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更新日 2023.9.20

「分詞」とは?現在分詞と過去分詞の違い・用法を例文付きで解説

英語の学習で分詞とは何であるか分からないと壁にぶつかり、悪戦苦闘することも多いものです。

また、分詞は種類ごとに使い分ける必要があり、英語試験できちんとできるようにしないといけません。

この記事では分詞の種類や形、使い方を紹介し、例文を使って初心者でも分かるように解説します。

英語の分詞について詳しく理解して自信を持てるようにしたい人はこの記事を参考に、試験で高いスコアを取れるようにしましょう。

この記事のポイント
  • 分詞には現在分詞と過去分詞の2つがある
  • 分詞の意味と使い方を例文を用いて紹介
  • 現在分詞と過去分詞の使い分け方を解説

分詞とは?

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分詞は英文では動詞の後ろに付き、「現在分詞」の「~ing」または「過去分詞」の「~ed」があります。

このため、「現在分詞」は「現在進行系」、「過去分詞」は「過去形」だと勘違いしやすいですが、実際には時間を示すものではないため注意が必要です。

分詞は現在と過去を分け、使い方は動詞、形容詞、副詞の役割があります。

このため、英文の内容を理解するためには分詞の特徴を把握し、形や意味、使い方で分けられるようにしないといけません。

ちなみに、「形」は「語形」、「意味」は「持つ意味」、「使い方」は「文中における機能」になり、間違えると文の内容も変わってしまいます。

逆に、名詞の前において説明する方法もあり、書く人によってケースバイケースだと言えます。

POINT

分詞は動詞の後ろに付いて名詞を説明する役割がある

分詞には現在分詞と過去分詞があり状況を分けられる

分詞は必ずしも名詞の後ろでなく前に置くこともある

分詞の種類と形

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分詞の種類は「現在分詞」と「過去分詞」があり、それぞれの形を説明すると以下のようになります。

現在分詞

現在分詞の例
  • sleeping baby:寝ている赤ちゃん
  • interesting story:興味深い話

最初に、「現在分詞」は「~ing」で表示され、「〜している」または「〜させる」の意味があります。

このため、現在進行系で能動の意味があり、名詞の前において説明しています。

「sleeping baby」を和訳すると「寝ている赤ちゃん」になり、「名詞」の「赤ちゃん」に対し現在進行系で「寝ている」と説明する形です。

この場合は「赤ちゃん」の「baby」が「sleep」しているため、「sleep」の現在進行形として「sleeping」の形になります。

また、「interesting story」は和訳すると「興味深い話」になり、「名詞」の「話」の内容が「興味深い」と現在進行形で表しています。

過去分詞

過去分詞の例
  • stolen money:盗まれたお金
  • frozen pineapple:凍ったパイナップル

次に、「過去分詞」は「~ed」で表記され、「名詞」の前において説明する仕組みです。

また、使用するシチュエーションによって、2つの意味があるためきちんと理解する必要があります。

1つ目は「stolen money」で、和訳すると「盗まれたお金」です。

この場合は「stolen」は「盗む」を意味する「steal」の「過去分詞」になり、「お金」を意味する「money」の前において過去にあったことだと説明してます。

この場合は「money」が「stolen」されたため和訳すると「お金」が「盗まれた」となり、「〜された」と「受動」の意味です。

「過去分詞」は「動詞」の「~ed」形になり、この場合は過去完了形のため「steal」が「stolen」に変わっています。

2つ目は「frozen pineapple」で日本語に訳すると「凍ったパイナップル」になり、この場合は「〜した」と「完了」の意味です。

このため、「pineapple」は凍ってしまったため、凍らせる意味の「freeze」の過去完了形の「frozen」と表現し,、前において説明します。

POINT

現在分詞は名詞の前において現在進行形で表現して説明する

過去分詞は名詞の前において過去完了形で表現して説明する

現在分詞は能動の意味のみですが過去分詞は受動と完了の2つがある

分詞の使い方

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分詞の使い方は3つの用法があり、動詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法です。

