英語のライティング力を高めたいけれど、「何から勉強し始めたら良いかわからない」「どうやって勉強をしたら良いかわからない」というような不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ライティング力を向上させるための方法とコツをご紹介します。
実際に国内学習のみで高い英語力を習得した方の経験をもとに、基本的なポイントを押さえて解説するため、自分に合った勉強方法を見つけ、楽しくスキルアップを目指しましょう。
■まとめ
グローバル化で、日本にいても、海外の人とのやり取りが増えています。
そのため、これからは、リーディング力、リスニング力、スピーキング力だけでなく、「ライティング力」も求められるでしょう。
以下、「ライティング力」を上げるメリットを紹介します。
~英語のライティング力を上げるメリット一覧~
ライティング力が上がることで、アウトプットする機会が増えます。
例えば、SNSを使用して、海外の人と英語で、気軽にテキストコミュニケーションを取るのも良いでしょう。
ライティング力を身に付けるには、そもそも単語自体を読んだり、発音したりすることができなくてはいけません。
そのため、ライティング力を上げることは、自然とリスニングやリーディングの学習にもつながります。
さらに、ライティング力が身に付けば、アウトプットする度に、リスニング力やリーディング力も同時に鍛えられるのです。
ライティング力は、さまざまなビジネスシーンで役立ちます。
例えば、海外の取引先とのEメールによるコミュニケーション、もしくは、報告書の文書作成の際です。
グローバルに展開する企業において、ライティング力は、キャリアアップや収入アップには、不可欠な力です。
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が、企業に対して実態調査を行った結果、企業が求める英語のライティング力の水準は「取引先とメールでやり取りができる」が1番多かったそうです。
ライティングの力を鍛えることで、英単語や語彙力を増やす事ができます。
ライティングの練習をすると英単語や語彙力だけでなく、表現の幅を広げることも出来る点も特徴的です。
自分の表現したいことなどを実際に書くという力を身に付けることが可能なため、能動的に単語などを学習することにも繋がります。
ライティングの能力を鍛えると、資格試験で活かすことも出来ます。
英語のライティングは多くの試験で用いられており、必須の技能であると言えます。
英語の資格を取得することで、就職活動や転職、昇進などにも利用することが出来るため、大きなメリットとなっています。
これからは、ライティング力も上げるべきである
リスニング力、リーディング力も同時に鍛えられるからである
ビジネスシーンで活用できるだけでなく、キャリアアップにもつながるからである
以下4点は、ライティングが苦手な人の特徴です。
それぞれの特徴に対する対策を紹介していきます。
ライティングができない人、苦手な人は、そもそもインプットが不足しています。
そのため、まずは基礎知識をしっかりとインプットすることから始めることが大切です。
基礎文法、基礎単語、これらの知識を固めておくことで、自然とアウトプットができるようになります。
インプット方法のおすすめは、本やオーディオブックです。
参考書を使用する方もいますが、何冊も使用するよりも、1冊に絞って集中的に学ぶ方が効果的です。
ライティングができない人は、そもそも文章を書くことに慣れていないので、作文が苦手である傾向になります。
学習を開始する時は作文のような長い文章ではなくて良いので、短めの日記から始めてみましょう。
日記を書くクセをつけることで、文章を書けるようになり、アウトプットが増えるため、自分を振り返りつつ英語力も向上させられます。
慣れていない人が、初めから長い文章を書くと、継続できないため、まずは3行日記がおすすめです。
少しでも良いので、毎日継続し、英文を書く機会を作ることが大切になります。
語彙力を増やすためには、普段から日本語を英文に翻訳する癖をつけるべきです。
日常生活でよく使う言葉からで良いので、どんな英文になるのかを翻訳してみることで語彙力がついていくでしょう。
語彙力を高めるためには、普段からたくさんの語彙に触れることが大切です。
ライティングが苦手な人は、そもそもライティングの構成を理解出来ていない可能性が高いです。
ライティングは、型、構成を知っているだけで、スムーズに書くことができます。
ライティングの構成を習得するために、最も効果的な方法は、英文を書き写すことです。
英語のテキスト教材などの参考文で良いので、構成を理解しながら、書き写すことで、ライティングの構成・型を身に付けることができます。
何度も反復して書き写すことで、ライティングの構成に慣れましょう。
インプットが足りていないことが多くの原因
基礎を固めて毎日英語に触れつつアウトプットをする
上達するためには、本語の文を英訳したり、英文を書き写したりする
ここまで、ライティングの勉強を行うメリットやライティングが苦手な人の特徴について解説してきました。
では、実際にライティングを上達させるためにはどのような勉強法を実施すればいいのでしょうか。
ここからは、ライティングのスキルが上達する5つの勉強法を紹介していきます。
~ライティングのスキルが上達する5つの勉強法~
英語のライティングスキルが上達する勉強法の1つ目は、中学レベルの英文法を復習することです。
中学レベルの英文法は英語の基礎部分となっており、基礎を固める事でライティングのスキルが上達することに繋がってきます。
