過去形の英語表現について徹底解説!不規則動詞やよく使われる表現を紹介
英語を学習している皆さんが、最初に躓くポイントとして過去形が挙げられます。
しかし過去形は一見難しいようで、よく見てみればルールに従っているだけのものです。
たとえば不規則動詞です。
不規則動詞はその名の通り不規則に変化しますが、実は四つの型に沿って変化しているのです。
そして過去形の文章でよく用いられる頻出単語についても解説していきます。
頻出単語を覚えておけば、多くの英文に対応できます。
また章の最後には章ごとのPOINTも用意しております。
そこだけでも押さえていただければ、過去形の英文読解がスムーズになります。
過去形とは?
英語の時制という言葉を聞いたことはあると思います。
時制とは、英文の全てに入っているもので、時を表すときに使うものです。
英語は、非常に時を大事にする言語です。
そのような英語の時制は大きく分けて、現在形、過去形、未来形、進行形、完了形の5つが存在します。
本記事では、その1つである過去形について解説していきます。
まず、過去形とは過去を表す文章のことです。
たとえば「〜した」「〜だった」を表したい場合に用いるものになります。
日本語の過去形とは異なり、「過去にした動作」の事実だけを表します。
そのため「昨日鍵を無くした」という文章ならば、「その時に無くした」という事実だけしか分かりません。
その後に見つかったかどうかは分からないのです。
つまり、過去形は過去の動作や状態を表す形で、現在どうなっているかは分からない形であることが特徴です。
次の項目では、過去形の作り方について解説していきます。
英語にとって時制はとても大事
過去形は過去のことを表す形
過去にした動作の事実だけを伝える形
過去形の作り方
ここからは、過去形の作り方について説明していきます。
過去形とは、現在とは関係がない、過去の動作・状態を表すものでした。
過去形の作り方は簡単です。
動詞を過去形に変えれば良いだけです。
たとえば、I live in Japan.は現在形ですが、過去形にするならば、「I lived in Japan.」と動詞を変化させれば良いのです。
ここからは、その動詞の過去形についてご説明します。
基本は動詞+ed
動詞というのは、動作や状態を表す単語のことです。
その動詞を過去形に変えれば良いのです。
過去形にするための方法はいくつかありますが、基本は動詞の後ろにedをつけます。
しかし、eが語尾の場合にはdだけをつけることになります。
また、語尾が子音字+yのときはyをiに変えてedをつけます。
そして、語尾が短母音+子音字のときは子音字を重ねてedをつけます。
母音とは、主に「a・i・u・e・o」の文字のことです。
また、子音字とは、「a・i・u・e・o」以外の21個の文字のことを言います。
そして短母音とは、音を伸ばしたり重ねたりせず、短く「a・i・u・e・o」と読む母音のことです。
この規則動詞については、ルールを覚えてしまえばそれに当てはめるだけなので、単語を1つずつ覚える必要はありません。
しかし、次で解説する不規則動詞については大きく異なります。
不規則動詞の場合は?
動詞には、不規則動詞というものもあります。
上記でご説明したものとは別の動詞です。
不規則動詞には、現在形、過去形、過去分詞で並べた4つの型があります。
まずはA-A-A型が挙げられます。
現在形、過去形、過去分詞で並べたときに、すべて同じである型です。
そしてA-B-A型です。
現在形、過去形、過去分詞で並べたときに、過去形だけが違う型になります。
3番目がA-B-B型であり、現在形、過去形、過去分詞で並べたときに、現在形と違う過去形と過去分詞が同じ形である型です。
最後にA-B-C型です。
現在形、過去形、過去分詞で並べたときに、すべてが違う形である型です。
少しずつ難しくなってきたように感じるかもしれませんが、基本の型を覚えてしまえば、後はそれらに当てはめることで容易に答えられるようになります。
過去形を作るときは動詞を変える
過去形の動詞の基本はedをつける
edをつけない不規則動詞もある
規則動詞の例
動詞とは、動作や状態を表すもので、それらを変化させることで過去形にします。
その過去形にする型には、規則動詞と不規則動詞があります。
そのような規則動詞について、実際の例を踏まえて復習していきます。
基本の型は、動詞の後ろにedをつけます。
これが一番多く使われる型です。
「talk→talked」などです。
動詞の語尾がeだった場合は、dだけをつけます。
eを重ねてつけないように注意しましょう。
「live→lived」などです。
動詞の語尾が子音字+yの場合は、yをiにしてedをつけます。
iをつけるのを忘れないようにします。
「study→studied」などです。
そして、動詞の語尾が短母音(短くa・i・u・e・oと読む字)+子音字(a・i・u・e・o以外の文字)の場合は、子音字を重ねてedをつけます。
「stop→stopped」などです。
これらを実際に文章にしてみると、I talked with my friend.となります。
上記の文章は、talkをtalkedに変化させました。
規則動詞はマスターできたでしょうか。
次は、不規則動詞について例を踏まえて復習していきます。
規則動詞の基本は語尾にedをつける
規則動詞のルールは四つある
母音はaiueo、その他が子音である
不規則動詞の例
不規則動詞は、現在形、過去形、過去分詞で並べたときにどう変化するかをアルファベットで表しています。
まずはA-A-A型です。
現在形、過去形、過去分詞で並べたときに、すべて同じである型です。
覚えやすいですが、忘れがちなので注意しましょう。
たとえば、cut-cut-cutが挙げられます。
次にA-B-A型です。
現在形、過去形、過去分詞で並べたときに、過去形だけが違う型です。
たとえば、come-came-comeが挙げられます。
3番目がA-B-B型になります。
現在形、過去形、過去分詞で並べたときに、現在形と違う過去形と過去分詞が同じ形である型です。
たとえば、build-built-builtが代表例です。
最後にA-B-C型です。
現在形、過去形、過去分詞で並べたときに、すべてが違う形である型です、begin-began-begunが例としてあげられます。
A-B-Aの型を使うcomeという動詞を過去形にして例文を作ると、
