近年、TOEICやTOEFLなど、多くの英語資格試験が存在しており、それを受ける方もどんどん増えてきています。
そんな中、長年にわたって多数の方々が受けてきたのが英検(実用英語技能検定)です。
この資格は、高校受験や大学受験においても非常に使いやすい資格となっており、受験の際に英語試験を免除されたり、加点をしてもらえたりすることがあります。
こちらの記事ではそんな英検の中でも英検5級について、試験概要、1次試験の解説、スピーキングテストの解説に加えてそれらの対策方法についてもご紹介させていただきます。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
まず、英検5級ではリーディング、リスニングの能力を見るための1次試験とスピーキング能力を評価するための2次試験から構成されています。
ここからは、5級合格に求められる能力やその合格点について解説していきます。
英検5級は、英語の学習を始めて最初の目標となる級で、レベルはおよそ中学初級程度とされています。
必要とされるのは英語の初歩的な知識となります。
また、一般的に覚えておくべき単語数は約300~600語とされており、家庭や学校、自らの趣味といった日常的な話題からの出題となるため、英語を学び始めた人向けの級といえます。
では、英検5級に合格するにはどの程度の点数を取ればいいのでしょうか?一般的には英検5級一次試験の合格点は31点 / 50点(得点率62%)といわれています。
リーディング合計の合格点は10点 / 25点(得点率40%)、リスニング合計の合格点は21点 / 25点(得点率84%)が目安となっています。
また、英検協会の発表している合格に必要なCSEスコアは419点となっています。
この点数を目安に学習を進めていくのがいいでしょう。
英検5級は英語学習の登竜門
必要とされる単語数は300~600語
ここからは英検5級の一次試験について解説していきます。
ここからは、リーディング問題について表を使って解説していきます。
測定技能 | 形式・課題 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句空所補充 | 15 | 短文 会話文 | 4肢選択(選択肢印刷) |
会話文の文空所補充 | 5 | 会話文 | ||
日本文付き短文の語句整序 | 5 | 短文 |
リーディング課題のうち、前半20問は文章の空欄にあてはまる単語を選ぶ形となっています。
また、次の5問は日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替えるものとなっています。
筆記の試験時間は25分となっています。
リーディング試験の例題をいくつかご紹介していきます。
是非参考にしてくださいませ。
We have two ( ) this afternoon, English and math.
Girl : Is this your new computer? It’s nice.
Boy : Yes, ( )
私の辞書は、机の中にあります。
①dictionary②in③is④my
1番目と3番目のカッコにあてはまるものを選べ。
( )( )( )( ) the desk.
ここからはリスニング問題について解説していきます。
リスニング | 会話の応答文選択 | 10 | 会話文 | 3肢選択(選択肢読み上げ) |
---|---|---|---|---|
会話の内容一致選択 | 5 | 4肢選択(選択肢印刷 | ||
イラスト内容一致選択 | 10 | 短文 | 3肢選択(選択肢読み上げ) |
リスニング問題は、会話の最後の発話に対して最適な選択肢を選ぶ問題、会話の内容に関する質問に答える問題、イラストの内容に関する質問に答える問題で構成されています。
制限時間は20分となっています。
リスニング試験の例題をいくつか紹介していきます。
是非ご覧くださいませ。
Are these pencils yours?
☆Are your baseball shoes in your room, John?
★No, Mom. They’re in my locker at school.
☆Question: Where are John’s baseball shoes?
(83㎝の野球バットの絵が描かれています
一次試験はリーディングとリスニング
問題に慣れていることが重要
ここまで、リーディングとリスニングのテストについて解説してきましたが、ここからはスピーキングテストについて解説させていただきます。
まず英検5級のスピーキングテストは任意の試験となっています。
多くの受験者が受験可能なように、コンピュータ端末での録音データを合否判定に使用する形となっているので、非常に受験しやすく、スピーキング能力の確認ができる試験となっています。
また、合否判定に関しては1次試験とは別々のため、級の取得としては1次試験の合格のみで良いことになっています。
測定技能 | 形式・課題 | 問題数 | 解答形式 |
---|---|---|---|
スピーキング | 音読 | 1 | 録音型面接 |
パッセージについての質問 | 2 | ||
受験者自身のことなど | 1 |
問題の形式は上記の表のとおりです。
また、詳細については音読が25語程度のパッセージ、その内容に関する質問、受験者自身の身近な事柄に関する質問への回答となっています。
スピーキングテストの例題をいくつかご紹介していきます。
Sam is 10 years old, and he has a dog.