基礎がしっかりとしていないままで応用の表現を学習するのはあまり効果的ではありません。
そのため、ゼロからライティングの学習を行いたい方はまずは中学レベルの英文法の勉強から始めましょう。
英語のライティングスキルが上達する勉強法の2つ目は、日本語の文章を英文に訳す練習をすることです。
日本語の文章を英文に訳す練習を行うことで、格段にライティングスキルを高めることが出来ます。
日本語の文章を英語に訳す際には、語彙力だけでなく文法の知識も必要になってくるため、非常に良い練習になります。
ライティングの練習を初めて間もない時は、簡単な日本語の文章を訳すところから始めると良いでしょう。
英語のライティングスキルが上達する勉強法の3つ目は、正しい形の英文を書き写すことです。
正しい形で書かれている英文を書き写すことも効果的な勉強法の1つとして挙げられます。
正しい文法で書かれた英文を書き写すことで、日本語とは異なる英文の形を覚えることができます。
この練習はハードルも高くないため、ライティングの練習を基礎から行いたいという方におすすめです。
英語のライティングスキルが上達する勉強法の4つ目は、様々な英文に触れることです。
様々な英文に触れることで、ライティングをする際の英語表現の幅を広げることができます。
表現の幅が広がることで、ライティングのスキルが上達するだけでなく、モチベーションの上昇にも繋がります。
そのため、様々な英文に触れて表現の幅を広げるようにしましょう。
英語のライティングスキルが上達する勉強法の5つ目は、英語で日記を書いてみることです。
単語や文法の基礎学習が出来てきたと感じた方は、実際にアウトプットを行うようにしましょう。
この時、インプットだけではなくアウトプットをしっかりと行うということが非常に重要になってきます。
ライティングのスキルと高めるためのアウトプットを行う際には日記を書いてみるという勉強法がおすすめです。
毎日200~300字程度の日記を継続して書くことでライティングのスキルを高めることが出来ます。
基礎レベルから学習する
単語と文法の学習が重要
アウトプットをしっかりと行う
ここまで、英語のライティングスキルを上達するためにおすすめの勉強法について解説してきました。
ライティングの勉強を行う際には、参考書の利用も非常におすすめです。
参考書には、英文法や英語表現などの情報が多く記載されている物が多いため、ライティングの勉強を進めていく際に非常に役に立つでしょう。
ここからは、ライティングの勉強の際におすすめの参考書を3つ紹介します。
~英語のライティングが勉強出来る参考書3選~
英語ライティングの鬼100則 | |
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出版社 | 明日香出版社 |
価格 | 2,640円 |
ページ数 | 456ページ |
英語のライティングの勉強におすすめの参考書の1つ目は、「英語ライティングの鬼100則」です。
こちらの参考書は前半と後半に学習が分かれており、学習進捗やレベルに応じて順番に学習を進めていくことが可能になっています。
また、試験頻出の例題も25題掲載されており、書く際の注意点や解説も記載されているため、初心者の方におすすめの1冊となっています。
これなら通じる技術英語ライティングの基本 | |
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出版社 | 日本能率協会マネジメントセンター |
価格 | 1,980円 |
ページ数 | 216ページページ |
英語のライティングの勉強におすすめの参考書の2つ目は、「これなら通じる技術英語ライティングの基本」です。
本書は「正確」「明確」「簡潔」な英文を作成するための初歩的なポイントを詳細に記載している参考書になります。
全3部構成となっており、それぞれライティングを行う際に意識することや英文法の基礎、数字や記号などの意味などが丁寧に解説されています。
英語ライティングこれ一冊: 英検・TOEFL・IELTSに共通する基礎 | |
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出版社 | ベレ出版 |
価格 | 2,200円 |
ページ数 | 393ページ |
英語のライティングの勉強におすすめの参考書の3つ目は、「英語ライティングこれ一冊: 英検・TOEFL・IELTSに共通する基礎」です。
本書は、ライティング試験において押さえておかなければならない、英文を書くときのルール、エッセイの構成などを1通り学習することが出来る1冊になっています。
こちらの参考書には練習問題が豊富に掲載されているため、実際にライティングに取り掛かりたい方におすすめの1冊となっています。
英語のライティングの勉強におすすめの参考書について紹介してきましたが、ここからはライティングの勉強が出来るおすすめの学習アプリについて紹介していきます。
学習アプリを利用することのメリットは気軽に勉強に取り組むことが出来る点にあります。
ぜひ、参考書と合わせて確認してみてください。
~英語のライティングが勉強できる学習アプリ3選~
英語のライティングの勉強におすすめの学習アプリの1つ目は、「ぼくらの瞬間英作文」です。
本アプリは、「ぼくらの英語コーチング」という英語コーチングスクールで指導の際に実際に利用されているものになります。
英語コーチングスクールでも実際に使用されているもののため、非常に質の高いライティングの勉強が出来ます。
英語のライティングの勉強におすすめの学習アプリの2つ目は、「ベストティーチャー」です。