となります。
過去形の詳しい形については、次の章で解説していきます。
不規則動詞には四つの型がある
現在形、過去形、過去分詞で並べて考える
規則動詞と間違えないように注意する
過去形の例文紹介
これまでの解説で、過去形は動詞が基本であり、規則動詞と不規則動詞があることを解説しました。
また、規則動詞の基本はedをつけることで、不規則動詞には4つの型があることも分かりました。
しかし、忘れてはいけない動詞がもう1つあります。
それがbe動詞です。
基本的な内容にはなりますが、be動詞は3つあります。
「am、is、are」の3つです。
過去形になると、「was、was、were」となります。
ここからは、これらのbe動詞の過去形の例文からご紹介していきます。
be動詞
amはwasに、isがwasに、areはwereに変化します。
I was 22.私は22歳だった。
ここでは、amをwasに変えて「〜だった」を表しています。
22歳ではなくなった自分が、「"その時"私は22歳だった」と言う英文です。
Mary was my friend.メアリーは私の友達だった。
ここでも、isをwasに変えて「〜だった」を表しています。
メアリーは私の友達だったと、現在については言及していない英文です。You were my friend.あなたは私の友達だった。
ここでは、areをwereに変えて「〜だった」を表しています。
あなたは私の友達だったと、これも現在については言及していない英文です。
規則動詞
ここでは、規則動詞の例文について紹介していきます。
He talked with me.彼は私に話をした。
ここでは、talkの語尾にedをつけてtalkedに変えて「〜話をした」を表しています。
過去の動作を表す、典型的な型です。
I lived in japan.私は日本に住んでいた。
ここでは、liveの語尾にdをつけてlivedに変えて「〜住んでいた」を表しています。
現在形で既にeがついているので、dをつけるだけで成立することが特徴です。
I studied English.(私は英語を勉強していた。)
ここでは、studyの語尾が子音字+yなので、yをiにしてedをつけて「〜勉強していた」を表しています。
You stopped in front of my house.(あなたは私の家の前で止まった。)
ここでは、stopの語尾が短母音+子音字なので、子音字を重ねてedをつけて「〜止まった」を表しています。
規則動詞の例文は、このようにルールに従って動詞を変化させます。
次は、不規則動詞の例文です。
不規則動詞
ここでは、不規則動詞の例文について解説していきます。
【A-A-A型】I cut my hair.(私は髪を切った。)
cutはA-A-A型なので、過去形になっても形は変化しません。
【A-B-A型】She came to my house.彼女が私の家に来た。
(comeはA-B-A型で、過去形のときだけ変化するので、このような形になります。)
【A-B-B型】I said “good night”(私はおやすみと言った。)
sayはA-B-B型で、過去形と過去分詞は同じ形になります。
【A-B-C型】I got new car.(私は新しい車を手に入れた。)
getはA-B-C型で、現在形と過去形と過去分詞が全て違うので注意しましょう。
be動詞にも過去形はある
母音と子音をチェック
規則動詞と不規則動詞の違いに注意
過去形の文でよく使われる言葉は?
それでは、ここで過去形の文でよく使われる言葉をご紹介します。
過去形の文でよく使われる動詞の多くが、中学生のときに習うものです。
現在形が簡単でも、過去形が変化して難しいものもあるので、しっかり抑えておく必要があります。
現在形→過去形(意味)
- am→was
- is→was
- are→were
- do→did(〜をする)
- have→had(〜を持っていく、食べる)
- go→went(行く)
- play→played(〜をする)
- know→knew(〜を知っている)
- sing→sang(〜を歌う)
- live→lived(住む)
- love→loved(〜を愛している)
- come→came(来る)
- call→called(〜を呼ぶ)
- enter→entered(〜に入る)
- see→saw(〜を見る)
- ran→run(走る)
- open→opened(〜を開ける)
- learn→learned(〜を学ぶ)
- listen→listened(〜を聞く)
- read→read(〜を読む)
- need→needed(〜を必要とする)
- stop→stopped(〜を止める)
- make→made(〜を作る)
規則動詞も不規則動詞も混じっているので、一度に覚えようとせず、少しずつ覚えてみてください。
まとめ
本記事では、英語の過去形について解説をしてきました。
英語の時制である過去形は、動詞が大事です。
動詞を変えることによって、時制を表します。
動詞は、規則動詞と不規則動詞に分けることができます。
規則動詞には4つのルールが存在し、不規則動詞には4つの型があります。
また、be動詞は「am→was、is→was、are→were」と変化する不規則動詞です。
英語を上達させる秘訣は文法にあります。
文法を学ぶのは大変ではあるものの、文法の要となる過去形をしっかりと押さえて英語をマスターしましょう。
【初心者でもわかる】この記事のまとめ
「過去形」に関してよくある質問を集めました。
英語の過去形とは?
過去を表す時制のことです。時制とは時間を表す用法です。過去を表したいときは、動詞を過去形に変化させます。動詞には規則動詞と不規則動詞があり、規則動詞は4つのルールに従って規則的に変化し、不規則動詞は4つの型に従って不規則的に変化します。
過去形でよく使われる言葉は?
過去形でよく使われる言葉は、中学校で学ぶような言葉です。たとえば「do→did、study→studied」などです。これらの言葉は頻繁に英文の中に登場するので、覚えておくと多くの英文をスムーズに読むことができるようになります。一見簡単そうな言葉でも、過去形を覚えるのは難しいのでしっかり押さえておきましょう。
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