英語の関係代名詞とは?名詞を修飾する文法について例文とともに徹底解説
名詞を美しく飾る(つまり、修飾する)には形容詞を使います。
例えば、「girl」という名詞に「pretty」という形容詞をつけることで、「かわいらしい女の子」という意味になり、どのような女の子であるのかをより鮮明に表すことができるというわけです。
ただし、「かわいい」「かっこいい」などの形容詞だけでは表現力が乏しいです。
さらに細かく、その名詞がどのようなものであるか、どのような特性を持っているのかを表したい場合もあります。
そのようなときに使うのが関係代名詞です。
本記事では、名詞をより詳しく表すための関係代名詞について解説していきます。
- 説明したい名詞(先行詞)の後に関係代名詞を持ってくる
- 「目的格」の関係代名詞は省略可能
- 複合関係代名詞は「whoever」「whichever」「whatever」の3種類
■まとめ
関係代名詞とは?
名詞を修飾する方法として、最も簡単なのが形容詞を使うことです。
「美しい」「忙しい」「新しい」「古い」「高い」「低い」などその種類はたくさんあります。
ただ、どんなにたくさんあったとしても、形容詞だけでは、その名詞が持つ特性を表現することができない場合もあります。
そのような際に表現の幅を増やすために用いるのが、関係代名詞です。
関係代名詞は、先行詞と関係代名詞が担う役割によって用いる関係代名詞が決まります。
それらの先行詞と関係代名詞が担う役割を簡単に表にまとめた物が以下になります。
先行詞 | 主格 | 目的格 | 所有格 | ||
---|---|---|---|---|---|
ヒト | who | that | whom | that | whose |
モノ | which | which | whose |
先行詞は大きくヒトとモノに分けられます。
先行詞を簡単に理解した方は、ヒトに該当しない物はすべてモノと認識すると覚えておくと良いでしょう。
また、「主格」「目的格」「所有格」とそれぞれの使い方によって用いられる関係代名詞が異なります。
表現の幅を増やすのが関係代名詞
主格・所有格・目的格
関係代名詞の基礎
ここからは、関係代名詞の基礎を解説していきます。
【基礎】「主格」の関係代名詞《先行詞+関係代名詞+動詞》
先行詞 | 関係代名詞 | |
---|---|---|
ヒト | who | that |
モノ | which |
初めに、主格の関係代名詞について解説していきます。
主格の関係代名詞は、先行詞+関係代名詞+動詞の構成で文が成り立っています。
主格の関係代名詞には「Who」「Which」「That」などを使い、関係代名詞の後に続く文章の主語の役割を担います。
【主格】関係代名詞「Who」
主格の関係代名詞「Who」は、先行詞が「ヒト」の時に使用されます。
~【例文】主格の関係代名詞「Who」~
・元の例文
➡私はとある人に会いました。その人は野球をしています。
・関係代名詞「Who」を用いた場合の例文
➡私は野球をしている人に合いました。
- "I met a person. The person plays baseball."
- "I met a person who plays baseball."
こちらの例文では先行詞が「a person」に該当するため、先行詞はヒトです。
元の例文では「I met a person. 」と「The person plays baseball.」の2つの英文で構成されていますが、主格の関係代名詞「Who」を用いることで「 met a person who plays baseball.」という1つの文章で表現することが出来ます。
【主格】関係代名詞「Which」
主格の関係代名詞「Which」は、先行詞が「モノ」の時に使用されます。
~【例文】主格の関係代名詞「Which」~
・元の例文
➡私はバッグを買いました。 それはイタリアで作られました。
・関係代名詞「Which」を用いた場合の例文
➡私はイタリアで作られたバックを買いました。
- "I bought a bag. It was made in Italy."
- "I bought a bag which was made in Italy."
こちらの例文では、先行詞が「a bag」に該当するため、先行詞はモノであることが分かります。
元の例文では、「I bought a bag.」と「It was made in Italy.」の2つの文章で構成されていましたが、主格の関係代名詞「Which」を用いることで「I bought a bag which was made in Italy.」という1つの文章で表現する事ができています。
【主格】関係代名詞「That」
主格の関係代名詞「That」は、先行詞がヒトとモノのどちらの時でもしようする事ができます。
~【例文】主格の関係代名詞「That」~
・元の例文《先行詞:ヒト》
➡私はとある人に会いました。その人は野球をしています。
・関係代名詞「That」を用いた場合の例文
➡私は野球をしている人に合いました。
- "I met a person. The person plays baseball."
