なぜ日本人は英語が話せない?7つの理由とスピーキングの上達法を解説
英語が話せるということは、これからのグローバル社会において、欠かせない大きな要素となっています。
しかし、日本において重視されている能力は英文を「読む」「聞く」の二つの要素が中心となっています。
英語が話せるようになる方法として留学という方法もありますが、本当に留学をしたことで英語が流暢に話す事が出来るのでしょうか?
本記事では、英語が話せない要因とその解決策を解説します。
英語が話せない7つの理由
まずは、そもそもなぜ英語を話せないのかを知るために、英会話が苦手な方にありがちな7つのことを紹介します。
- 英語を「話す練習」が不足している
- 「文法中心主義」になっている
- 「サイレント・スキル」中心の勉強になっている
- 「受け身のリスニング」になっている
- 英語に対するコンプレックスがある
- 英語に対するコンプレックスがある
- 「英語を話す必要」を感じられていない
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
1.英語を「話す練習」が不足しているから
まず、日本人で英語を話せる人が少ない理由として、そもそも英語を話す機会が少ないことが考えられます。
現在の日本での英語教育としては、英単語の暗記から始まって英文法の指導、そして長文を理解する3つの段階で構成されています。
そのため、文章の内容理解が出来ていても、自分の意見や意志を表現する能力を伸ばすことについては、教育不足の可能性が高いです。
そこで、スピーキング能力を向上させるためには、自分が持ち合わせている知識を使って、自己表現をする事が大切です。
2.「文法中心主義」になっているから
次に、現行の日本の英語教育において文法中心主義になっていることが挙げられます。
中学から高校の英語教育において、文法の指導時間が長いため、英語を話す機会が非常に少ない現状があります。
そのため、正しい英文法で表現することに固執するようになり、本来のコミュニケーションの目的が見失われてしまいがちになります。
英語のスピーキングを上達させるためには、正確性よりも伝えることを重視して積極的に英語を使うことが大切です。
3.「サイレント・スキル」中心の勉強になっているから
日本の教育では「読み」「書き」が中心の教育になっています。
最近の英語試験に対する見直しから、「4技能」のテストであるTOEICや英検のスコアによって英語試験の免除といったこともありますが、まだ完全に普及しているとは言い難いです。
また実際に受験生も英単語や文法の勉強をしている現状から、英文を声に出して練習することでさらなる英語力を高める事が出来ます。
4.「受け身のリスニング」になっているから
受け身のリスニングとは、英語を聞いて聞かれたことや聞き取れたことを選択する単純な流れが起用されています。
しかし、実際の英語のコミュニケーションでは、受け身でのリスニングだけでは太刀打ちする事が出来ません。
なぜなら、聞かれたことに対して自分の意見を表現することが求められるからです。
主体的な英語力を向上させるためには、流れた英文を聞き取って即座に英文を被せて読む「シャドーイング」をすることがおすすめです。
5.英語に対するコンプレックスがあるから
この現象は、完璧に英語を話したがることが傾向として挙げられます。
特に学生である高校生は英語の正しいアクセントについても指導されます。
そのため、アクセントまでも完璧を求めてしまうあまりに、自分が正確に英語を話す事が出来ないことからくるコンプレックスに悩んでしまう事もあるでしょう。
実際に流れてくる音声に合わせて自分の声で話してみることで自分の発音の向上についても体感する事が出来るようになり、コンプレックスを解消する事が出来ます。
6.間違えることを恐れているから
自分が考えた英語の文を、「間違えて大勢の人の前で大恥を書きたくない」という気持ちが強いでしょう。
実際に、大学の英語の授業でも間違えてしまうことを極度に恐れ、小さな声で英語を話す生徒が散見されます。
中には、英語を表現をすることを恐れて「分からない」と回答をする生徒もいらっしゃいます。
英語は間違いながら上達していくので積極的に間違えながら覚えていくことをお勧めいたします。
7.「英語を話す必要」を感じられていないから
日本に住んでいる限り、外国語を話す機会が非常に少ないため、生徒側が英語教育を疎かにしている部分があると考えられます。
しかし、実際のところは外国人の流入によって、英語を話す機会が非常に増えてきています。
また、ビジネス的な観点からも英語は重宝されており、社内の公用語も英語の利用が推奨されているとの情報もあります。
