近年、多くの英語資格試験が存在しており、それを受ける方もどんどん増えてきています。
そんな中、長年にわたって多数の方々が受けてきたのが英検(実用英語技能検定)です。
この資格は、高校受験や大学受験においても非常に使いやすい資格となっており、受験の際に英語試験を免除されたり、加点をしてもらえたりすることがあります。
こちらの記事ではそんな英検の中でも英検4級について、試験概要、1次試験の解説、スピーキングテストの解説に加えてそれらの対策方法についてもご紹介させていただきます。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
■まとめ
まず、英検4級ではリーディング、リスニングの能力を見るための1次試験とスピーキング能力を評価するための2次試験から構成されています。
ここからは、4級合格に求められる能力やその合格点について解説していきます。
まずは英検4級に求められる能力ですが、英検公式サイトには次のように記載されています。
ここからもわかるように、英検4級では基礎的な英語能力が必要とされていることが分かります。
一般的に合格に必要な単語数は600~1,300語程度とされており、どれも中学レベルの基礎単語だといえます。
そのため、基本を押さえる勉強が大事だということがよくわかります。
では、英検4級に合格するにはどの程度の点数を取ればいいのでしょうか?一般的には英検4級一次試験の合格点は41点 / 65点(得点率63%)といわれています。
リーディング合計の合格点は14点 / 35点(得点率40%)、リスニング合計の合格点は27点 / 30点(得点率90%)が目安となっています。
また、英検協会の発表している合格に必要なCSEスコアは622点となっています。
この点数を目安に学習を進めていくのがいいでしょう。
英検4級の一つ下の級となっているのは英検5級ですが、その内容の違いは「長文の内容一致選択」の有無だといえます。
長文読解問題というのは、英語を読む能力が総合的に問われる問題です。
苦手意識のある方は、継続して学習することをお勧めします。
英検4級では基本的な事項が必要となる
必要な単語数は600~1300語
長文読解の対策は必須
ここからは、リーディング問題について表を使って解説していきます。
測定技能 | 形式・課題 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句空所補充 | 15 | 短文 会話文 | 4肢選択(選択肢印刷) |
会話文の文空所補充 | 5 | 会話文 | ||
日本文付き短文の語句整序 | 5 | 短文 | ||
長文の内容一致選択 | 10 | 掲示・案内Eメール・手紙文・説明文 |
リーディング課題のうち、前半20問は文章の空欄にあてはまる単語を選ぶ形となっています。
また、次の5問は日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替えるもの、最後の10問は提示されたパッセージの内容に関する質問に答えるものとなっています。
筆記の試験時間は35分となっています。
リーディング試験の例題をいくつかご紹介していきます。
是非参考にしてくださいませ。
A: Did you ( ) your mother about going to the movie?
B: Yes. I can go with you.
Father:Come to the dining room, Tim. ( )
Son:OK, Dad. I’m coming.
あなたのパスポートを見せていただけますか。
①.passport ②.may ③.your ④.I ⑤.see
2番目と4番目のかっこにあてはまるものを選べ。
( )( )( )( )( ), please?
Soccer Day Camp for Junior High School Students
Come to our camp if you’re interested in soccer!
Dates: July 12 to July 16
Time: 10:30 to 15:00
Place: Silverton Junior High School
Cost: $30
You’ll meet two famous soccer players from the Silverton Fighters at the camp. To join, send an e-mail to Mike Webb before June 12.
infosoccer@silverton.jhs
When is the last day of the soccer day camp?
ここからは、リスニング問題について表で解説していきます。
リスニング | 会話の応答文選択 | 10 | 会話文 | 3肢選択(選択肢読み上げ) |
---|---|---|---|---|
会話の内容一致選択 | 10 | |||
文の内容一致選択 | 10 | 物語文 説明文 | 4肢選択(選択肢印刷) |
リスニング問題は、会話の最後の発話に対して最適な選択肢を選ぶ問題、会話の内容に関する質問に答える問題、短いパッセージの内容に関する質問に答える問題で構成されています。
制限時間は30分となっています。
リスニング試験の例題をいくつか紹介していきます。
是非ご覧くださいませ。
☆These newspapers are heavy!
★Are you recycling them?
☆Yes. Could you help me?
★Mom, I need to go to school early tomorrow.
☆Why?
★I have band practice for the concert.
☆OK.
Question: Why does the boy have to go to school early tomorrow?
★Here is your key. Your room number is 205.
The restaurant on the second floor is open until ten o’clock.
Enjoy your stay.
Question: Where is the man talking?
