英語が話せるということは、これからのグローバル社会において、欠かせない大きな要素となっています。

しかし、日本において重視されている能力は英文を「読む」「聞く」の二つの要素が中心となっています。

英語が話せるようになる方法として留学という方法もありますが、本当に留学をしたことで英語が流暢に話す事が出来るのでしょうか？

本記事では、英語が話せない要因とその解決策を解説します。

英語が話せない10個の原因

まずは、そもそもなぜ英語を話せないのかを知るために、英会話が苦手な方にありがちな10個の原因を紹介します。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

①英語を「話す練習」が不足しているから

まず、日本人で英語を話せる人が少ない理由として、そもそも英語を話す機会が少ないことが考えられます。

現在の日本での英語教育としては、英単語の暗記から始まって英文法の指導、そして長文を理解する3つの段階で構成されています。

そのため、文章の内容理解が出来ていても、自分の意見や意志を表現する能力を伸ばすことについては、教育不足の可能性が高いです。

スピーキング能力を向上させるためには、自分が持ち合わせている知識を使って、自己表現をする事が大切です。

②「文法中心主義」になっているから

次に、現行の日本の英語教育において文法中心主義になっていることが挙げられます。

中学から高校の英語教育において、文法の指導時間が長いため、英語を話す機会が非常に少ないという現状があります。

そのため、正しい英文法で表現することに固執するようになり、本来のコミュニケーションの目的が見失われてしまいがちになります。

英語のスピーキングを上達させるためには、正確性よりも伝えることを重視して積極的に英語を使うことが大切です。

③「サイレント・スキル」中心の勉強をしている

現在の日本の語学教育では「読み」「書き」が中心の教育になっています。

最近の英語試験に対する見直しから、「4技能」のテストであるTOEICや英検のスコアによって英語試験の免除といったこともありますが、まだ完全に普及しているとは言い難いです。

