スコア型英語試験TEAPとは?その概要から受験メリットから対策まで解説
TEAPという試験について良く耳にするものの、実際どのような試験なのかや、TEAPの概要や難易度も分からない方は多いのではないでしょうか。
TEAP(ティープ)とは、日本英語検定協会と上智大学が共同で作成したスコア型の英語試験のことです。
大学受験を想定して作成されており、リーディング・ライティング・スピーキング・リスニングの4つの技能をテストします。
2014年に開始された比較的新しい試験であることもあり、TEAPについて詳しく知らない方も多いでしょう。
本記事では、そのような疑問を解消させるために、TEAPとはなんなのか、TEAPの難易度やTEAPに合格するためのポイントなどについて詳しく解説します。
TEAPについて気になる点がある方は、ぜひ参考にしてください。
- スコア型英語試験TEAPとは?
- 「スコア型英語試験TEAP」の種類や概要について解説
- 「スコア型英語試験TEAP」の対策におすすめの英会話スクールを紹介
TEAPとは?
TEAP(ティープ)は、Test of English for Academic Purposesの略称であり、スコアを算出する英語試験です。
日本英語検定協会と上智大学が共同で作成しており、リーディング・ライティング・スピーキング・リスニングの4つの技能を測定します。
イギリスの有名大学である、ベッドフォードシャー大学の研究機関の監修を受けているため、比較的実用的な英語試験と言えるでしょう。
TEAPは主に大学受験を想定して作成されており、大学受験レベルに適した英語力を測ることが目的です。
そのため、テスト内容も大学や留学で実際に英語を使用する場面を想定したものとなっています。
規定以上のスコアを取得すると、大学受験当日の試験得点に加点してもらえたり、試験が免除になったりすることもあるため、受験におけるアドバンテージを得られます。
ただし、基準スコアはそれぞれの大学によって異なるため、志望大学の基準スコアをあらかじめ調べておくといいでしょう。
TEAPは日本英語検定協会と上智大学が共同で作成したスコア型の英語試験
TEAPで基準以上のスコアを取得すると大学受験に有利
TEAPでは英語4技能を測定
TEAPの種類
TEAPには、TEAPとTEAP CBTの2種類があります。
現在、TEAPは全国約150ヶ所の大学、TEAP CBTは全国約60ヶ所の大学が活用しています。
ただ、大学によってはTEAPは入試に利用していても、TEAP CBTは利用していないところもあるため、注意が必要です。
TEAPとTEAP CBTの大きな違いは試験方式で、解答方法が紙なのかパソコンなのかという違いがあります。
TEAPは筆記試験がメインとなっており、リーディング・リスニングはマークシート型、ライティングは記述型、スピーキングは面接の出題方法が取られています。
TEAP CBTはパソコンで解答するテストで、リーディングとリスニングはパソコンの画面上での選択方式、ライティングはタイピング方式、スピーキングは録音方式です。
また、TEAPの場合は各問題の配点が100点で、4技能の合計点数が400点満点なのに対して、TEAP CBTは各問題が200点の配点、4技能合計も800点満点となるといった、配点の違いもあります。
TEAPには、TEAPとTEAP CBTの2種類
TEAPとTEAP CBTの大きな違いは試験方式
TEAP CBTは4技能合計が800点満点
TEAPの概要
こちらでは、TEAPに関する下記の概要について紹介します。
- 受験資格
- 有効期限
- 受験費用
- 受験会場
- 試験時間
それぞれ順番に解説します。
受験資格
TEAPとTEAP CBTともに受験資格は同じで、高校1年生以上が対象となっています。
これまでは高校2年生以上が対象となっていましたが、2019年9月以降から高校1年生以上が対象となりました。
ただ、大学入試での外部試験利用を想定しているため、試験の難易度は高いという特徴があります。
高校1年生で受けるには、難易度が高く設定されているため、高校2年生までで学ぶ範囲がすべて完了した段階で受験することを推奨します。
有効期限
スコアの有効期限は2年度分となっているため、大学入試の外部試験利用のために活用する場合には、高校2年生になってから受験したTEAPのみが対象となります。
つまり、高校1年生も対象になっているからといって、高校1年生のときに受けたとしても、そのスコアを大学受験で使用できないのです。