- "I met a person that plays baseball."
・元の例文《先行詞:モノ》
➡私はバッグを買いました。 それはイタリアで作られました。
・関係代名詞「That」を用いた場合の例文
➡私はイタリアで作られたバックを買いました。
- "I bought a bag. It was made in Italy."
- "I bought a bag that was made in Italy."
「I met a person. The person plays baseball.」の例文の先行詞はヒト、「I bought a bag. It was made in Italy.」の例文の先行詞はモノですが、どちらも関係代名詞「That」を用いることで2つの文章を1つにまとめる事ができます。
【基礎】「目的格」の関係代名詞《先行詞+関係代名詞+主語+動詞》
先行詞 | 関係代名詞 | |
---|---|---|
ヒト | whom | that |
モノ | which |
次に、目的格の関係代名詞について解説していきます。
目的格の関係代名詞は、先行詞+関係代名詞+主語+動詞の構成で文が成立しています。
目的格の関係代名詞には、「Whom」「Which」「That」などを使い、関係代名詞の後に続く文章の目的語の役割を担います。
【目的格】関係代名詞「whom」
目的格の関係代名詞「Whom」は、先行詞が「ヒト」の時に使用されます。
~【例文】目的格の関係代名詞「Which」~
・元の例文
➡この男性はマイクです。私は昨日パーティーで会いました。
・関係代名詞「whome」を用いた場合の例文
➡私が昨日パーティーで会った男性はマイクです。
- "The man is Mike.I met him at the party yesterday."
- "The man whom I met at the party yesterday is Mike."
こちらの例文では、先行詞が「The man」に該当するため、先行詞は「ヒト」であることが分かります。
元の例文では、「The man is Mike.」と「I met at the party yesterday.」の2つの文章で構成されていましたが、主格の関係代名詞「Whom」を用いることで「The man whom I met at the party yesterday is Mike.」という1つの文章で表現する事ができています。
【目的格】関係代名詞「which」
目的格の関係代名詞「Which」は、先行詞が「モノ」の時に使用されます。
~【例文】目的格の関係代名詞「Which」~
・元の例文
➡ケーキを食べています。このケーキは彼が作りました。
・関係代名詞「Which」を用いた場合の例文
➡私は彼が作ったケーキを食べています。
- "I'm eating cake.He made the cake."
- I'm eating the cake which was made by him.
こちらの例文では、先行詞が「cake」に該当するため、先行詞は「モノ」であることが分かります。
元の例文では、「I'm eating cake.」と「He made the cake.」の2つの文章で構成されていましたが、主格の関係代名詞「Which」を用いることで「I'm eating the cake which was made by him.」という1つの文章で表現する事ができています。
【目的格】関係代名詞「That」
目的格の関係代名詞「That」は、先行詞がヒトとモノのどちらの時でもしようする事ができます。
~【例文】目的格の関係代名詞「Which」~
・元の例文《先行詞:ヒト》
➡この男性はマイクです。私は昨日パーティーで会いました。
・関係代名詞「that」を用いた場合の例文
➡私が昨日パーティーで会った男性はマイクです。
- "The man is Mike.I met him at the party yesterday."
- "The man that I met at the party yesterday is Mike."
・元の例文《先行詞:モノ》
➡ケーキを食べています。このケーキは彼が作りました。
・関係代名詞「that」を用いた場合の例文
➡私は彼が作ったケーキを食べています。
- "I'm eating cake.He made the cake."
- I'm eating the cake which was made by him.
「The man is Mike.I met at the party yesterday.」の例文の先行詞はヒト、「I'm eating cake.He made the cake.」の例文の先行詞はモノですが、どちらも関係代名詞「That」を用いることで2つの文章を1つにまとめる事ができます。
【基礎】「所有格」の関係代名詞《先行詞+関係代名詞+名詞+動詞》
先行詞 | 関係代名詞 |
---|---|
ヒト | whose |
モノ | whose |
最後に、所有格の関係代名詞について解説していきます。
所有格の関係代名詞には「Whose」を使い、先行詞の~という所有の意味を表します。
~【例文】所有格の関係代名詞「Whose」~
・元の例文《先行詞:ヒト》
➡彼は私の友人である。 彼の兄は有名なミュージシャンです。
・関係代名詞「whose」を用いた場合の例文
➡私の友達の兄は有名なミュージシャンです。
- "He is my friend. His older brother is a famous musician."
