英語学習に英和辞典は必要不可欠ですが、世の中には数多くの英和辞典が存在しております。
また、そのどれもが一見同じように見えるため、どの点を見て選択するのがよいか悩んでいる人も多いでしょう。
この記事では、英和辞典について選び方から小学生~高校生、更には社会人まで年齢別のおすすめの英和辞典、そしておすすめの英和辞典アプリまで紹介します。
長く使い続けられる英和辞典選びに、お役立てください。
■まとめ
英和辞典を選ぶ際は、次の3つのポイントを押さえて選びましょう。
対象によって掲載されている内容や体裁が違うため、年齢に合わせて英和辞典を選ぶのは大切です。
はじめて購入する小学生は、楽しいイラストやアイキャッチがあるものがおすすめですし、楽しいと感じられれば自然に辞書で調べる習慣がつくでしょう。
中学生になると、基礎を定着させるために小学生向けより詳しく解説されたものが適しています。
ただし、あらゆる英単語が網羅されたものではなく中学生レベルのものが分かりやすく解説されている英和辞典がおすすめです。
例文や会話にイラストがついていたり、単語の意味を1つずつしっかり覚えられたりといった工夫が施されているものがいいでしょう。
大学受験で使うことになる高校生は、掲載されている収録語の多いものを選んでください。
目安は3000語ですが、難関大学の受験を考えている場合は5000語以上の英和辞典を選択しておくと安心です。
中には、時事用語が収録されていたり、重要単語が強調されていたりするものもあるので、重視するポイントを絞って比較検討してください。
社会人になってから、新たに英和辞典を買い直す際は、ビジネス用語や仕事に関連した特定分野に特化したものを選びましょう。
ビジネスで英語を使う機会が多い人には、国によって異なるニュアンスの英語をカバーしている英和辞典もおすすめです。
発音記号を覚えるのは難しいので、子どもの頃から英語に苦手意識を持ってしまう可能性もあります。
そのため、はじめて英和辞典を購入する際は、カタカナ表記のものを選択しましょう。
英語に慣れてきたら、発音記号が使われているものに買い替えるとスムーズです。
発音記号を体系的に勉強して覚えてしまえば、リスニングやスピーキングの力が向上します。
コーパスとは、新聞や雑誌、本などに書かれている言葉を集めて検索・分析できるようにしているデータベースのことで、多種多様な英語が収集されているのが特徴です。
これに基づいて作られた英和辞典は、より日常生活に寄り添った語法が具体例を用いて説明されています。
実用的な英語を身につけるためには、コーパスを利用している英和辞典を選ぶのをおすすめします。
年齢に合わせて選ぶ
発音表記の種類で選ぶ
コーパス利用の辞書を選ぶ
はじめて購入する人も多い小学生向けの英和辞典としては、以下の3つをおすすめします。
全ページカラーで重要な単語やアイコンが分かりやすく色分けされており、見やすい見出しもついているのが特徴の英和辞典です。
英単語は、小中学校で習うものに加えて英検3級レベルのものが厳選されています。
さらに、正しい発音が身に着くように無料でダウンロードできる音声や、書く練習ができるMY単語帳もついています。
小学校低学年から利用できるように漢字にはフリガナがついているのも嬉しい配慮です。
価格 | 2,750円 |
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ページ数 | 975ページ |
収録単語数 | 16,690項目 |
昔も今も子どもたちが大好きなドラえもんのキャラクターが、すべてのページに登場して英語の学習を盛り上げてくれます。
内容としては、小学校で習うものの他に英検5級レベルの英単語が収録されているのが特徴です。
付録には、ネイティブスピーカーの発音で見出し語と例文の発音が確認できるCD-ROMがついています。
スマートフォンやパソコンへのダウンロードも可能です。
価格 | 2,310円 |
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ページ数 | 399ページ |
収録単語数 | 2,350項目 |
小学生が利用できて英検3〜5級の受験準備に対応している本格的な英和辞典です。
例文には、小学生アンケートをもとにした「英語で言いたいこと」を紹介しています。
見出し語から例文、図のキャプションまですべてを収録した音声がついていて、発音を理解するのに最適です。
さらに、全部で2300点も掲載されている目を引くおしゃれなイラストやきれいな写真も、ビジュアルが重要な小学生向けの和英辞典に向いています。
価格 | 3,190円 |
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ページ数 | 846ページ |
収録単語数 | 10,300項目 |
英語の勉強が本格的にはじまる中学校では、英和辞典をしっかり吟味して選ぶ必要があります。
自分に合う英和辞典を選んで使いこなせることは、英語の成績を伸ばすために欠かせません。おすすめは以下の3冊です。
