人気の英語試験であるTOEICを受験する前に、TOEICとはどんな試験なのか、自分の英語の実力はどのくらいなのか気になりますよね。
本記事ではTOEICの模擬試験について初心者にもわかりやすく紹介します。
TOEIC模擬試験のメリット・デメリットをはじめ、無料で試験を受けることができるサイトからリスニングとリーディングの試験対策にもなるサイト、模擬試験のおすすめ問題集やアプリを紹介します。
模擬試験の効果を高める試験の受け方や問題集の解き方も解説するので、是非参考にしてみてください。
まずは、TOEIC模擬試験について、特徴とメリットについて解説します。
TOEIC模擬試験は、英語学習者が今の力や日々の学習の成果を判断するために受験します。
ウェブサイト上に公開されているものや、テキストに付随しているものがあり、目的や予算によって使い分けることが重要です
TOEIC模擬試験は、大学受験の模擬試験などとは異なり、いつでも好きな時に受験することができます。
テキストに付随している模擬試験はテキストの購入費がかかりますが、ネットに公開されているものであれば料金はかかりません。
TOEIC模試試験はTOEICの受験を考えている方であれば、学習の中に取り入れていくべきです。
模擬試験のメリットは以下の3つです。
TOEIC模擬試験は、本番と同じ200問の問題が各パートに用意されています。
模試を解く時間を2時間に設定すると、本番とまったく同じ状況の想定が出来るため、問題傾向を把握してから、時間制限をして解いてみましょう。
慣れてきたら、本番で焦ってしまわないように、敢えて5~10分ほど短く設定する方法もおすすめです。
模試で獲得したスコアは、本番と同じ算出方法であるため、現状学力の把握に適しており、具体的な目標を設定できます。
目標が決まると、本番までに取り組むべきことが明確になるので、本番までの準備を効率的に進められるでしょう。
配点は、リスニング・リーディング各セクション495点となっており990満点です。
本番を意識して作られた模試を解くと、獲得したスコアから自分の苦手分野を分析することができます。
極端にスコアが低い分野は重点的に取り組む必要があり、反対にスコアの高い分野は取り組む時間を短くしても問題ないと判断できます。
試験当日までに苦手な範囲を極力減らすためにも、目標点数とのギャップを埋めるためにも、現状学力を知ることは重要です。
模擬試験は本番前の練習に使う
スコアから本番での目標が見えてくる
苦手分野も明確になる
TOEICの模擬試験は参考書も多く発刊されています。
最近では、TOEICの模擬試験を無料で掲載しているサイトもあるので、学習の参考にしてみてください。
無料でTOEICの模擬試験を受けることができるおすすめのサイトは、以下の3つです。
しかし、無料であるため問題は全て解けるわけではなく、サンプル問題となっています。
「アルク ENGLISH JOURNAL」では、TOEIC全パートの模擬問題が用意されており、全て無料で使用することができます。
「アルク」は英語学習関連書籍の出版会社として知られています。
TOEICはもちろん、英会話や子供の英語教育本まで幅広く扱っていて、会社としても高い信頼があります。
問題には解説もついているので、1回解いた後はしっかりと振り返りましょう。
「TOEIC実力診断ミニテスト」はeサラダ英会話というオンライン英会話サービスを運営している組織のサイトに掲載されています。
本番の1/4の量の問題数が用意されている模試を、1回30分のテストを2回分無料で受けることができます。
また、無料会員登録が必要ですが、ミニテストの他にも500問以上収録されている演習問題集と、頻出単語3000語が学べる教材の一部を利用できることも特徴です。
TOEICをまだ受けたことがない方にとっては、テスト全体を短時間で把握出来るのでおすすめです。
「TOEIC®︎Listening & Reading Test」はTOEIC試験を運営しているETSが用意した公式の模擬問題になっています。
公式からの問題であるため信頼性が高く、試験対策に生かすことができます。
各セクションにおいて、全てのパートを見ることが出来るため、1度気軽に問題を解いてみたい方にはおすすめです。
回答は、選択肢を選部とすぐに表示されますが、解説がついていないので自分で調べる必要があります。
「TOEIC公式みんなで模擬試験」とは、ETSが2020年に開催したYouTubeを用いての模擬試験です。
問題がTOEICのYouTube公式チャンネルにアップされており、公開テストの雰囲気を体験できるようになっています。
2020年に公開された動画は試験終了をもって削除されました。
2021年8月末現在、今年の開催について、公式からのアナウンスはまだありません。
無料でTOEIC模擬試験を受けられるサイトがある
豊富な問題数と解説のある「アルク」がおすすめ
オンラインの模擬試験が実施される可能性がある
模擬試験だけではなく、各パート対策も今ではウェブサイトでできるようになっています。
リスニング・リーディング対策におすすめのサイトをそれぞれ3つご紹介します。