一次試験はリーディングとリスニング
問題に慣れていることが重要
ここまで、リーディングとリスニングのテストについて解説してきましたが、ここからはスピーキングテストについて解説させていただきます。
まず英検4級のスピーキングテストは任意の試験となっています。
多くの受験者が受験可能なように、コンピュータ端末での録音データを合否判定に使用する形となっているので、非常に受験しやすく、スピーキング能力の確認ができる試験となっています。
また、合否判定に関しては1次試験とは別々のため、級の取得としては1次試験の合格のみで良いことになっています。
測定技能 | 形式・課題 | 問題数 | 解答形式 |
---|---|---|---|
スピーキング | 音読 | 1 | 録音型面接 |
パッセージについての質問 | 2 | ||
イラストについての質問 | 1 | ||
受験者自身のことなど | 1 |
問題の形式は上記の表のとおりです。
また、詳細については音読が25語程度のパッセージ、その内容に関する質問、提示されたイラストの説明、受験者自身の身近な事柄に関する質問への回答となっています。
スピーキングテストの例題をいくつかご紹介していきます。
Ken’s Dream
Ken is in the soccer club at his junior high school.
Ken plays soccer after school.
Ken wants to become a famous soccer player.
Please look at the passage.
What does Ken want to become?
答: He wants to become a famous soccer player.
ここではイラストを省略させていただきます。
Please look at the picture.
What is the girl doing?
答: She is playing soccer.
Do you like to play sports?
What sport do you play?
答:Yes, I do. I like basketball.
スピーキングテストは任意受験
オンラインでどこでも受けられる
合否判定は一次試験と別々
ここまで英検4級に関して様々な解説をしてきましたが、どう対策すれば合格へと近づくのでしょうか。
ここからはその対策についてご紹介させていただきます。
英検に出題される単語には、ある程度の傾向があるといわれています。
同じレベルの英単語、熟語であっても、出題のされやすさには大きな差がある場合が多いのです。
そのため、ただ単語帳を繰り返し学習するよりも、英検で実際に出題された過去問を解きながら覚えていくほうが圧倒的に効率がいいといえます。
単語の勉強をする際に非常にお勧めなのが、「英検4級でる順パス単」です。
こちらの単語帳には、過去の英検問題を分析し、よく出題される単語・熟語を「でる順」に掲載されているため、効率よく必要な単語を暗記することが可能となっています。
英検4級の出題範囲は、中学2年生レベルの英語となっています。
この学年で実際に学習する文法事項はかなり多く、様々な構文を身に着けることが必要になっています。
また、その内容も難しくなってくる段階であり、基礎知識とは言えど、対策が必要となります。
中でも重要な文法事項は一般動詞の過去形、未来形、助動詞や不定詞、There is~構文や接続詞の使い分けとなっています。
苦手な方は、是非対策に力を入れることをお勧めさせていただきます。
リーディングやリスニング、スピーキングの3つの技能を伸ばすにあたってとても重要となるのが「声に出して発音する」ことです。
ただ書くだけではなく、声に出しながら書くことによって目だけではなく耳からも情報をインプットすることが可能となります。
これによって知識定着率がぐんと伸びるというわけです。
また、この勉強法を続けていくことでリーディングの学習をしながら同時にスピーキング能力をはぐくんでいくことも可能です。
そのため、声に出して学習するということは合格への近道になる可能性が高いといえます。
過去問を上手に活用しよう
文法事項の理解は必須
発音しながら練習することで効率UP
クラウドEnglish | |
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対象 | 中学生~高校生 |
授業形態 | オンライン |
講師の国籍 | 日本人 |
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今回は英検4級の試験内容や合格点とその対策、勉強法についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?英検はいまや日本でもっともメジャーな英語資格試験となっていますが、長年にわたって高校受験や大学受験に有利に働いています。
また、受験という観点から離れたとしても、英語の基礎的な技能を伸ばすのにはうってつけの試験といえます。
英語能力を育てるためには様々な手段が存在していますが、その一つとして中学レベルの英語を身に着け、ここから伸ばしていきたい方はぜひ英検を受けてみてはいかがでしょうか。
「英検 4級」に関してよくある質問を集めました。
4級は、英語の学習を始めて最初の目標となる5級の次に目指す級で、レベルは中学中級程度とされています。簡単な英語を理解することができ、それを使って表現することが求められます。必要単語数は約600~1300個で、リーディング、リスニング能力が主に問われます。
英検4級のスピーキングテストは任意試験であり、4級の合否判定自体には関係なく、単体で合否判定されます。インターネット端末があればどこにいても受験することができ、申し込まれた各回次の一次試験合否閲覧日から受験が可能です。