- "He is my friend whose older brother is a famous musician."
・元の例文《先行詞:モノ》
➡私は動物を見た。その動物の目はとても綺麗だった。
・関係代名詞「whose」を用いた場合の例文
➡私が見た動物の目はとても綺麗でした。
- "I saw an animal. The animal's eyes were very beautiful."
- "I saw an animal whose eyes were very beautiful."
「He is my friend. His older brother is a famous musician.」の例文の先行詞はヒト、「I saw an animal. The animal's eyes were very beautiful.」の例文の先行詞はモノですが、どちらも関係代名詞「whose」を用いることで2つの文章を1つにまとめる事ができます。
また、どちらも先行詞に該当する物が、「Whose」以下に続く文章の内容を所有していることを表現しています。
関係代名詞は、名詞を文で修飾するために用いる表現
関係代名詞は、前に出てきた名詞(先行詞)と、それを説明する文をつなぐ
関係代名詞として「what」「which」「that」などがある
【応用】関係代名詞「What」
whatという単語は「何」を意味する疑問詞で使われることが多いですが、「関係代名詞のwhat」と呼ばれる使い方もあります。
例として以下の英文について考えてみます。
【例文】関係代名詞「What」
➡わたしは彼が今朝食べたモノを知らない。
- "I don't know what he ate this morning."
関係代名詞「What」の最大の特徴は、先行詞をとらず関係代名詞の後に続く文章の目的語の役割を果たすという点です。
関係代名詞「What」に「こと・もの」という意味があるため、先行詞を取る必要がありません。
一見すると、「know」という動詞の後に「what」が来て、よくわからない構文となっているように感じます。
では、「what he ate this morining」の部分をひとつの名詞として考えるとどうでしょうか。
「S+V+O」(主語+動詞+目的語)の第3文型となり、自然な構文となります。
このように考えると上記例文は、「わたしは彼が今朝食べたモノを知らない」という風に訳せるというわけです。
先行詞を取る必要がない
関係代名詞の後の文章の目的語になる
【応用】前置詞+関係代名詞
前置詞「for」+関係代名詞「which」
関係代名詞の中には、関係代名詞の直前に前置詞を置く場合があります。
初めに前置詞「for」+関係代名詞「which」を用いた表現について以下の例文を参考にして解説していきます。
【例文】前置詞「for」+関係代名詞「what」
・元の例文
➡マイクはハンバーガーを買いました。 彼はそのハンバーガーに対して10ドル支払った。
・前置詞「for」+関係代名詞「which」を使った例文
➡マイクはハンバーガーを10ドルで購入した。
- "Mike bought a humburger. He paid $10 for the humburger."
- "Mike bought a humburger for which he paid $10."
例文の「Mike bought a humburger. He paid $10 for the humburger.」を前置詞+関係代名詞の「for whjch」を用いる事で、「Mike bought a humburger for which he paid $10.」の1つの文章として表現出来ている。
「for~」で「~に」の意味を表し波線部分に該当するのは「which」のため、マイクが購入してハンバーグであることが分かる。
前置詞「in」+関係代名詞「which」
次に前置詞「in」+関係代名詞「which」を用いた表現について以下の例文を参考にして解説していきます。
【例文】前置詞「in」+関係代名詞「which」
・元の例文
➡さいたまは市です。私はその市に住んでいました。
・前置詞「in」+関係代名詞「which」を使った例文
➡さいたまは市は私が住んでいた街です。
- "Saitama is the city.I lived in the city."
- "Saitama is the city in which I lived."
