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更新日 2024.12.30

ニュージーランド英語の特徴は?アメリカ英語との違いやスラングも紹介

ニュージーランドの英語は発音などに特徴があると言われており、アメリカ英語を学んできた日本人にとっては、どのくらい自分の英語が通じるのか心配になりますね。

本記事ではニュージーランド英語の特徴を中心に紹介して参ります

ニュージーランド英語の歴史から発音・スペルなどの特徴や、ニュージーランド英語とアメリカ英語の違い、覚えておくと役立つニュージーランド英語のスラングを紹介します。

ニュージーランドの公用語についても紹介するので、是非参考にしてみてください

この記事のポイント
  • ニュージーランド英語は歴史が浅い
  • ニュージーランド英語の「発音・つづり・表現」の特徴を紹介
  • ニュージーランド英語とアメリカ英語の違いを徹底解説

ニュージーランド英語とは

ニュージーランドの人々が母国語としている言語は英語やマオリ語です。

ニュージーランド英語は、ニュージーランドの国鳥であるキウイにちなんで、キウイイングリッシュとも呼ばれます。

ニュージーランド英語の歴史

ニュージーランドでは、英語が話されるようになってから、まだ約150年ほどしか経っていません。

母語として話されている英語の中では、最も新しいものに属するとされています。

19世紀半ばから英語が使われるように

もともとニュージーランドには、先住民のマオリ族が暮らしており、彼らはマオリ語を話していました。

しかし19世紀半ばイギリス連邦に併合され、その後の西欧人入植者の増加にともない、英語が話されるようになったのです。

地域により訛りやイントネーションが違う

オーストラリア英語と同様に、ニュージーランドも全地域で共通の英語が使われていますが、一部に訛りのある地域もあります。

スコットランド地方からの移民が多かった南島南部では、今もなおスコットランド特有の南部訛りが残っているのが特徴です。

南部訛りの他にも、多民族が生活する都市部では、イントネーションの微妙な変容なども見られます。

POINT

イギリスに併合された後に英語が話されるようになった

歴史上最も新しいとされる、母語としての英語である

一部に訛りが残るが、全地域で均一性の高い英語である

ニュージーランド英語の特徴

ニュージーランド英語はイギリス英語発祥であることや、マオリ語の影響などもあり、発音・スペルなどに独自の特徴があります。

ここではニュージーランド英語(キウイイングリッシュ)の特徴を紹介して参ります。

発音の特徴

ニュージーランドの英語は、まず発音に特徴があります。

イギリス英語やオーストラリア英語とも違う、ニュージーランド英語に特有の発音には、どのようなものがあるか見てみましょう

iの発音

まず特徴的な発音が、i(イの音)の発音です。

i(イの音)の発音が、ə(イの口の形で短くアと発音)に変化する場合があります

  • fish(フッシュ)
  • hit(フット)
  • six(スックス)

例えば上記のような単語が挙げられます。

eの発音

続いて、e(エの音)の発音です。

e(エの音)の発音は、i(イの音)に変化する場合があります

  • pen(ピン)
  • red(リッド)
  • egg(イッグ)

例えば上記のような単語が挙げられます。

eiの発音

また、ei(エイの音)の発音が、ai(アイの音)に変化する場合があります。

  • name(ナイム)
  • today(トゥダイ)
  • rain(ライン)

例えば上記のような単語が挙げられます。

æの発音

続いては、æ(エの口の形でアの音)の発音です。

もともと文字では表しにくい発音のæ(エの口の形でアの音)ですが、æ(エの口の形でアの音)の発音は、e(エの音)に変化する場合があります

  • cat(ケット)
  • bad(ベッド)
  • that(ゼット)

例えば上記のような単語が挙げられます。

aiの発音

最後は、ai(アイの音)の発音です。

ai(アイの音)の発音が、ɔɪ(オイの音)に変化する場合があります

  • five(フォイヴ)
  • nine(ノイン)
  • I(オイ)

例えば上記のような単語が挙げられます。

つづりの特徴

発音の他には、単語のつづり(スペル)にも、ニュージーランド英語の特徴が見られます。

スペルに現れている特徴とはどのようなものでしょうか。

イギリス英語と同じ

ニュージーラン語英語のスペルの特徴は、イギリス英語と同じだと覚えておきましょう。

アメリカ英語と比較すると、スペルにいくつかの変化の法則があるのがわかります。

いくつかの例を挙げると次のようになります。

  • アメリカ英語の「-or」は「-our」に
  • 「-ter」は「-tre」に
  • 「-ize」は「-ise」に
アメリカ英語 ニュージーランド英語(イギリス英語) 日本語の意味
color colour 色、色彩
theater theatre 劇場
recognize recognise 〜を認識する