TOEICリスニング問題対策が出来るおすすめのサイトは、以下の3つです。
「英語リスニング無料学習館」では、聞き取った英語を一字一句間違えずに書きとる「ディクテーション」でリスニング力を向上させることができます。
総問題数は645問あり、難易度別やTOEICのパート形式ごと、シチュエーション別などのカテゴリー分けもされているので、ピンポイントで対策していくことが可能です。
問題数も多くボリューム満点であるので、毎週どこかでディクテーションをする時間を作り、何回かに分けて取り組むことをおすすめします。
「朝日新聞出版」のウェブサイトでは、TOEIC学習参考書「特急シリーズ」全ての書籍の音声をダウンロードできます。
冊数にすると48冊分で、1日1冊分聞いたとしても1ヶ月以上の教材を手に入れることができる、優れものです。
単語帳や参考書が開けない時でも、スマホから単語や例文を確認可能で、さらにリーディング問題の無料音声も附属しています。
各ジャンルをカバーしているので、上手く活用し満遍なく学習しましょう。
「YBM」とは、韓国でTOEICを運営している団体です。
YBMには非常に多くの問題数が掲載されており、リスニング模試が本番換算で10回分収録されています。
韓国語を読み解く必要がありますが、公式HPに会員登録すると無料でリスニング音声をダウンロードできるようになります。
韓国語が読めない方は、サイトを翻訳してから利用するか、他のサイトを利用することをおすすめします。
リーディング問題が解けるおすすめのサイトは、以下の3つです。
「Weblio語彙力診断テスト」では、本番のテストで目標とするスコアごとにテストが用意されています。
自分の目標に対して、語彙力がどれほど追いついているのか視覚的に判断することができるので、学習のモチベーション維持にもつながります。
無料会員登録をすると、スコアに対して必要な語彙力が表示されるだけでなく、間違えた単語を保存したり連続で診断出来たりするため、効率よく学習したい方にはおすすめです。
「過去問.com」には、TOEICのパート1・2・5・6の過去問と予想問題が無料で公開されています。
リスニングパートに関しては、問題は掲載されていますが、音声は掲載されていないので、ご注意ください。
ランダムの出題や解きたいジャンルを設定することも可能で、単語・熟語パートも用意されているので、苦手対策にも活用可能です。
「word engine」は初回起動時に現在の単語力を測定し、以降の学習では知っている単語は出てこなくするプログラムが組まれています。
定着していない単語を重点的に反復することができるので、効率よく単語力を伸ばせます。
通常の学習に加えて、このサイトを利用して学習を進めた結果、スコアアップの平均は利用無しと比較して約2倍上がったという調査結果も掲載されています。
ウェブサイトでパート別の勉強もできる
リスニング・リーディングどちらも無料で利用できる
参考書にかかる費用を削減できる
ここまでは、TOEIC学習を進めていく上でのおすすめサイトをみてきましたが、次に紙媒体やアプリのおすすめ問題集をご紹介します。
ウェブ媒体にはまだ慣れないという方や、スマホ1つで済ませたいという方は参考にしてみてください。
模擬試験対策におすすめの問題集は、以下の3冊です。
書籍名 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集8 |
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料金 | 3,300円 |
出版社 | 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
本書はTOEICを運営しているETSから発売されている、公式のTOEIC問題集です。
現在は「問題集8」が最新刊になっていますが、今後も改訂されて新しいものが出る可能性が高いため、購入時は最新版かどうかを確認しておきましょう。
新しいものほど、公開テストの対策に有効なので、複数冊取り組む場合は最新刊から遡っていくと、演習量も増えるのでおすすめです。
書籍名 | TOEIC L&Rテスト 目標スコア奪取の模試 |
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料金 | 1,210円 |
出版社 | 旺文社 |
TOEIC L&Rテスト 目標スコア奪取の模試はこれまでTOEICテスト満点を70回以上獲得した、濱崎潤之輔氏が作成した問題集です。
目標とするスコアごとに、問題の取捨選択や時間の使い方まで解説されているので、確実なスコアアップへとつながります。
別冊に、自動採点に対応したTOEICの模擬試験が収録されているので、参考書の利用前後に解くことで、実力の確認もすることが可能です 。
本書は、先ほど模擬試験を提供しているサイトでもご紹介した、「アルク」が出版している問題集です。
模試3回分、全600問が収録されていて、全ての問題に詳細な解説動画がついているので、どのレベルの人にも対応出来ることが特徴です。