本アプリは、ライティングの勉強だけでなく実際にライティングの練習で書いた文章を添削してもらうことが出来ます。
様々なシチュエーションで自分なりの英作文を作成する練習が出来ます。
英語のライティングの勉強におすすめの学習アプリの3つ目は、「英作文が身につくアプリ! BT Writing」です。
本アプリでは、自分で英文を組み立てるトレーニングを簡単に行うことが出来るようになっています。
英文を書くためのトレーニングを5つのステップに分けており、それらの段階を踏んで学習を進めていくことで、ライティングのスキルを上達させることが可能です。
効率的に学習するためには、以下の2点を意識するべきです。
それぞれについて、なぜ効果的に学習できるのか、具体的にはどんな方法があるのかについて説明していきます。
アウトプットを繰り返すことで、脳に記憶として長期保存されていきます。
そのため、なるべく多くのアウトプットの機会を増やすことが大切です。
アウトプットの方法はたくさんあるので、自分に合う方法でアウトプットをすると良いでしょう。
気軽にアウトプットするには、SNSなどのチャットツールを用いると良いでしょう。
SNSの普及によって、住んでいる地域や国が違っても、気軽に外国人とコミュニケーションをとることができます。
チャットツールであれば、24時間自分の好きなタイミングでアウトプットをすることができるので、おすすめです。
学習内容を誰かに共有することは、とっても良いアウトプットになります。
自分が学んだことを人に教えるためには、自分が理解していないと伝えられないため、自分の理解度を確認する復習となります。
効率よく英語学習をするには、一緒に学習する仲間であり、ライバルを作ると効果的です。
スポーツと同じように、ライバルがいることで、負けたくないという気持ちのおかげで、素晴らしい結果を残すこともできます。
一緒に勉強することで、集中して学習することもできるでしょう。
効果的に学習するためには、アウトプット量を増やす
外国人と気軽につながれるチャットツールを活用する
一緒に高め合える学習仲間でありライバルを作る
ライティングと言っても、さまざま種類があります。
そこで今回は、以下の4種類について、それぞれのライティングのコツを紹介します。
このライティングのコツを知っているだけで、英語のライティング力も高まるでしょう。
英作文で大切なことは、基本の型を忠実に守ることです。
英語の文章構造は、結論、理由、まとめの順番で構成されているため、この型に沿った書き方を守るだけで、分かりやすく伝わりやすい文章になるのです。
まずは、結論となる主語と動詞だけで文章を作りましょう。
その後に、理由となる目的語を付け足しながら組み立てていくことで、分かりやすく伝わりやすい上に、スラスラと文章を作成できます。
結論、理由、まとめの順番で書くことを覚えておくことが大切です。
エッセイで大切なことは、内容の正確性よりも、主張とその理由に一貫性があるかどうかです。
自分の主張を相手に伝える際に、有効な型があるので、型を覚えて、それに沿ったライティングができるようにしておきましょう。
主張を通すには、相手が納得するように論理的に伝えることが大切で、そのためには、以下の型にあてはめて書くと伝わる文章になります。
②で相手が納得するように、論理的に理由と具体例を説明できるかがポイントです。
レポートで大切なことは、論理的にまとめられているかどうかです。
主張に対しては、理由や具体例を含めて、論理的に説明する必要があるため、基本の型を覚えておくとスムーズに書くことができるでしょう。
論文を書く際には、以下の流れを覚えておくとスムーズに書くことができます。
②では主張の理由を具体例を含めて、論理的に説明することが大切です。
この順序で書くことで、伝わりやすい論文をスムーズに書くことが出来るようになるでしょう。
ビジネスメールで大切なことは、相手へ用件を簡潔かつ明確に伝えることです。
そのためには、ビジネスメールで使用する基本の型と使用する英単語を覚えておくと良いでしょう。
日本語に敬語という丁寧な言い回しがあるように、英語にも丁寧な言い回しのビジネス英語があります。
ビジネス英語を知らずに使用してしまうと、相手に対して失礼にあたることもあるので、気をつけるべきです。
最低限の対策にはなりますが、失礼にあたる言い回しを知っておくだけでも、良いビジネスメールを書くことができます。
ライティングの種類ごとに型を理解する
論理的に説明するために具体的な根拠を含める
失礼にあたる言い回しを知っておく
英語のライティング力を高めるメリット、高めるためのコツについて説明しました。
ライティング力を高めることは、リスニング力やリーディング力の向上、そしてキャリアアップ、収入アップにもつながります。
現在、ライティング力が低くても、紹介したライティングのコツを活用し、毎日継続することでスキルアップできるでしょう。
キャリアアップしたい人は、毎日ライティング力を磨き、リスニング力やリーディング力の向上にも有効です。
「英語 ライティング」に関してよくある質問を集めました。
英語のライティング力を伸ばすためには、毎日学習を継続することと、たくさんアウトプットをすることが大切です。そのためには、毎日学習を継続できる環境作り、アウトプットをするためのインプットが必要になります。まずは、小さなことからでも良いので、毎日続けることからやってみましょう。
英語のライティング力を上げるメリットは、リーディング力、リスニング力も同時に鍛えることができることです。さらにグローバル化によって、海外の取引先へのEメールなど、ビジネスシーンでも活用できる機会が増えてきているので、キャリアアップや収入アップにもつなげることができます。