その他の特徴

発音・スペルの他にも興味深い特徴があります。

知っておくことで、少しニュージーランド英語に対する理解が深まるはずです。

eəとiəが同音異義語になる

「eəとiəが同音異義語になる」は、ややこしい法則です。

つまり、eəとiəを含む単語の発音が同じになっています。

  • hair(髪の毛)・here(ここに/ここへ)は両方とも「ヒア」
  • beer(ビール)・bear(クマ)は両方とも「ビア」

Rを巻き舌で発音しない

これはイギリス英語の特徴にも見られるものです。

アメリカ英語との大きな違いとも言えるでしょう。

例としてhard(厳しい/一生懸命に)という単語で表してみましょう。

アメリカ英語の発音では「ハーるド」(「る」は巻き舌で曖昧に発音します)のようになりますが、ニュージーランド英語では「ハード」となります。

日本人にはニュージーランド英語(イギリス英語)の方が、発音が易しいかもしれません。

マオリ語からの借用語がある

先住民の言語であるマオリ語から借用してきた言葉があることも、ニュージーランド英語の大きな特徴の一つです。

英語とはまったく由来の異なる言語ですので、知らなければ意味を推測することも難しいでしょう。

  • サツマイモ(sweet potato)はクマラ(kumara)
  • ウニ(sea urchin)はキナ(kina)
POINT

発音には独特の変化法則がある

スペルに関してはイギリス英語の影響が大きい

マオリ語からの借用語は英語とはまったく別物

ニュージーランド英語とアメリカ英語の違い

日本の英語教育ではアメリカ英語をベースとしており、日本人が想像する英語といえばアメリカ英語であるのが現状です。

ニュージーランド英語はイギリス英語をベースとするため、アメリカ英語とはさまざまな点が異なっています。

発音の違い

アメリカ英語とニュージーランド英語(イギリス英語)の違いとして、ますは発音の違いが挙げられます。

どのような違いが見られるのか、いくつかの例を挙げながら解説いたします。

tの発音

アメリカ英語では、「t」の音が「r」「d」の音に近づく場合が多いですが、イギリス英語でははっきりと発音されます。

単語 アメリカ英語の発音例 イギリス英語の発音例
water (水) ワーラー ウォーター
letter(手紙/文字) レラー/レダー レター

caの発音

「ca」はアメリカ英語では「キャ」という発音になりますが、イギリス英語では「カ」のような発音になります。

単語 アメリカ英語の発音例 イギリス英語の発音例
can(〜できる) キャン カン
castle(城) キャッスル カッスル

アクセントの違い

少し細かい違いにはなりますが、アクセントにも違いが見られます。

どのような違いが見られるのでしょうか。

例:address・garageのアクセント

学校で習うアメリカ英語とのアクセントの違いに戸惑うものには、以下のようなものが挙げられます。

単語 アメリカ英語のアクセント イギリス英語のアクセント
address(住所) add-ress ad-dress
garage(車庫) ga-rage ga-rage

使用する単語の違い

アメリカ英語とニュージーランド英語(イギリス英語)では、シチュエーションが同じでも使用する単語が異なる場合があります。

ニュージーランド英語とイギリス英語でも、使用単語が異なる場合があるので、注意が必要です。

単語の違いを表で見てみよう

日本語 アメリカ英語 イギリス英語 ニュージーランド英語
テイクアウト take out take away take away
ガソリン gas petrol petrol
市街地 downtown city centre city centre
水着 swimsuit swimming costume togs
ハイキング hiking trekking tramping