例文の「Saitama is the city.I lived in the city.」を前置詞+関係代名詞の「in which」を用いることで、「Saitama is the city in which I lived.」の1つの文章として表現しています。
「I lived in the city.」の「the city」の部分が「which」に置き換えられ、その「Which」に「in」が付いていくイメージです。
また、これらの前置詞は以下のような関係副詞に置き換えることも可能になっています。
- 「for which」➡「why」
- 「in which」➡「when」/「where」
上記のように置き換える事も可能になっています。
関係副詞を利用して文章を作成する際には、「先行詞+関係副詞+主語+動詞」の構成で作成します。
関係代名詞の直前に前置詞を置くことがある
「for which」は「Why」に置き換えられる
「in which」は「when」「where」に置き換えられる。
非制限用法
非制限用法というのは、補足的に述べる時に使う用法です。
簡単に言うと以下の通りです。
- 補足的に述べるときの用法(ライティング)
- 「which」または「who」の前に「,」を付ける
前に「,」を付けることで「ちなみに補足しておくと」といったニュアンスの表現ができます。
He released a new album, which is ranked 1st in the ranking.
(彼は新しいアルバムをリリースした、ちなみにランキング1位になったよ。)
1点気を付けるポイントが、thatには非制限用法は使えないので注意が必要です。
補足したい時に使う用法
ライティングで使える
但し、thatには使えない
関係代名詞の見分け方
ここまでに関係代名詞を使った例文についていくつか見てきましたが、様々な関係代名詞をどのように見分ければいいのか気になるかたも多いのではないでしょうか。
ここからは、関係代名詞を簡単に見分ける方法を紹介いたします。
関係代名詞を見分ける際のポイントは、関係代名詞の後の品詞は何かという点を確認する事です。
以下の、例文を用いて詳細に確認をしていきましょう。
「主格」の関係代名詞を用いた例文
《先行詞+関係代名詞+動詞》
- "I met a person who plays baseball."
「目的格」の関係代名詞を用いた例文
《先行詞+関係代名詞+主語+動詞》
- "I'm eating cake which he made the cake."
「所有格」の関係代名詞を用いた例文
《先行詞+関係代名詞+名詞+動詞》
- "I saw an animal whose eyes were very beautiful."
上記の例文を見てみると、関係代名詞の後に置かれている品詞が全て異なっていることが分かります。
それぞれの関係代名詞の後に置かれている品詞だけを見てみると以下のようになります。
- 主格の関係代名詞➡「動詞」
- 目的格の関係代名詞➡「主語」
- 所有格の関係代名詞➡「名詞」
ここまでも述べてきました通り、関係代名詞は2つの文章を繋げる役割を担っているため、関係代名詞の後に続く文章のどの役割を担っているかをしっかりと確認することで適切な関係代名詞が分かります。
関係代名詞は長文読解の際にも利用されるため、文章に適切な関係代名詞をしっかりと判断できるようにしておきましょう。
関係代名詞は後に来る品詞で判断する
関係代名詞は文のつなぎの役割
関係代名詞の訳し方のコツ
関係代名詞の訳し方のコツをご紹介していきます。
関係代名詞の種類
Who
Whoは、先行詞が人の場合に使います。
・例文
I have a friend who lives in New York.
(私はニューヨークに住んでいる友人がいる。)
I have a friend. (私は友人がいる。)+The friend lives in New York.(その友人はニューヨークに住んでいる。)という二つの文を繋げるためにWhoを使います。
この文における「a friend」と「The friend」は、同じ人物を指します。
どのような人なのかを説明するときに関係代名詞のWhoを入れます。
また、この文では、whoをthatにも置き換えることができます。
which
whichは、先行詞が人以外の場合(物や動物)に使います。
・例文
This is the bus which goes to Central Park.
(これはセントラルパークに行くバスだ。)
This is the bus.(これはそのバスだ。)+The bus goes to Central Park. (そのバスはセントラルパークに行く。)という二つの文を繋げる時にwhichを使います。
バスという単語は、人ではないため関係代名詞のwhichを使用します。
また、この文でもthatに置き換えることができます。
that
thatは、先行詞が「人」「物や動物」の場合でも使うことができます。
ですので、who・whichのどちらもthatに置き換えても問題ありません。
ここでは、thatしか使えない例文を見ていきましょう。I saw my friend and his dog that were walking in the park.
(友人と犬が公園で散歩しているのを見た。)
This is the best cake that I’ve ever had.
(これは今までに食べたケーキの中で一番おいしい。)
形容詞が使われている場合
I can prepare you everything that you need.
(私はあなたが必要なものを全て準備できる。)
上記のような場合は、thatしか使えないので注意しましょう。
whoは先行詞が人のときに使う
whichは先行詞が物・動物のときに使う
thatはどちらの意味でも使える
関係代名詞は省略できる?