TOEIC等の英語試験と同様に、有効期限が定められているため、受験時や大学受験の際に使用するときは注意しましょう。
受験費用
TEAPとTEAP CBTには、リーディング・ライティング・スピーキング・リスニングの4つの技能試験があります。
TEAP CBTでは、4つの技能まとめての受験のみ可能ですが、TEAPは4つの技能まとめての受験と、リーディングとリスニングの2つの技能での受験が可能です。
4つの技能まとめての受験費用は15000円、2つの技能での受験費用は6000円となっています。
TEAPは複数回受験することも可能ですが、一定の費用がかかるため、繰り返し受験し続けることは推奨できません。
十分な学力が身についたと判断したタイミングで、受験するようにしましょう。
受験会場
TEAPの試験会場の数はTEAP CBTよりも多く、全国26ヶ所の都道府県(が対象となります。
また、TEAP CBT試験会場は全国13ヶ所の都道府県が対象です。
また、試験会場については現在、新型コロナウィルス感染拡大防止対策が行われています。
マスク着用や消毒、ヘルスチェックや換気・空調の使用など試験会場それぞれで対策が取られていますので、受験当日の体調についても注意が必要です。
試験時間
リーディングやライティングなど、各分野の試験時間がどの程度であるのかが気になる方も多いでしょう。
TEAPとTEAP CBTでは試験時間が異なるため、自身が受けるものの試験時間を事前にチェックしておきましょう。
TEAPはスピーキングが1対1の面接方式となり、順番に面接が行われます。
そのため、試験開始時間と終了時間は受験者によって異なります。
なお、TEAPの分野ごとの試験時間は下記の通りです。
- リーディング:70分
- リスニング:50分
- ライティング:70分
- スピーキング:10分
TEAP CBTの試験時間は、TEAPとは少し異なっており、リーディング・リスニング・ライティングの試験を個人のペースで進めることが可能です。
ただし、TEAP CBTでも下記のように時間制限が設けられています。
- リーディング:65分
- リスニング:35分
- ライティング:45分
- スピーキング:25分
いずれも制限時間を把握するとともに、時間配分を考えながら問題に臨みましょう。
TEAPとTEAP CBTともに高校1年生以上が対象
TEAPスコアの有効期限は2年度分
TEAPはリーディングとリスニングの2つの技能での受験も可能
TEAPの難易度は高い?
TEAPの難易度は、高校3年生が受験するのに適した難易度に設定されています。
英検に例えると、準2級から1級程度の難易度になるでしょう。
TEAPの受験資格は高校1年生以上となっているものの、高校1年生で受験しても難易度が高く、スコアが取れない可能性もあります。
しかし、TEAPの問題傾向を把握したり、試験の雰囲気を体験して本番に慣れておくという意味では、高校1年生のうちに受験する意義は十分にあると言えます。
TEAPの他にも英検やGTEC、IELTS、TOEFLなど様々な民間の英語検定試験や英語資格があります。
自分自身のレベルに合わせた英語検定試験や英語資格を受験するようにしましょう。
TEAPの難易度は、高校3年生が受験するのに適した難易度
英検に例えると、準2級から1級程度の難易度
高校1年生で受験しても、高いスコアが取れない可能性が高いです
TEAPに合格するためには
TEAPで高いスコアを出すためには、下記のことに取り組むことが大切です。
- 必要な英単語を学ぶ
- 例年問題傾向を把握する
- アルプロスに通う
それぞれ順番に解説します。
必要な英単語を学ぶ
TEAPは主に大学受験を想定して作成されているため、ビジネス英語など難しい内容の問題が出題されることはありません。
しかし、大学教育や留学の際に使われるような英単語力は求められ、中学英語や高校英語レベルの英単語を中心に学習しておく必要があります。
1つの英単語に対しても複数の意味を問われることが多くあるため、英単語のすべての意味を把握しておくことを推奨します。
特に中学英語の基本英単語を習得していないと問題を解くのは難しいため、英単語に不安のある方は、必ず中学英語の内容を復習しておくようにしましょう。
例年問題傾向を把握する
TEAPの対策をするに当たって、まずは問題集や参考書を参考にして問題の傾向を把握することが大切です。