また、弱点問題タイプを診断してくれるので、課題を見つけることが難しいと感じる方にとって、とても効率的に学習を進められるでしょう。
TOEIC対策のツールは紙媒体の問題集だけではなく、アプリも数多くリリースされています。
今回は、.Rep∞t(リピート)とスタディサプリENGLISH TOEIC対策コースの2つを紹介します。
書籍名 | TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+ |
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料金 | 3,300円 |
出版社 | アルク |
アプリ名 | Rep∞t |
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料金 | 無料 |
対応OS | iOS/Android |
「Rep∞t」は基本無料で使うことができ、1回分の模試に取り組ムことが出来ます。
模試は200問収録されており5回分用意されていますが、2回目以降は別途料金が必要ですが、その他の追加料金はかかりません。
解答は途中保存可能なため、隙間時間にTOEIC対策を進めていける点や、パート別分析も出来る点が特徴です。
アプリ名 | スタディサプリ ENGLISH |
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料金 | 月額 2500円〜 |
対応OS | iOS/Android |
本アプリは、リクルートからリリースされているTOEIC対策アプリです。
利用には7日間の無料体験後に月額料金が必要になりますが、模試が20回分収録されていて、このアプリ1つで全てのパートをカバーできます。
問題だけでなく、解説も詳しく記載されており、約580本ものミニ講義や、ディクテーション・シャドーイングの練習などの機能も充実していることも特徴です。
参考書の内容と試験のレベル差を確認
実際の問題とより近づくなら「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」
アプリで本格的に学ぶなら別途料金が必要
最後に、TOEIC模擬試験の効果をより高める方法をご紹介します。
質の高い教材は様々な形で手元に置くことができますが、ただこなすだけでは効率よく力を伸ばすことはできません。
学習の効果を高め、スコアアップにつなげていきましょう。
効果を高める模擬試験の受け方は、以下の3点です。
同じ問題に繰り返し取り組むことも大切ですが、勉強の効率を上げるためには、解説や解答の知らない新しい問題を解くようにしましょう。
当然難易度は上がりますが、2時間の時間制限を設けると、本番前の予行演習になります。
模擬試験に配置されている問題の種類や傾向は、本番のテストを意識して作られています。
模擬試験でスコアが伸びなかった範囲は自分の弱点であると判断し、重点的に学習を進められるでしょう。
模擬試験に取り組む時は、周囲の環境を可能な限り本番に近づけるようにしましょう。
解答時間は本番と同じ2時間に設定し、解答にはマークシートを用いたりリスニング音声をスピーカーから流したりなどの工夫をするのがおすすめです。
問題集を使う時は、以下の2点を意識すると効率よく勉強を進めていけます。
問題集を1周終わったら、すぐに次の問題集に移るのではなく、何周も繰り返し取り組みましょう。
TOEICテストの進み方や、パートごとの解き方のコツを知ると、TOEICの特徴を押さえて解答することができるようになります。
曖昧なパートや解答は、しっかりと確認して分からないままにしないようにすることが大切です。
問題集を進める時は、本番の時間制限を意識しましょう。
2時間の試験時間の中で、何分をどこのパートに使っていくのかを計画すると、余裕を持って本番に臨めます。
特に、リーディングに関しては時間が足りなくなる方が多いため、迷ったら次の問題に移行するなどのたいさくを練る必要があります。
模擬試験を使って、弱点を分析する
1冊の問題集を繰り返し解く
解答時間は本番と同じ2時間にする
TOEICの模擬試験は、書店に並んでいる問題集以外にも様々な場所から手に入れ、日頃の勉強に生かしていくことができます。
高い質で作られた模擬試験は、1度やるだけではなく、何回も繰り返すことで効率的にスコアを伸ばすことができます。
自分の使いやすい媒体を選んで、目標点数突破に向けて、勉強に取り組んでいきましょう。
「TOEIC 模擬」に関してよくある質問を集めました。
TOEIC模擬試験とは、本番のテストと似たような内容や問題形式が用意されている問題集です。対応している媒体はウェブ、書籍、アプリと多岐にわたり、多くの教材でパート1から7まで全200問収録されています。初めてTOEICの受験を考えている方には、事前の予行演習に最適な教材です
TOEIC模擬試験を受けるための特別な手続きは必要ありません。書店に売られている問題集を購入すると自分の好きなタイミングで、模擬試験に取り組めます。また、アプリやウェブサイトを用いる場合は、ネット環境と端末を用意するだけで好きな場所で模擬試験の受験が可能です