが特に高いTOEICスコアを保持していれば、それはあなたを他の就活生から際立たせる効果を持ちます。

就職活動の際、企業はたくさんの学生を面接するため、印象を残さなければなりません。

同じような経歴を持った多くの学生の中であなたに注目してもらうためには、TOEICのスコアが役に立つのです。

ハイスコアを提示できれば、あなたは他の学生たちに埋もれず、企業に注目してもらえる可能性が高まるでしょう。

TOEICのスコアを就職活動に使う3つのデメリット

TOEICは就職活動に役に立つことを説明いたしましたが、実はスコアがデメリットになってしまう場合もあります。

ここでは、就職活動にTOEICのスコアを使うことのデメリットを、3つご紹介します。

スコアが低いなら書かない方がいい

低いスコアを書いても、企業にとってのあなたの印象を上げることはできません。

もしあなたのTOEICスコアが平均点以下ならば、履歴書には書かない方が無難でしょう。

TOEICスコア以外の点でアピールすることをお勧めします。

働きながら勉強することは難しい

ある程度高いスコアを就活に使いたいならば、相応の勉強が必要です。

もしあなたが転職活動にTOEICスコアを使うなら、現在の仕事と英語学習の両立が必要になります。

しかし、仕事をしながら英語学習のための時間を確保するのは容易ではありません。

最近では短時間で英語力を上げるビジネス英会話サービスもあるので、金銭的な余裕がある方はそちらを検討してみてください。

スコアが高くても英会話ができないパターンもある

一般的に就活で使われているTOEICは、正式には「TOEIC Listening & Reading Test」と言い、リスニング力とリーディング力を測るテストです。

このテストのスコアが高くても、英語を必ず話せるわけではありません。

しかしTOEICのスコアから企業に期待されることは、電話での顧客対応などの実践的な英会話力なのです。

就活で勝ち抜くためにはハイスコアが役に立つかもしれませんが、会社の求める英会話力も同時に身に付けておきましょう。

就職活動で役に立つTOEICの点数

では、履歴書にTOEICスコアを書く場合、何点くらいなら有利になるのでしょうか？

500点未満：平均点より低いので使用不可

500点未満なら、平均点以下だとみなされてしまう点数です。

そのため、500点未満のスコアを履歴書に書くことは、自身の英語力の低さをアピールすることになってしまいます。

もし履歴書に書いたとしても、あなたの印象が下がってしまう可能性も出てくるため、書かない方が無難でしょう。

500～600点：仕事では使えない

TOEICの平均はおおよそ600点であり、一般的に600点以上から履歴書に書けるようになります。

500点から600点の間のスコアを履歴書に書いてしまうと、あなたの英語力が平均点以下であると企業から理解されてしまうでしょう。

この範囲のスコアを履歴書に書くことで、あなたの印象を上げる効果はありませんのでご注意ください。

600～700点：旅行や宿泊業界で使える

仕事で英語を使う人に求められるTOEICスコアの最低ラインは、600点と言われています。

このレベルで対応できる仕事は、定型フレーズなどを使って接客したり、簡単な事務作業を英語で行ったりすることです。

外国人の日本観光にかかわる仕事、特に旅行・宿泊業界などに就く時の目安となるのがTOEICスコア600点以上です。

700～800点：外資系などで英語を使えるスタートライン

TOEICスコアが700点を超えると、専門的な文書も読めるようになり、より専門的な業務をこなせるようになります。

外資系企業で仕事をするためには、TOEICスコア700点は最低限必要となるでしょう。

社内文書が英語であったり、社内公用語が英語である場合が多いため、仕事をこなす上で700点以上のスコアは必要です。

800～900点：海外向け営業や外資系企業などで使える

TOEICスコアが800点を超えると、文章の細部まで理解できるようになります。

ビジネスでの意見交換も問題なく行えるレベルだと言われているため、企業側にとっても嬉しい人材です。

TOEICで測れるリーディング・リスニングだけでなく、ライティングやスピーキングスキルも身に付けているのであれば、海外向けの営業職や外資系企業でも、問題なく働くことができます。

900点以上・満点：就活で他を圧倒できる

TOEICで900点以上のスコアを取得している人は、ほんの一握りです。

900点以上あれば、他の志望者より1ランク上に立ち、就職活動を有利に進められるはずです。

是非、TOEFLやIELTSなどのアウトプット型の試験や、留学や海外で働く基準となっている他の資格試験も受けておくことをおすすめします。

TOEICスコア｜必要な業界・業種と必要ない業界・業種

TOEICスコアが就活の際に必要な業界・業種

初めに、実際に就活の際にTOEICスコアが必要な業界・業種をご紹介します。

一般的にTOEICスコアが必要な業界・業種は以下の通りです。

様々な、企業でTOEICスコアは必要となっているようです。

「旅行・航空業界」は旅行者とのコミュニケーションなどの際に利用するため、必要になってくるようです。

「商社」や「メーカー」では、海外での商談の際に使用するために必要があるようです。

TOEICスコアが就活の際に必要のない業界・業種

次に、就活に際にTOEICスコアが必要でない業界・業種を紹介します。

一般的にTOEICスコアを必要としていない業界・業種は以下の通りです。

主に、公務員関連の仕事では、あまりTOEICスコアを必要としていないようです。

また、「IT業界」や「マスコミ業界」もTOEICスコアを必要としていないと言われていますが、最近ではグローバル化に対応するべく、TOEICスコアを必要としている企業も出てきているため、ほとんどの就活の場でTOEICスコアは活きてくると言えるでしょう。