  • 動詞的用法:I am speaking
  • 形容詞的用法:I am very confused.
  • 副詞的用法:He is sitting on a bench reading a book

また、それぞれの種類ごとの使い方を理解しないと誤った文法になるため、曖昧な場合はきちんと整理するようにしましょう。

動詞的用法

最初に、動詞的用法は進行形と完了形、受動態の3つがあり、それぞれの表記は以下のようになります。

「進行形」は「beと現在分詞」を組み合わせ、「I am speaking」のように表記されます。

次に、「完了形」は「haveと過去分詞」を組み合わせ、「I have finished my job」のようになります。

最後に、「受動態」は「beと過去分詞」を組み合わせ、一例として「An letter will be sent to you」になります。

このため、「進行形」は進行中の状態のため「現在分詞」になりますが、「完了形」と「受動態」の場合はどちらも「過去分詞」を使うため注意が必要です。

形容詞的用法

次に「形容詞的用法」は2つの用法があり、名詞を説明する「限定用法」と補語を意味する「叙述用法」になります。

また、「限定用法」には名詞の前に置く「前置修飾」または後ろに置く「後置修飾」がありますが、どちらの場合でも「名詞」を説明しています。

基本的に、「rising sun」は太陽が登っている状態になり前に置きますが、「a boy carrying a bag」はバッグを持つ動作する少年になるため、後ろに置くことが特徴です。

次に「叙述用法」は文章構成を示す「SVC」の部分の「C」にあたり、「補語」と呼ばれる部分になります。

一例として「I am very confused.」は和訳すると「私はとても混乱した」になり、「very」の部分が補語になります。

また、「This story is very confusing.」のように表現することもでき、和訳すると「この話はとても混乱させる」です。

副詞的用法

最後に「副詞的用法」は分詞によって導かれる句が文全体に意味を付け加える働きがあり、これは分詞構文とも言われています。

分詞は品詞ではなく動詞の下位分類になり、以下のような使い方があり覚えておくと便利です。

分詞の使われ方は「~ing」は動詞になり、「~en」は様々な使われ方をします。

このため、状態や動作をまとめて表現するときに用いられ、以下のような使い方があります。

「He is sitting on a bench reading a book.」の場合は「彼は本を読みながらベンチに座っている」と和訳でき、「彼」が「ベンチに座っていること」と「本を読むこと」の2つのことを同時にしている状態です。

また、2つの動作は現在進行形のため、ともに「~ing」が使われています。

次に「Surrounded by his students, the teacher is singing a song.」は、和訳すると「生徒に囲まれて、先生は歌を歌っている。」になります。

しかし、前半の部分はされていると受動態になり、過去分詞の「~ed」を使うため注意が必要です。

POINT

分詞の使い方は動詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3つがある

動詞的用法は3つあり、進行形、完了形、受動態になる

形容詞的用法は限定用法と叙述用法の2つがある

分詞にはどのような意味がある?

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分詞の意味は名詞を説明する役割があり、「現在分詞」と「過去分詞」をそれぞれ使い分けます。

「現在分詞」と「過去分詞」の違いは以下の通りです。

分詞の意味
-ing
(現在分詞)
能動
(~している/~させる)
-en
(過去分詞)
受動
(~される)
完了
(~した)