一見日本では英語を話す必要性がないようにも思われていますが、意外にも英語の需要はどんどん上がっていますので積極的に英語を使っていきましょう。
英語に触れる機会が少ない
今までは読み書き中心の英語教育だった
失敗を恐れる気持ちが大きいことが原因
英語を話せるようにするためには
それでは、原因が分かったうえで、これからどのように英語学習を進めていけば良いのかを解説します。
- 英語が「読める」までレベルを上げよう
- 英語の音読で口を慣らそう
- イラスト付きのドリルもある
英語が「読める」までレベルを上げよう
英語を話せるレベルまでに上達するには、まず英語が「読める」までの段階に上達させることが大切です。
そのために必要な事とは、英単語、文法の理解をする事が第一です。
英単語を覚える際にも、毎日反復して勉強を行うことが大切で、昨日勉強した箇所を必ず復習することを習慣化させましょう。
毎日復習をする事で、記憶にしっかりと定着します。
英語の音読で口を慣らそう
最初は発音はあまり意識せず、通しで英文を読めるまで、練習を行います。
特に英語を音読することによって現れる効果としては、音と文章が結合されることによって、より英単語を覚えるスピードを早める事が出来ます。
また、練習中は自分が発音している最中に録音をしてあとで復習をする事が重要です。
客観的に自分の発音を確認する事で、どの単語がうまく話す事が出来ていないのか確認する事が出来ます。
自分の得意なトピックに絞って話してみよう
では、最後の段階として自分の得意なトピックに絞って話してみましょう。
自分の好きなことを文字に書き起こしてみることでさらなる語彙力を高めることに加えてモチベーション維持の効果が期待出来ます。
語彙をインプットしてアウトプットを繰り返すことで、自信がつきて英語を話すことに対する苦手意識を減らす事が出来ます。
最終的には、原稿を全く見ない状態でスラスラ話す事が出来る段階にまで持っていく事が出来ます。
毎日反復して英単語や語彙を復習
音読して自分の発音を客観的に分析
自分の興味があることについての話題で徹底的に練習
留学の際に「英語が話せない人」の心構え
留学先で勉強を続けることも大切ですが、ポイントを意識することでより学習効果を実感することが出来ます。
では、以下の5点について詳しく解説していきましょう。
- 積極的に英語を話す
- 失敗を恐れない
- 留学中もインプットを怠らない
- 英語の上達には時間がかかる
- 常に英語を使う環境に身を置く
積極的に英語を話す
初めての環境で不安な事がたくさんありますが、その留学先で日本人を見つけて母国語で話すのでは、全く留学の意味がありません。
英語を積極的に用いて、現地の人に話しかけてみましょう。
現地の人と話す際に大切な事としては、なるべく簡単な文法で少しずつ使いたい話法を導入していくことがおすすめです。
これにより、言葉が伝わらなかった時に他の言い方で言い換えてフォローをする事が出来ます。
失敗を恐れない
日本人の国民性も相まって、英語を間違えることに対して大きな抵抗を覚える人がたくさんいますが、実際は積極的に英語を使う人の方が、英語の上達が非常に早い傾向があります。
現地の人も、留学している人のことは雰囲気でわかるそうですので、まずは簡単な単語からコミュニケーションを測ることで、相手も伝えたいことをなるべく汲み取ってくれます。
簡単なコミュニケーションから入り、徐々に使える語彙や話法を増やしていくことで、最終的にはきちんとした文章で交流する事が出来るでしょう。
留学中もインプットを怠らない
英語圏に留学していると、英語のインプットを怠ってしまう傾向があるでしょう。
しかし、継続して英語をインプットする習慣を身につけることで、自然と円滑なコミュニケーションを測る事が出来るまでに上達します。
ネイティブに近づくためには、少しでもたくさんの表現技法や語彙力を増やしていく事が大切で、語彙力が上がればコミュニケーションの幅も広げる事が出来ます。
英語の上達には時間がかかる
英語の発音も流暢にするためには、時間が必要であるので、現地で英語に接した時間が長いほど、英語の上達が早くなります。
日本である程度のビジネス英語やリスニングが出来たとしても、実際に英語を運用する能力とは異なるので、積極的に英語を運用することが大切です。
現地に留学しても、なかなか語学力の成長を感じられなかったとしても、あまり不安になる必要性はありません。
焦らず落ち着いて継続して英語を使い続けることで、英語の上達が少しでも早めることが出来ます。
常に英語を使う環境に身を置く
英語が話せない人が留学する場所に行く際に必要な事としては、英語を常に使う環境下に身を置くことが非常に重要です。