The dog’s name is Lisa. Lisa is a black.
Sam likes Lisa.
Please look at the passage. How old is Sam?
答: He is 10 years old.
What animal do you like?
答: I like dog, because they are very cute.
スピーキングテストは任意受験
どこでもオンラインで受験可能
合否判定は一次試験と別々
ここまで英検5級に関して様々な解説をしてきましたが、どう対策すれば合格へと近づくのでしょうか。
ここからはその対策についてご紹介させていただきます。
英検に出題される単語には、ある程度の傾向があるといわれています。
同じレベルの英単語、熟語であっても、出題のされやすさには大きな差がある場合が多いのです。
そのため、ただ単語帳を繰り返し学習するよりも、英検で実際に出題された過去問を解きながら覚えていくほうが圧倒的に効率がいいといえます。
英検5級の出題範囲は、中学初歩レベルの英語となっています。
現在形や現在進行形、canを使った表現、命令系や代名詞等が必要となってきます。
基礎的な内容ではありますが、苦手な方は是非対策に力を入れることをお勧めさせていただきます。
リスニングは何よりも英語の音に慣れることが重要です。
英語学習の初期段階から聞くことを重視しておかないと、後になってかなり苦労することが多々あります。
しかし、早いうちからリスニングの練習をしておくことで耳が英語に慣れ、聞き取りやすくなっていくでしょう。
リーディングやリスニング、スピーキングの3つの技能を伸ばすにあたってとても重要となるのが「声に出して発音する」ことです。
ただ書くだけではなく、声に出しながら書くことによって目だけではなく耳からも情報をインプットすることが可能となります。
これによって知識定着率がぐんと伸びるというわけです。
また、この勉強法を続けていくことでリーディングの学習をしながら同時にスピーキング能力をはぐくんでいくことも可能です。
そのため、声に出して学習するということは合格への近道になる可能性が高いといえます。
過去問の活用が大事
英語に慣れた耳にしよう
発音しながら勉強して効率UP
前段で紹介した英検対策ももちろん有効ですが、やはり本気で合格を狙うのであれば、プロの指導を受けることが最善の選択肢でしょう。
そこで、本コラムの最後に英検対策を行ってくれるおすすめの英語塾・英会話教室をご紹介します。
クラウドEnglish | |
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対象学年 | 小学生~高校生 |
レッスン形態 | マンツーマン(オンライン) |
講師の国籍 | 日本人 |
クラウドEnglishは英検の指導に特化したオンライン英語塾で、これまでに1,000人以上の生徒の指導を行ってきました。
そこから培った英検合格のノウハウを、生徒の英語力に合わせて最適化し、オーダーメイドのレッスンを実施することで非常に効率の良い英検対策を実施しています。
指導を担当する講師も、英検1級相当の高い英語力を持ち、さらに英検の出題傾向や対策方法を熟知しています。
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今回は英検5級の試験内容や合格点とその対策、勉強法についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?英検はいまや日本でもっともメジャーな英語資格試験となっていますが、長年にわたって高校受験や大学受験に有利に働いています。
また、受験という観点から離れたとしても、英語の基礎的な技能を伸ばすのにはうってつけの試験といえます。
英語能力を育てるためには様々な手段が存在していますが、その一つとして中学レベルの英語を身に着け、ここから伸ばしていきたい方はぜひ英検を受けてみてはいかがでしょうか。
「英検 5級」に関してよくある質問を集めました。
英検5級は、英語の学習を始めて最初の目標となる級で、レベルはおよそ中学初級程度とされています。初歩的な英語を理解することができ、それを使って表現することが求められます。必要単語数は約300~600個で、リーディング、リスニング能力が主に問われます。
英検5級のスピーキングテストは任意試験であり、5級の合否判定自体には関係なく、単体で合否判定されます。インターネット端末があればどこにいても受験することができ、申し込まれた各回次の一次試験合否閲覧日から受験が可能です。