GTECのスピーキングの問題傾向とその対策は?分野別に徹底解説!
関係副詞は、高校英語で習うものですが、忘れてしまった方は多いのではないでしょうか。
英語を話したり読んだりする上で必要不可欠と言えるのが関係副詞であり、関係副詞を知ってるか知らないかで英語での表現力が大きく変わってきます。
関係代名詞は有名ですが、関係副詞はその関係代名詞と密接な関係があり、その両方を理解することで英語がクリアに見えてくるようになります。
では、関係副詞は関係代名詞と何が違うのでしょうか。
それは「副詞」と「代名詞」の違いというのが回答となります。
ただ、それだけの説明では何のことかよくわからないのではないでしょうか。
本記事では、関係副詞とは何か、どのような表現ができるのかについてわかりやすく解説していきます。
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- 関係副詞とは副詞と接続詞の2つの役割を兼ね備えた単語
- 関係副詞の使い方を徹底解説
- 自動詞と他動詞の違いを紹介
関係副詞とは?
関係副詞とは、副詞と接続詞の2つの役割を兼ね備えた単語のことです。
関係副詞は「when」「where」「why」「how」の全部で4種類あります。
そのうちの「where」を使って、関係副詞について考えていきましょう。
その前にまず、関係代名詞と関係副詞の違いについてはっきりさせます。
上記例文の意味は「わたしは彼が住んでいる街に訪れる予定です。」
「in which he lives」が関係詞(先行詞を説明するための節)であり、先行詞が「the town」となります。
この関係詞は、もともと以下の文だったものです。
この「in the town」が「in which」となり、先行詞の後ろに関係代名詞を持ってくることで前述の英文が完成します。
「which」は関係代名詞であるため、その名のとおり、名詞の代わりにしかなりません。
そのため、前置詞である「in」はそのまま残り、「in whicn」となったわけです。
さて、この例文ですが、関係代名詞ではなく関係副詞として記述することもできます。
「in which」が「where」に変わっているのがわかると思います。
関係副詞は、これもその名前のとおり、副詞、つまり「前置詞+名詞」を置き換えることができます。
前置詞だけ取り残された感じとなる関係代名詞よりも、こちらの関係副詞を使った方が英文としてはスッキリします。
関係副詞とは、副詞と接続詞の2つの役割を兼ね備えた単語のこと
「when」「where」「why」「how」の全部で4種類ある
関係副詞は、「前置詞+名詞」を置き換える
関係副詞の使い方
前述の例文のように、関係詞が副詞節であった場合、関係代名詞の代わりに関係副詞を使うことができます。
では、具体的にどのように関係副詞を使うのか、4種類あるそれぞれの関係副詞を使ったサンプルを確認していきましょう。
When
関係代名詞は先行詞の種類によって、「who」「which」などと単語を使い分ける必要があります。
関係副詞も同様に、先行詞の種類によって単語を使い分ける必要があります。
関係副詞の「when」は、先行詞が「時」を表すときに使います。
Where
関係副詞の「where」は、先行詞が「場所」を表すときに使います。
「場所」というのが少し曖昧であり、拡大解釈して、「the situation」(状況)、「the point」(点)、「the case」(場合)といった先行詞を置くときも、関係副詞は「where」を使います。
日本語で「~において」と自然に訳せる場合は、「where」を使うと覚えておくと良いでしょう。
Why
関係副詞の「why」は、先行詞が「理由」を表すときに使います。
上記の例文では先行詞が「理由」という意味の「the reason」となるため、関係副詞には「why」を使い、「これが私が田舎に住みたい理由です」と訳します。
次に、この関係詞のもともとの文について考えてみます。
「for that reason」で「そういう理由で」という副詞句になります。
前置詞である「for」を残して「for which」と書くこともできますが、前置詞を含めた関係副詞「why」を使うことでシンプルに表すことができます。
関係副詞「why」の場合、先行詞は「the reason」のみと考えても良いでしょう。
How
関係副詞の「how」は、先行詞が「やり方」を表すときに使います。
上記の例文では先行詞が「やり方」という意味の「the way」となるため、関係副詞には「how」を使い、「私たちは母国語をどのように学ぶのか分かりません」と訳します。
この関係詞についても、もともとの文について考えてみましょう。