最初に「現在分詞」は現時点で進行中の状態になり、「~ing」と表記し名詞の前に置いて説明する役割です。

また、和訳すると「〜している」や「〜させる」になり、「能動形」です。

一方の、「過去分詞」は「〜される」「〜した」の意味があり、「名詞」との関係に合わせて使い分けます。

「~される」のケースは「受動形」になります。

次に「〜した」のケースは「完了形」になります。

このため、「過去分詞」の場合は「〜される」と「〜した」の2つの意味がありますが、それぞれ時系列が異なり注意が必要です。

また、表記は「~en」と「動詞」の「過去完了形」になり、それ自体は共通しています。

POINT

分詞は名詞を説明する役割があり、現在分詞と過去分詞がある

現在分詞は動詞の現在進行形で表し、前に置いて説明する

過去分詞は過去完了形の表記だが、受動と完了の2つの意味がある

「現在分詞」と「過去分詞」の使い方

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ここでは、「現在分詞」と「過去分詞」の使い方について用法別に紹介していきます。

それぞれ、意味や使い方が異なりますので、必ず確認するようにしてください。

今回紹介する「現在分詞」と「過去分詞」の使い方は以下の通りです。

「名詞」を前から修飾する|「現在分詞」と「過去分詞」の使い方

初めに、「名詞」を前から修飾する場合の「現在分詞」と「過去分詞」の使い方を紹介します。

名詞を前から修飾することで、名詞がどういうものなのかを「限定する」役割があります。

「現在分詞」

名詞を前から修飾する場合の現在分詞の例文は以下の通りです。

"I saw a crying boy in the park."
(私は、泣いている男の子を公園で見かけた。)

上記の例文のように、「名詞」を前から修飾する現在分詞を用いて表現する場合には、「crying」が「baby」の部分にかかり、赤ちゃんを限定しています。

「過去分詞」

名詞を前から修飾する場合の現在分詞の例文は以下の通りです。

"The stolen money was found by the police."
(盗まれたお金は、警察によって見つけられた。)

名詞を前から修飾する場合の過去分詞の例文は以下の通りです。

「stolen money」のように「名詞」の「money」を過去分詞の「stolen」を用いて受動形で「盗まれた」と説明しています。

「名詞」を後ろから修飾する|「現在分詞」と「過去分詞」の使い方

次に、「名詞」を後ろから修飾する場合の「現在分詞」と「過去分詞」の使い方を紹介します。

「現在分詞」

名詞を後ろから修飾する場合の現在分詞の例文は以下の通りです。

"The road connecting the two cities is very wide."
(2つの都市を結ぶ道路はとても広い。)

名詞を後ろから修飾する場合の現在分詞の例文は上記の通りです。

例文の場合では、「connecting」が「The road」を修飾して、説明しています。

「過去分詞」

名詞を後ろから修飾する場合の現在分詞の例文は以下の通りです。

"Most of the cars made in Japan are exported."
(日本で作られるほとんどの車は輸出される。)

名詞を後ろから修飾する場合の過去分詞の例文は上記の通りです。

例文の場合では「made」が「Most of the cars」を修飾して説明しています。

さらに、この際は「Most of the cars」が作られるという受動態の表現になります。

「形容詞」として使う|「現在分詞」と「過去分詞」

次に、「形容詞」として使う場合の「現在分詞」と「過去分詞」の使い方を紹介します。

基本的には、名詞を修飾する語は「形容詞」として分類される。

「現在分詞」

「形容詞」として使う場合の現在分詞の例文は以下の通りです。

"This is an interesting TV program."
(これは面白いテレビ番組だ。)

例文の場合では、「interesting」が「TV program」を修飾して説明しています。

「interesting」の元の動詞は「interest」ですが、形容詞として使われることが多くなったため、現在はこのように一般的に使われています。

過去分詞

「形容詞」として使う場合の過去分詞の例文は以下の通りです。

"There are a lot of interested investors."
(興味を持っている投資家が大勢いる。)

例文では、「interested」が後ろの「investors」を説明しています。

この場合は、「interested」が興味を持つという意味のため、「興味を持っている投資家」という訳になる。

「補語」として使う|「現在分詞」と「過去分詞」

最後に、「補語」として使う場合の「現在分詞」と「過去分詞」の使い方を紹介します。

「現在分詞」や「過去分詞」は文章の補足をする役割も果たします。

現在分詞

「補語」として使う場合の現在分詞の例文は以下の通りです。

"This movie is interesting."
(この映画は面白い。)