TOEICの勉強法を紹介

ここまでで、自分の就活にはTOEICのスコアが必要であると思った方は多いのではないでしょうか。

そんな方に向けて、TOEICの勉強法のポイントを紹介します。

「単語」を重点的に勉強する

これからTOEICの勉強を始めるという方は、まずは「単語」の勉強を重点的にやりましょう。

「単語」はリーディングとリスニングの両方で必要になってきます。

また、文法が分からなくても単語の意味を知っていれば問題を解けるというケースも少なくありません。

まずは、大学受験レベルの「約5,000語」の英単語を覚えることを目標にしてみましょう。

TOEICスコア600点を目標にする

就活の際にTOEICスコアを利用したいという方は、まずはTOEICスコア600点を目標に勉強をしましょう。

一般的に、TOEICスコア600点を取れて入れば就活に利用することができると言われています。

そのため、まずは就活に利用できる最低ラインであるスコア600点を目標に勉強をしてみるのがおすすめです。

TOEICを就職活動で使うならいつまでに受けるべきか

TOEICのスコアを就活に使いたい場合、いつまでにTOEICを受ければよいのでしょうか。

また、いつまでにTOEICの申し込みを提出すれば、TOEICのスコアを就活で使えるのでしょうか。

TOEIC受験の期限については、次のとおりです。

就活の解禁日の2ヶ月以上前に申し込む

就職活動で履歴書にスコアを書くためには、少なくとも就活解禁日の2か月以上前に、TOEICの申し込みを済ませましょう。

TOEIC申し込みの期限は、実際の受験より1ヶ月半から2か月くらい前になります。

実際に受験してから結果が出るまでに、1ヶ月程度かかります。

そのため、就活が始まる前に結果を手に入れるなら、少なくとも2か月以上前に申し込みを終えていることは必須です。

早めにTOEICの申し込み期限を確認して、できるだけ早めに受験をすることをおすすめします。

時間がないなら英語力以外で自分をアピールする

就職活動までにスコアを受け取るのが間に合わなかった場合には、英語力以外の部分で自己アピールをしましょう。

就活では、TOEICのスコア獲得のみならず、とてもたくさんのすべきことがあります。

TOEICにこだわるよりも、エントリーシートや面接対策など、その時できることに手を尽くしてください。

TOEICのスコアアップにおすすめの英会話

TOEIC本番までに時間がない、独学で上手く学習を進められるか不安だという方は、英会話スクールを利用することをおすすめします。

同時にスピーキングの練習もできることも、メリットのひとつでしょう。

トライ式英会話

トライ式英会話の基本情報
対象年齢	幼児～大人
対象地域	全国
レッスン形式	マンツーマン・オンライン

トライ式英会話の特徴

トライ式英会話では、ネイティブ講師だけでなく日本人講師から学ぶことも可能であるため、英語を英語で学ぶことに抵抗がある方にもおすすめです。

また、オンラインで自宅からでも近くの教室も利用可能となるため、忙しい社会人・大学生の方でも場所や時間を選択出来るというメリットもあります。

対象年齢も幅広く設定されているため、早期から就活を意識してスコアアップを狙うことも可能です。

また、同時に英会話やライティングも学べるため、アウトプットの場としても活用できる良い機会となるでしょう。

トライ式英会話のコース・料金

事前カウンセリングにより、生徒ごとに異なるカリキュラムを決めるため、料金や確定したコースは公表されていません。

しかし、各試験対策の指導は充実しているため、カウンセリング時にTOEICの指導をしてほしいとお願いしておくと良いでしょう。

目標スコアや自分の苦手分野が分かっているのであれば、伝えることでよりスムーズに学習計画を立てられます。

カウンセリングは無料で行われるため、入会前に相談することがおすすめです。

トライ式英会話の口コミ・評判

最後に、トライ式英会話の評判をご紹介します。

トライ式英会話は素晴らしい講師陣が揃っており、わかりやすい授業を提供しています。

カリキュラムも実践的で、日常会話やビジネス英語など、自分の目標に合わせた学習ができます。

サポート体制も充実しており、質問に対する迅速な回答やフィードバックを受けることができます。

学習環境も快適で、オンラインや対面でのレッスンが選べます。

料金もリーズナブルでコストパフォーマンスが高いと感じました。

総合的に、トライ式英会話は信頼できる教室で、英語学習におすすめです。

出典：EnglishSearch

個別指導であるため、料金は高めですが指導力が良いという評判は多く挙がっています。

季節講習については、一度各教室にお問い合わせしてみることをおすすめします。

トライ式英会話は、講師は経験豊富で、わかりやすく丁寧な指導をしてくれました。

カリキュラムはバラエティに富んでおり、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングなど、幅広いスキルをバランスよく学ぶことができました。

また、受講生一人ひとりに合わせたサポート体制が整っており、自分の学習ペースや目標に合わせたカスタマイズが可能でした。

学習環境も快適で、静かな教室やオンライン授業の選択肢もありました。

料金面では他の教室と比較してもリーズナブルであり、コストパフォーマンスに優れていました。

全体的にトライ式英会話は信頼性の高い教室であり、英語学習を本気で取り組む人におすすめです。

出典：EnglishSearch

カウンセリングで決定したカリキュラムは、とても充実しているようです。

教え方も丁寧であるため、分からない点はなるべくその場で解決するようにしましょう。

まとめ

TOEICが就活でどのように有利に働くのかについて、解説してきました。

TOEICは有名な英語の資格であることや、海外と取引をする企業が増えたことにより就職時に有利に働くことがわかりました。

TOEICでの高いスコアを持っていれば、企業から英語力だけでなく人間性も高く評価される可能性があります。

この記事を参考に、自分の目標スコアを定めてより有利に就職活動を進めてください。