「in the way」という副詞句があり、前置詞である「in」を残して「in which」と書くこともできますが、前置詞を含めた関係副詞「how」を使うことでシンプルに表せるというわけです。
関係副詞は先行詞によって単語を使い分ける
先行詞が「時」を表すときは「when」、「場所」を表すときは「where」
先行詞が「理由」を表すときは「why」、「やり方」を表すときは「how」
非制限用法の関係副詞
関係副詞には「非制限用法」と呼ばれる使い方があります。
非制限用法かどうかはものすごくシンプルで、関係副詞の前に「,(コンマ)」を置くことで非制限用法になります。
この「,(コンマ)」ひとつあるかないかで意味が変わってくるため、侮ってはいけないところです。
非制限用法で使用する関係副詞は「where」と「when」の2種類のみです。
それぞれどんな風に使うのか見ていきましょう。
When
非制限用法でも、関係副詞として使う単語の決め方は同じ考え方です。
先行詞が「時」を表すとき、「when」を使います。
まず、非制限用法の特徴として、コンマで区切った文それぞれで意味が通るという点です。
上記例文では、「わたしは映画館へ行った。」「楽しいときを過ごした」という具合です。
非制限用法とは何かという疑問に対して、上記がほぼ答えであり、「追加で説明を加える」働きをするものです。
Where
先行詞が「場所」を表すとき、「where」を使います。
上記例文も関係副詞である「where」の前にコンマがあるため非制限用法になります。
「彼は東京に住んでいる」「そこでモモコに出会った」というように、コンマで文を分け、「He lived in Tokyo」という文に続いて、追加で説明を加えているのがわかると思います。
関係副詞の前に「,(コンマ)」を置くことで非制限用法になる
非制限用法で使用する関係副詞は「where」と「when」の2種類のみ
非制限用法は、追加で説明を加えたいときに使う
関係副詞は省略できる?
関係副詞も関係代名詞と同様に省略できます。
むしろ、文中や会話の中では省略できるものは省略されることが多いです。
慣れないうちは混乱するかもしれませんが、そうならないよう関係副詞は省略できることを意識しておきましょう。
関係副詞は「when」「where」「why」「how」の全部で4種類ありますが、そのうち「why」は省略されるのが基本となります。
先行詞は「the reason」のみと考えても良いため、「the resaon」の後は「why」が省略されている可能性があります。
一方、「where」は省略できません。
「when」と「how」はケースバイケースであり、省略されたり、されなかったりします。
関係副詞は省略できる
「why」は省略されるのが基本
「where」は省略できない
自動詞と他動詞に関して
英文法を学ぶ上で動詞が「自動詞」か「他動詞」のどちらであるかという点を意識する必要があります。
自動詞とは
自動詞とは、後ろに目的語が続かなくてもそれだけで意味が成り立つ動詞のことです。
目的語がなくても意味が成り立つとは、例えば以下のような文です。
それぞれ「わたしは歩く」「あたなは泳ぐ」と、そっけいない文ではありますが、意味は成立しています。
つまり、「walk」や「swim」は自動詞となります。
他動詞とは
他動詞とは、自動詞とは逆に目的語が続かないと意味が成り立たない動詞のことです。
目的語がないと意味が成り立たないとは、例えば以下のような文です。
「買う」という行為には、必ず「〇〇を買う」というように「何を」を表す目的語が必要です。
「食べる」という行為に対しても同様です。
つまり、「I buy」「You eat」では意味が成立せず、必ず目的語が必要となるため「buy」「eat」は他動詞となります。
動詞には自動詞と他動詞がある
自動詞とは、後ろに目的語が続かなくても意味が成り立つ動詞のこと
他動詞とは、後ろに目的語が続かないと意味が成り立たない動詞のこと
まとめ
関係副詞とは、副詞と接続詞の役割をする単語のことであり、「when」「where」「why」「how」の4種類があります。
それぞれどの単語を使うかは先行詞によって変わってきます。
使い方としては関係代名詞とほぼ同じです。
違いは、関係代名詞は代名詞と接続詞の役割を持ちますが、副詞としての役割は持たないため、前置詞だけ取り残されてしまいます。
副詞としての役割を持つ関係副詞には前置詞を含めることができるので、スッキリした文になるということでした。
関係副詞は日常の英会話や英文でもよく使われる表現ですので、しっかり覚えておきましょう。
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