ニュージーランド独自の表現があるのが、とても興味深いです。

POINT

発音・アクセントにはアメリカ英語との若干の違いが見られる

使用する単語は違う場面も多く、ある程度把握しておく必要がある

基本はイギリス英語とアメリカ英語の違いと同様に考えて良い

ニュージーランド英語とオーストラリア英語との違い

地理的に近接し、共に英連邦の仲間であるオーストラリアとの間にも、何らかの違いが見られるのでしょうか。

ニュージーランド英語とオーストラリア英語の違いについて解説いたします。

オーストラリア英語はアボリジニが影響

オーストラリア英語もニュージーランド英語と同様に、イギリス英語を基にしています。

大部分は同じですが、オーストラリア英語にはアボリジニの言語が影響を与えているため、単語などの細部に違いが見られます。

オーストラリア人とニュージーランド人も、お互いの英語のどこが違うかを細部まで把握してはいないようです。

関西人と関東人の関係性のようなものと言えば、何となく理解しやすいのではないでしょうか。

発音の違い

オーストラリアとニュージーランドの発音は、どちらもイギリス英語をベースとしているので発音やアクセントはとても似ているのが特徴です。

しかし、オーストラリアとニュージーランドでは、母音の発音に違いがあります。

母音の発音の違いは以下の通りです。

 「fish and chips」

発音
ニュージーランド “fush and chups” または”f'sh and ch'ps”
オーストラリア “feesh and cheeps”

共通点

オーストラリア英語とニュージーランド英語の共通点としては、スラングです。

スラングの例としては以下の通りです。

単語 意味
Bottle-O 酒屋
Barbie バーベキュー、ソーセージ
Arvo 午後
POINT

オーストラリア英語はアボリジニが影響

オーストラリア英語とニュージーランド英語は似てる

共通点はスラング

ニュージーランド英語で覚えたい表現

旅行・留学などで訪れる際に、独特の表現やスラングを覚えておくと、現地での体験がさらに深いものとなるでしょう。

ニュージーランド英語でよく耳にする、覚えておきたい表現とはどのようなものでしょうか。

ニュージーランド英語のスラング

スラングは現地人が生活の中で使う表現であり、旅行者が自ら使う機会は少ないかもしれません。

しかしスラングを知っておくことで、現地の文化をより肌で感じやすくなるでしょう。

ニュージーランド英語でよく使われるスラングを、カテゴリー別に紹介いたします。

挨拶・返事

ニュージーランドでよく使われる挨拶や返事のスラングには、以下のようなものがあります。

使われる頻度も高いので、ぜひ頭に入れておきましょう

  • 「Kia ora」:マオリ語での挨拶。街中の広告や空港などの看板にも書かれている。
  • 「Sweet」:「いいね/大丈夫だよ」などを表す表現。少し年配の人は「Lovely」という表現も使う。
  • 「Eh?」:会話文の終わりに使うことで、「〜だよね?」といったニュアンスを表せる。

食べ物

ニュージーランドでよく使われる食べ物のスラングには、以下のようなものがあります。

観光で訪れた場合でも、よく見かけたり聞いたりすることになるでしょう

  • 「Fizzy drink」:炭酸飲料を意味する。アメリカ英語では「soda」。
  • 「Brekkie」:朝食を表す表現。このような短縮語がよく見られる。
  • 「Scull」:お酒を一気飲みすることで、普通の飲み物に対して使うこともある。

その他日常生活で使えるスラング

上記の他、ニュージーランドでよく使われるスラングには、以下のようなものがあります。

留学で現地の友人ができた方などは、特に知っておくと良いでしょう

  • 「Far out」:日本語で言うところの「ヤバイ」。感情がたかぶる場面でよく使われる。
  • 「Keen」:「興味ある?」など、相手を何かに誘うときなどに使う。
  • 「Narked」:「疲れた」という意味を表す。英語のtiredと同じ意味。
POINT

他の英語と違う、独特な表現を覚えておくと便利

オーストラリア英語と同じく短縮する言葉が多い

スラングを理解して、ニュージーランドの文化を知ろう

ニュージーランドの公用語は英語とマオリ語だけじゃない

ニュージーランドには、公用語とされている言語が3つあります。

英語とマオリ語と並ぶ、ニュージーランドのもう一つの公用語とは何でしょうか。

ニュージーランドでは手話も公用語

ニュージーランドのもう一つの公用語は手話です。

ニュージーランドは世界でも数少ない、手話を公用語として認知している国の一つとなっています。

ニュージーランドの手話の特徴

ニュージーランドの手話は、英語やマオリ語とは異なる文法に基づく、体系化された視覚言語です。

独自の文法体系を持つ言語であることから、音声言語と同格の言語であると認知され、法的にも公用語として認められています。

手話にはマオリ文化も反映されており、ニュージーランドには手話を第一言語とする人々の、力強いコミュニティがあるのが特徴です。

POINT

ニュージーランドの公用語は、英語・マオリ語・NZ手話の3つ

NZ手話は独自の文法体系を持つ完全な言語

手話にはマオリ族の文化・伝統も反映されている

ニュージーランド英語を学ぶには?