例文では、「interesting」が補語として主語の「This movie」を修飾して説明しています。

過去分詞

「補語」として使う場合の過去分詞の例文は以下の通りです。

"I am interested in this movie."
(私はこの映画に興味がある。)

例文では、「interested」が主語の「I」を修飾して説明している。

POINT

「現在分詞」と「過去分詞」は使い方が異なる

「形容詞」として活用される事もある

「補語」としても活用される

現在分詞と過去分詞の使い分けの例文

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現在分詞と過去分詞を使い分けるときは文の流れに関係し、例文を使ってポイントを説明します。

  • 現在分詞:Gambaosaka played an exciting game.
  • 過去分詞:The excited audience shouted “no more”.
  • 現在分詞:Canada is an English-speaking country.
  • 過去分詞:Good written and spoken English is essential.

基本的に、現在分詞は「〜している」か「〜させる」で能動形ですが、過去分詞は「~される」と受動態もしくは「〜した」と完了形になります。

「Gambaosaka played an exciting game.」の場合は「ガンバ大阪はわくわくするような試合をした」と和訳できますが、この場合は「わくわくさせる試合」のほうが英語本来のニュアンスに近くなります。

次に「The excited audience shouted “no more”.」は和訳すると「興奮した観客は「もういい!」と叫んだ」になりますが、仮に観客の部分を「The exciting audience」とすると「興奮させている観客」で誤った文章になります。

次に「Canada is an English-speaking country.」は和訳すると「カナダは英語を話す国です」になり、仮に「英語が話されている国」と「過去形」にするか戸惑いますが、実際には「現在形」が妥当です。

また、「Good written and spoken English is essential.」は和訳すると「よい書き言葉と話し言葉の英語は不可欠です」になり、「英語」に対し「書き言葉」と「話し言葉」の両方であると説明しています。

しかし、「Speaking English」にすると「英語を話すこと」になり、動名詞になるため注意が必要です。

POINT

現在分詞と過去分詞は文の流れに合うように使い分けることが必要

現在分詞と過去分詞を間違えると別の意味に解釈される

現在分詞は能動形のみだが過去分詞は完了形と受動態がある

まとめ

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分詞は現在分詞と過去分詞の2種類があり、動詞の後ろにつけて表現します。

また、分詞は動詞、形容詞、副詞の3つの役割があり、形や意味、使い方できちんと分けるようにすることが大事です。

現在分詞は「~ing」で「~している」という意味で名詞の前に置いて説明し、能動の意味があります。

一方の過去分詞は「~en」になり名詞の前に置きますが、受動と完了の2つのシチュエーションがあることが特徴です。

分詞の使い方は動詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3つがあり、名詞との関連性を確かめる必要があります。

また、使い分けるときは名詞を説明して誤った内容に解釈されないよう注意し、文脈に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「分詞」に関してよくある質問を集めました。

分詞とは?

分詞とは英文における分詞は動詞の後ろにつき、現在と過去を分ける働きがあります。また、名詞の後ろに置くことで説明する役割があり、現在形と過去形を使い分けると効果的です。しかし、必ずしも名詞の後ろに置くわけでなく、前になることもあります。

現在分詞と過去分詞の違いは?

現在分詞は「~ing」で表記され現在進行系で能動の意味がありますが、過去分詞は「~en」になり過去進行形ですが受動と完了の2つの使い方があります。このため、現在分詞は名詞が現在進行系で行われているときに使いますが、過去分詞は過去にあったものやされたことに対して用いられるため文脈に合わせて決めることが大事です。

この記事を企画・執筆した人
-EnglishSearch編集部-
この記事は、EnglishSearchを運営している株式会社デジタルトレンズのEnglishSearch編集部が企画・執筆した記事です。
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