留学生であれば、現地の環境に慣れず、自分と同じ国の人と会話して安心したいと思うかもしれませんが、あえて同じ国の人と関わらないことで、さらなる語学力の向上を見込むことが出来ます。
また、オンラインでの買い物も可能ですが、積極的に店員さんと会話する機会を増やすために、少しでも外にでて英語を話すことが非常に重要です。
せっかく留学をするのですから、少しでも多く英語を使う場所に出かけて語学力を高めるようにしましょう。
現地で積極的に英語を利用する
英語の上達には時間がかかることを想定じておく
少しでも多く英語を使う環境に外出する
留学前に最低限やっておくこと3選
それでは、留学前にこれだけは準備しておきたい学習内容3つをピックアップして紹介します。
- 日本の文化を勉強
- 中学レベルの文法・単語
- よく使うフレーズの暗記
日本の文化を勉強
留学の現地の文化についてを勉強しがちですが、意外にも日本の文化を勉強しておくことは、メリットになることがたくさんあります。
特に、日本の文化についての話題を振られた場合に、母国である自分達の方があまり知らなかったため、教えられる立場になるといったケースも多くあります。
しかし、日本について詳しく知っていれば、そこから日本についての話題を膨らますことが出来るため、円滑なコミュニケーションをとることが出来ます。
中学レベルの文法・単語
実は英語でコミュニケーションを測る際には中学レベルで十分対応することが可能です。
大学受験の時にも高度な英語の読解能力が求められるために多くの単語数を覚えなければならないようなイメージがあるでしょう。
しかし、実際のところはそこまで高レベルの単語を覚える必要性はないため、積極的にコミュニケーションをとりにいきましょう。
よく使うフレーズの暗記
最後に重要な事項としては、日常的に使用する頻度の高いフレーズを丸々覚えてしまう事です。
留学の際に頻繁に利用するフレーズを覚えることで、スムーズにコミュニケーションを測ることが出来ます。
また、一歩進んだステップとしては、よく使うフレーズに少し語彙やイディオムを付け足すなどの工夫を凝らすことで、語彙の幅を広げることが出来ます。
日本の文化の知識を蓄積しておく
中学レベルの単語や文法を勉強する
頻繁に利用するフレーズを暗記する
英語を話せない人におすすめの英会話
ここまで、英語を話せない原因や対策を紹介してきましたが、独学だけだと不安な方もいらっしゃるでしょう。
金銭面に余裕のある方は、英会話サービスを利用してサポートを受けながら学習することもおすすめです。
トライ式英会話
トライ式英会話の基本情報 | |
---|---|
対象 | 幼児~社会人 |
レッスン形式 | マンツーマン・オンライン |
展開地域 | 全国 |
英会話を上達させるサポート体制
トライ式英会話では、多くのネイティブ講師が在籍しているため、レッスン内で発音矯正をしたり、実際に現地の情報を聞いたりすることが可能です。
日本人講師を選択することも可能なので、英会話に抵抗がある方や、完全英語初心者の方でも安心してレッスンを受講出来るでしょう。
また、受講前のカウンセリングで現状学力や生徒の目的・目標を確認したり、授業外も学習の相談・進捗確認などトータルサポートをしてくれます。
英会話を上達させるコース一覧
トライ式英会話では、カウンセリングにてカリキュラムが決まるため、英語を話したい理由や目的を伝えると良いでしょう。
幼児~中学生 | 高校生 | 大学生・社会人 |
---|---|---|
日常英会話 英検級別対策 英語プレゼン特訓 |
TOEIC/TEAP対策 日常英会話 英検級別対策 総合英語力養成 |
留学準備 トラベル英会話 ビジネス英会話 |
コースは用意されていますが、自由にカスタマイズ出来るため対象年齢に囚われずに受講出来ます。
このように、対応分野は幅広くなっているため、きっと希望通りのレッスンを受けられるはずです。
自分がどのコース・カリキュラムが適しているのか知りたい方は、一度無料カウンセリングに申し込んでみることをおすすめします。
まとめ
ここまでの情報が英語力を向上させるために必要なことと、留学前に必要な心持ちとなります。
英語を学習する上で重要な事としては、読み書きの能力よりも、話す聞く能力のことの方が求められていることがわかりましたね。
また、英語を身につけるには、完璧を求めるよりも失敗を恐れないで積極的に英語を使っていくことが重要です。
今から英語力を上げていきたいと考えている人は積極的に英語を使っていきましょう。
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