出題される問題で英単語の意味が問われるのか、英文法の知識が問われるのかといった問題の傾向、そして選択式・記述式のどちらの解答方式なのかを確認しておきましょう。
過去問や問題集を解いて学習し、TEAPにおける自分の得意・不得意な箇所を見つけましょう。
問題の傾向と自分の得意・不得意な分野が分かったら、不得意な分野を徹底して学ぶ、あるいは得意分野で苦手な分野をカバーするなど対策を立てていきましょう。
なお、苦手分野を学習する際は、学校で使用している問題集などを使用すれば問題ありません。
先述したように、TEAPは大学受験レベルを想定しているため、高校で使用しているテキストを網羅的に学ぶことが、ハイスコア獲得に有効です。
アルプロスに通う
TEAPに合格するために、アルプロスに通うのも1つの手段です。
アルプロスの詳細は下記の通りです。
【アルプロスの詳細】
レッスン形態 | 集団指導・個別指導 |
---|---|
展開地域 | 東京 |
対象学年 | 中学生以降・社会人 |
英語学校アルプロスは、海外の語学学校と同様の学習内容で短期集中での英語4技能教育を国内で提供しています。
TEAPや英検、IELTSやTOEFLなどの英語試験対策について基礎から学べるコースも用意されています。
大学でも指導実績のある講師が約70名以上在籍しており、1レッスンの価格も4000円〜となっているため、非常に通いやすいでしょう。
アルプロスでは1日の学習時間が長いため、日々部活等で忙しい高校生であっても、短期間に集中して英語の学力を向上させることが可能です。
1日の授業に必ずリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングのそれぞれの技能別レッスンを取り込んだカリキュラムを作成しているため、短期集中型ですべての分野の学力向上が見込めます。
なお、受講料の目安は下記の表の通りです。
コース | 料金 |
---|---|
1ヶ月集中プログラム(スタンダード) | 440,000円 |
1ヶ月集中プログラム(エクステンド-2) | 510,400円 |
週末集中プログラム(3ヶ月間) | 277,200円 |
週末集中プログラム(6ヶ月間) | 49,500円 |
ベーシック英語4技能プログラム(1ヶ月) | 75,680円 |
ベーシック英語4技能プログラム(3ヶ月) | 211,200円 |
ベーシック英語4技能プログラム(5ヶ月) | 338,800円 |
中学英語や高校英語レベルの英単語を中心に学習しておくことが必要
受験前には問題の傾向、選択式・記述式のどちらの解答方式なのかを確認しよう
英語学校アルプロスは海外の語学学校と同様の学習内容で短期集中での英語4技能教育を国内で提供
まとめ
本記事では、TEAPとは何かや、TEAPの難易度やTEAPに合格するためのポイントなどについて詳しく解説しました。
TEAPは一般的に聞き慣れない英語資格試験ではあるものの、ハイスコアを取ることで大学受験で有利に働くことから、受験する価値は大いにある英語検定です。
TEAP試験スコアを取得することで大学受験当日の得点に加点してもらえたり、試験が免除になったりする可能性もあるため、高いスコアを取っておくことに越したことはありません。
求められる英語能力は、大学受験で求められるものと大きく変わらないため、英語に自信を持っている方は受験してみるのも良いでしょう。
英語学校を活用するのも、TEAPに合格するための手段ですので、ぜひ本記事を参考に、万全の状態でTEAPに合格を目指してみてはいかがでしょうか。
【初心者でもわかる】この記事のまとめ
「TEAP」に関してよくある質問を集めました。
TEAPの難易度は高い?
TEAPの難易度は、高校3年生が受験するのに適した難易度に設定されています。英検に例えると、準2級から1級程度の難易度になるでしょう。TEAPの受験資格は高校1年生以上となっていますが、高校1年生で受験しても難易度が高く、スコアが取れない可能性もあります。
TEAPで合格するためには?
TEAPは主に大学受験を想定して作成されているため、ビジネス英語など難しい内容の問題が出題されることはありません。しかし、大学教育や留学の際に使われるような英単語力は求められ、中学英語や高校英語レベルの英単語を中心に学習しておく必要があります。
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