また、実際に受験生も英単語や文法の勉強をしている現状から、英文を声に出して練習することでさらなる英語力を高める事が出来ます。

④英語に関する基礎知識が足りていない

英語に関する基礎知識が足りていないと、英語を話すことは難しいです。

最低でも、高校レベルの文法・単語の知識を身に付けるのが望ましいでしょう。

基礎知識は英語を話す際の土台の部分になるため、しっかりと勉強しましょう。

⑤耳が英語を聞くことに慣れていない

英語を話せない理由として耳が英語に慣れていないというのも原因の一つとして挙げられます。

言語学習をするうえで、耳で音を聞くというのはとても大切です。

耳で聞いたものをアウトプットすることで、英語をだんだんと話せるようになります。

英語を話すのが苦手な人は、普段から英語を聞く量を増やすということをしてみるとよいでしょう。

⑥「受け身のリスニング」になっているから

受け身のリスニングとは、英語を聞いて聞かれたことや聞き取れたことを選択する単純な流れのことを指します。

しかし、受け身のリスニングだけでは実用的な英会話のレベルには到達出来ません。

なぜなら、実際の英会話では聞かれたことに対して自分の意見を表現することが求められるからです。

主体的な英語力を向上させるためには、流れた英文を聞き取って即座に英文を被せて読む「シャドーイング」をすることがおすすめです。

⑦英語に対するコンプレックスがあるから

この現象の原因としては、完璧に英語を話したがることが挙げられます。

特に学生である高校生は英語の正しいアクセントについても指導されます。

そのため、アクセントまでも完璧を求めてしまうあまりに、自分が正確に英語を話す事が出来ないことからくるコンプレックスに悩んでしまう事もあるでしょう。

実際に流れてくる音声に合わせて自分の声で話してみることで自分の発音の向上についても体感する事が出来るようになり、コンプレックスを解消する事が出来ます。

⑧間違えることを恐れているから

英語を話すことが出来ない人の原因の1つとして、間違えることを恐れているからということも考えられます。

実際に、大学の英語の授業でも間違えてしまうことを極度に恐れ、小さな声で英語を話す生徒が散見されます。

中には、英語で表現することを恐れて「分からない」と回答をする生徒もいらっしゃいます。

英語は間違いながら上達していくので間違えながら覚えるのがおすすめです。

⑨「英語を話す必要」を感じられていないから

日本に住んでいる限り、外国語を話す機会が非常に少ないため、英語教育を疎かにしている部分があると考えられます。

しかし、実際のところは外国人の流入によって、英語を話す機会が非常に増えてきています。

また、ビジネス的な観点からも英語は重宝されており、社内の公用語も英語の利用が推奨されているとの情報もあります。

一見日本では英語を話す必要性がないようにも思われていますが、意外にも英語の需要はどんどん上がっていますので積極的に英語を使っていきましょう。

⑩ネイティブと話す機会が少ない

ネイティブと話す機会が少ないというのも、英語が話せない原因の一つとして考えられます。

当然ですが、日本人は普段の生活の中でネイティブと話す機会は少ないです。

しかし、ネイティブとの会話は英語を話す力を身に付けるためには重要なことです。

そのため、英語を話せるようになりたい方はネイティブと会話をする機会を作るようにしてみてはいかがでしょうか。

また、ネイティブと話す機会を作るのが難しいと感じる方は英会話スクールの利用を検討することもおすすめです。

英語を話せるようになるための7つのポイント

ここまでで、英語を話せない原因が分かったのではないでしょうか。

ここからは、英語を話せるようになるためのポイントについて解説していきます。

①英語が「読める」レベルの基礎知識をつける

英語を話せるレベルまでに上達するには、まず英語が「読める」までの段階に上達することが大切です。

そのために必要な事は、英単語、文法の理解をすることです。

英単語を覚える際にも、毎日反復して勉強を行うことが大切で、昨日勉強した箇所を必ず復習することを習慣化させましょう。

毎日復習をする事で、記憶にしっかりと定着します。

②英語を「聞く量」を意識して増やす

英語を話すようになるためには、英語を「聞く量」を意識して増やすということも大切です。

英語を話せない人の原因の一つとして、英語を聞く量が足りていないというのを前の項目で解説しました。

英語を聞く量が足りない人は、インプットの量を増やす意味でも意識的に聞く量を増やすようにしましょう。

英語は、ラジオやYouTubeなどの楽しく継続できるもので英語を聞くことをおすすめします。

③アウトプットの量を増やす

最初は発音はあまり意識せず、通しで英文を読めるまで、練習をしてみましょう。

特に英語を音読することによって現れる効果としては、音と文章が結合されることによって、より英単語を覚えるスピードを早める事が出来ます。

また、練習中に自分が発音しているところを録音してあとで復習をするという勉強法もおすすめです。

客観的に自分の発音を確認する事で、どの単語がうまく話す事が出来ていないのか確認する事が出来ます。

④自分の得意なトピックに絞って話してみる

英語を話せるようになりたい方は、自分の得意なトピックに絞って話してみるのも良いでしょう。

自分の好きなことを文字に書き起こしてみることでさらなる語彙力を高めることに加えてモチベーション維持の効果も期待出来ます。

語彙のインプットとアウトプットを繰り返すことで自信がつき、英語を話すことに対する苦手意識を減らす事が出来ます。

最終的には、原稿を全く見ない状態でスラスラ話す事が出来る段階にまで持っていく事が理想的です。

⑤日常生活の中で英語を取り入れてみる

日常生活の中に英語を取り入れるというのも英語を話せるようになるためにおすすめです。

日常生活のなかで、自分の行動を英語に変換してみたり、生活の中で目に入ったものを英語に変換してみると良いでしょう。

このように日常生活の中で英語を取り入れてみると、自分の分からないものも分かるため、今後の学習にも繋がっていくでしょう。

⑥ネイティブと話す機会を作る

意識的にネイティブと話す機会を作るというのもおすすめです。

ネイティブの発音を聞くことと、実際に自分がアウトプットすることを同時にできるため、とても効率よく英会話の勉強ができます。

さらに、ネイティブと実際に話すことで、英語を話せるようになりたいというモチベーションを保つことにも繋がります。

⑦英語に関する知識のインプットを継続して行う

英語を話せるようになるためには、英語に関する知識のインプットを継続して行うことがとても大切です。

インプットを怠ると、英語力の向上は見込めません。

英語力の効率的な向上には、継続的なインプットとアウトプットを両方行うことがとても重要です。

アウトプットばかりになってしまっている人は、日頃からインプットの学習も並行して実施すると良いでしょう。

英語を話せない人におすすめの英会話スクール

ここまで、英語を話せない原因や対策を紹介してきましたが、独学だけでは不安な方もいらっしゃるでしょう。

そんな方は、英会話サービスを利用してサポートを受けながら学習することがおすすめです。

トライ式英会話

トライ式英会話の基本情報
対象	幼児～社会人
レッスン形式	マンツーマン・オンライン
展開地域	全国

英会話を上達させるサポート体制

トライ式英会話では、多くのネイティブ講師が在籍しているため、レッスン内で発音矯正をしたり、実際に現地の情報を聞いたりすることが可能です。

日本人講師を選択することも可能なので、英会話に抵抗がある方や、完全英語初心者の方でも安心してレッスンを受講することが出来ます。

また、受講前のカウンセリングで現状学力や生徒の目的・目標を確認したり、授業外も学習の相談・進捗確認など、トータルサポートをしてくれます。

英会話を上達させるコース一覧

トライ式英会話では、カウンセリングにてカリキュラムが決まるため、英語を話したい理由や目的を伝えると良いでしょう。

幼児～中学生	高校生	大学生・社会人
日常英会話 英検級別対策 英語プレゼン特訓	TOEIC/TEAP対策 日常英会話 英検級別対策 総合英語力養成	留学準備 トラベル英会話 ビジネス英会話