英語には、省略できるものは省略するという基本的な考え方があります。
関係代名詞も省略することができます。
ただし、省略できないケースというのもあるため、注意しなければならないところでもあります。
関係代名詞は文中や会話の中で省略されることが多いので、どのようなケースで省略できて、できないのかをおさえておきましょう。
省略できるケース
省略できるケースの大前提として、基本的に「目的格」の関係代名詞が省略可能です。
目的格とは、修飾する文の中で、修飾される名詞が「目的語の位置」にあるもののことです。
日本語に訳したときに、「その人を」や「その人に」といったように「を」や「に」となるのが目的格になります。
ただし、その覚え方だと混乱のもとになることがあるので、次のように考えるようにしましょう。
例として以下の英文を考えてみます。
・元の例文
➡私は車を買いました。その車はとてもいいです。
・関係代名詞を用いた文章
➡わたしが購入した車はとても良い感じです。
・関係代名詞を省略した文章
➡わたしが購入した車はとても良い感じです。
- "I bought the car.The car is very nice."
- "The car which I bought is very nice."
- "The car I bought is very nice."
元の例文では「I bought the car.The car is very nice.」と2つの文章で構成されており、「the car」が目的語の位置に入っているのがわかります。
次に関係代名詞「which」を用いると2つ目の「The car which I bought is very nice.」という1つの文章になります。
しかし、「The car」が修飾される名詞となり、その名詞が目的語の位置にあるため、関係代名詞である「which」を省略することができます。
関係代名詞を省略した形が例文の3つ目「The car I bought is very nice.」となっています。
関係代名詞を省略しても文章がしっかりと成り立っていることがわかります。
省略できないケース
省略できないケースは、「主格」や「所有格」の関係代名詞を使う場合です。
主格とは、修飾する文の中で、修飾される名詞が「主語の位置」にあるもののことを指します。。
関係代名詞が省略できないケースを以下の例文を参考に見ていましょう。
・元の例文
➡彼は兄弟がいる。彼の兄弟は埼玉に住んでいる。
・関係代名詞を用いた文章
➡彼は埼玉に住んでいる兄弟がいる。
- "He has a brother. His brother lives in Saitama."
- "He has a brother who lives in Saitama."
この例文では、修飾される名詞である「a brother」が修飾される文の中で、「主語の位置」にあることが分かります。
このケースでは「who」を省略してしまうと、動詞の「lives」が「He」と「a brother」のどちらに付くのかを判断する事が出来なくなってしまいます。
このように「主格」と「所有格」の関係代名詞を用いる場合には、関係代名詞を省略する事が出来ないため、注意が必要です。
関係代名詞は省略できるケースとできないケースがある
「目的格」の関係代名詞が省略可能
「主格」や「所有格」の関係代名詞は省略できない
複合関係代名詞とは?
複合関係代名詞とは、先行詞と関係代名詞が一緒になった(複合した)関係代名詞のことです。
具体的には、「who」「what」「which」に「ever」がくっついた、「whoever」「whichever」「whatever」の3語あり、それぞれ「~は誰でも」「~は何でも」「~はどちらでも」というように訳すことができます。
whoeverを使った複合関係代名詞の例をひとつ示します。
「Whoever」を用いた例文
➡来る人は全員歓迎します。
- "Whoever comes will be welcome."
こちらの例文は、「来る人は全員歓迎します。」というように、「来る人全員」という名詞節を作ることができます。
先行詞が存在していない点にも着目してください。
複合関係代名詞とは、先行詞と関係代名詞が一緒になった関係代名詞のこと
「whoever」「whichever」「whatever」の3語ある
それぞれ「~は誰でも」「~は何でも」「~はどちらでも」と訳す
まとめ
関係代名詞は、文で名詞を修飾することができる便利な表現方法です。
名詞について「文」で細かく説明することができるため、関係代名詞を使うことで一気に表現の幅が広がります。
あまりにややこしくなる表現は好まれませんが、関係代名詞は、「これからこの名詞について詳しく説明する」という合図とも言えます。
名詞によって使用する関係代名詞が異なったりして覚えるところも多く、はじめのうちはなかなか馴染むのが難しいかもしれませんが、慣れてくるとさまざまな表現ができるようになるため、ぜひ使ってみてください。
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