以下では、ニュージーランド英語を学ぶ方法について紹介します。

ニュージーランドへ留学する

ニュージーランド英語を学ぶには、ニュージーランドへ留学することが最も効率よく学ぶことができるでしょう。

特に、現地の方と積極的に交流をすることで、本場のニュージーランド英語が身に付きます。

そして、ニュージーランドへ留学するには、留学エージェント経由で留学するのが安心でしょう。

以下では、おすすめの留学エージェントについて紹介していきますので、ぜひご覧ください。

ニュージーランド留学におすすめのスマ留

以下では、ニュージーランド留学におすすめの留学エージェントであるスマ留についてご紹介します。

留学費用が従来の最大半額

スマ留の特徴としては、留学費用が従来の最大半額であるという点です。

留学費用を格安で提供できるのは、語学学校の空き時間(生徒数が少ない時間帯)や、空き場所を効率よく利用しているためです。

また、料金体系がとてもシンプルで理解しやすいのも、多くの人に選ばれる理由となっています。

充実した安心サポート

そして、スマ留は充実した安心サポートも特徴的です。

スマ留は146ヵ国203都市で緊急時の駆けつけサービスや、不安な現地での生活を24時間コールサポートするサービスを整えており、トラブルにいつでも対応可能です。

留学生としては、サポート体制が整えられていることから、安心して留学生活を送ることができるでしょう。

スマ留の料金プラン

以下では、スマ留の料金プランについて紹介します。

スマ留の料金プランには、以下の二つのプランがあります。

  • スマ留ライト
  • スマ留スタンダード

留学国ごとの4週間滞在時の費用としては、以下の通りです。

ライト スタンダード
ニュージーランド 250,000円 289,000円
オーストラリア 304,000円 343,000円
カナダ 313,000円 352,000円
フィリピン 最低保証価格 最低保証価格
マレーシア 168,000円 207,000円
アメリカ(西海岸) 370,000円 409,000円
アメリカ(東海岸) 449,000円 488,000円
ハワイ 419,000円 458,000円
マルタ 234,000円 273,000円
イギリス 350,000円 389,000円
アイルランド 298,000円 337,000円
ドバイ 322,000円 361,000円
南アフリカ 246,000円 285,000円

スマ留の口コミ・評判

スマ留の口コミ・評判は以下の通りです。

他のどのエージェントよりも対応が丁寧だと知人から聞いたからスマ留にしました。

留学前は話すのが怖かったけどミスを恐れないようになりました。

文法どうこうをきにするよりも伝わればいいというメンタルの下、話すのが何より大切だと感じました。

2週間という短い期間なのに丁寧で迅速な対応や、格安のプランを教えて頂きほんとに丁寧だと思いました。

対応が丁寧であるとの声が多くみられました。

また、留学後には留学してよかったという意見が多く、スマ留の留学提供の品質の良さが伺えます。

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POINT

ニュージーランド英語を学ぶために留学しよう

ニュージーランド留学ならスマ留

まとめ

本記事では、ニュージーランド英語の成り立ちや特徴・表現・さまざまなスラング・第三の公用語などについて解説して参りました。

世界にはさまざまな言語があり、英語はその中でも確固たる存在感を持つ言語です。

世界中には話す人ごとに異なる、個性的な英語が存在し、ニュージーランド英語もその1つと言えます。

ニュージーランド英語への興味を持った方は、これを機会に英語の持つ魅力にさらに一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「ニュージーランド 英語」に関してよくある質問を集めました。

ニュージーランド英語とは?

19世紀半ばのイギリスからの植民により、現地語であるマオリ語とイギリス英語との融合によって誕生した新しい部類の英語です。イギリス英語との多くの共通点を持ちますが、ニュージーランドで育まれた多くの独自要素も持っています。ニュージーランド全土で均一の英語が話されていますが、南島南部や一部の地域には地方独特の訛りも存在します。

ニュージーランド英語の特徴は?

発音やアクセント・数々のスラングに、イギリス英語やマオリ語由来の多くの特徴が見られます。発音のルールは独特なものが多く、慣れない人には聞き取りにくいかもしれません。単語の使い方ではイギリス英語との共通点も多く見られますが、ニュージーランド特有の使用法もあります。数ある英語の中でも、最も早口で話される点も特徴的です。

この記事を企画・執筆した人
-EnglishSearch編集部-
この記事は、EnglishSearchを運営している株式会社デジタルトレンズのEnglishSearch編集部が企画・執筆した記事です。
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