コースは用意されていますが、自由にカスタマイズ出来るため対象年齢に囚われずに受講出来ます。

このように、対応分野は幅広くなっているため、希望通りのレッスンを受けられるはずです。

自分がどのコース・カリキュラムに適しているのか知りたい方は、一度無料カウンセリングに申し込んでみることをおすすめします。

留学の際に「英語が話せない人」の心構え

留学先で勉強を続けることも大切ですが、ポイントを意識することでより学習効果を実感することが出来ます。

では、以下の5点について詳しく解説していきましょう。

積極的に英語を話す

初めての環境で不安な事がたくさんありますが、留学先で日本人を見つけて母国語で話すのでは、全く留学の意味がありません。

英語を積極的に用いて、現地の人に話しかけてみましょう。

現地の人と話す際には、なるべく簡単な文法で少しずつ使いたい話法を導入していくことがおすすめです。

これにより、言葉が伝わらなかった時に他の言い方で言い換えてフォローをする事が出来ます。

失敗を恐れない

日本人の国民性も相まって、英語を間違えることに対して大きな抵抗を覚える人がたくさんいますが、実際は積極的に英語を使う人の方が、英語の上達が非常に早い傾向があります。

現地の人も、留学している人のことは雰囲気で伝わるため、まずは簡単なコミュニケーションをとることで、相手も伝えたいことを汲み取ってくれます。

簡単なコミュニケーションから入り、徐々に使える語彙や話法を増やしていくことで、最終的にはきちんとした文章で交流する事が出来るでしょう。

留学中もインプットを怠らない

英語圏に留学していると、英語のインプットを怠ってしまう傾向があります。

しかし、継続して英語をインプットする習慣を身につけることで、自然と円滑なコミュニケーションを測る事が出来るまでに上達します。

ネイティブに近づくためには、少しでもたくさんの表現技法や語彙を増やしていく事が大切で、語彙力が上がればコミュニケーションの幅も広げる事が出来ます。

英語の上達には時間がかかる

英語の発音も流暢にするためには時間がかかるため、現地で英語に接した時間が長いほど、英語の上達が早くなります。

日本である程度のビジネス英語やリスニングが出来たとしても、実際に英語で話せる能力とは異なるので、積極的に英語を使用することが大切です。

また、留学してもなかなか語学力の成長を感じられない場合でも、あまり不安になる必要性はありません。

焦らず落ち着いて継続して英語を使い続けることで、英語の上達を少しでも早めることが出来ます。

常に英語を使う環境に身を置く

英語が話せない人が留学する場所に行く際には、英語を常に使う環境に身を置くことが非常に重要です。

留学生であれば、現地の環境に慣れず、自分と同じ国の人と会話して安心したいと思うかもしれませんが、あえて同じ国の人と関わらないことで、さらなる語学力の向上を見込むことが出来ます。

せっかく留学をするのですから、少しでも多く英語を使う場所に出かけて語学力を高めるようにしましょう。

留学前に最低限やっておくこと3選

この章では、留学前に最低限やっておきたい学習内容を3つピックアップして紹介します。

日本の文化を勉強

留学の現地の文化について勉強しがちですが、意外にも日本の文化を勉強しておくことは、メリットになることがたくさんあります。

特に、日本の文化についての話題を振られた場合に、母国である自分達の方があまり知らなかったがために、逆に教えられる立場になるといったケースも多くあります。

しかし、日本について詳しく知っていれば、そこから日本についての話題を膨らますことが出来るため、円滑なコミュニケーションをとることが出来ます。

中学レベルの文法・単語

実は英語でコミュニケーションを測る際には中学レベルで十分対応することが可能です。

大学受験の時のように、高度な英語の読解能力が求められるために多くの単語数を覚えなければならないイメージがある方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際のところはそこまで高レベルの単語を覚える必要性はないため、中学レベルの文法と単語は完璧にしておきましょう。

よく使うフレーズの暗記

最後に重要な事項としては、日常的に使用する頻度の高いフレーズを丸々覚えてしまうという事です。

留学の際に頻繁に利用するフレーズを覚えることで、スムーズにコミュニケーションを測ることが出来ます。

また、一歩進んだステップとしては、よく使うフレーズに少し語彙やイディオムを付け足すなどの工夫を凝らすことで、語彙の幅を広げることが出来ます。

まとめ

ここまでの情報が英語力を向上させるために必要なことと、留学前に必要な心持ちとなります。

英語を学習する上で重要な事としては、読み書きの能力よりも、話す・聞くといった能力の方が求められていることがわかりました。

また、英語を身につけるには、完璧を求めるよりも失敗を恐れないで積極的に英語を使っていくことが重要です。

今から英語力を上げていきたいと考えている人は積極的に英語を使っていきましょう。