初級の英和辞典のロングセラーで、すべての中学英語教科書に対応しているのが特徴です。
最重要動詞をまとめた「教科書エッセンスページ」は、教科書によく登場する17の最重要動詞の意味や連語がまとまっており、英語教育改革で重要な表現力や発信力の強化にも適しています。
また、世界基準であるCEFRをベースに作られた日本基準のCEFR-Jに対応しており、優先して覚えておきたい単語が一目でわかります。
価格 | 価格 3,706円 |
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ページ数 | 782ページ |
収録単語数 | 21,200項目 |
現在の中学生の親世代が中学生の頃から愛されてきたトップブランドです。イラストやカラーを駆使した見やすい編集が目を引きます。
収録されている英単語は、中学校で習うものの他、高校入試や英検2級までに対応したものを徹底的に分析して抽出され、時事に合った単語や中学生に身近な単語も収録。
文法は、イラストを用いてわかりやすく丁寧に解説されていて、疑問を残さないようしっかり学べるのもポイントです。
付録には、重要な単語が学べる無料アプリがついています。スマホゲームを楽しむ感覚で英単語が覚えられるでしょう。
価格 | 1,980円 |
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ページ数 | 936ページ |
収録単語数 | 17,100項目 |
新学習指導要領に準拠し、CEFR-JのA2ランクまでカバーしている豊富な情報量の英和辞典です。
基本的な単語だけでなく、多義語や多品詞などをピックアップして、詳細に解説しています。
また、会話例やカラーの口絵などを用いて、調べるときだけでなく何気なく眺めるだけでも楽しいつくりになっているのもポイントです。
家族みんなで愛用できる、英和辞典といえるでしょう。
価格 | 1,870円 |
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ページ数 | 735ページ |
収録単語数 | 15,800項目 |
アプリや電子辞書で調べる人も増えてくる高校生ですが、紙の英和辞典ならではの良さもあり、1冊は持っておきたいものです。
長く愛用できるおすすめの英和辞典を3冊紹介します。
会話や英文作成に役立つ用例などが多数収録されている他、重要な名刺と動詞の結びつきが「コロケーション」欄に見やすく表示されているのがポイントです。
単語の意味が覚えやすい「単語の記憶」欄や、よく使われるフレーズを紹介した「コーパスで学ぶコロケーション+1」、相手に応じた会話に役立つ「コミュニケーションの鍵」など、オリジナリティのある解説も役立ちます。
大学入試を想定して、頻出の重要な言葉にはアイコンが表示されています。
価格 | 3,300円 |
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ページ数 | 1,824ページ |
収録単語数 | 約70,000項目 |
読むとためになるオリジナルの情報が満載の英和辞典です。
たとえば、以下のような情報が紹介されています。
さらに、巻末には以下のような付録もついていて英語に関する知識の幅を広げられます。
圧巻の情報の質と量でコストパフォーマンスの良さが魅力です。
価格 | 6,600円 |
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ページ数 | 2,208ページ |
収録単語数 | 72,000項目 |
大規模英語データベースのコーパスを分析した、最新の現代英語が反映されているのが特徴です。
類語記述は細かく、コラムの数も多く収録されています。
また、語義や要諦が頻度順に配置されているのもポイントです。
「読解のポイント」「語法のポイント」など、英作文や試験対策に最適なコラムも充実しています。
価格 | 3,850円 |
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ページ数 | 2,336ページ |
収録単語数 | 104,000項目 |
成績や受験のためではなく、社会人になると自分の意志で英語を勉強する必要がある場合に英和辞典が必要です。
ですから、英語を使うシーンに合わせた辞書を選ぶと使い勝手がよいでしょう。社会人に最適な英和辞典を3冊紹介します。
IT分野などの専門用語や新語も加えられており、実用的に使える言葉が約10万項目収録されているのが特徴です。
発音記号は最新の研究結果が反映されており、用例は現代的なものを精選していて使い勝手の良さで選ばれています。
価格 | 3,520円 |
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ページ数 | 2,100ページ |
収録単語数 | 約100,000項目 |
英会話で使える便利な表現がジャンルで分けられて、使いやすくなっているのがポイントです。
以下のような、社会で役立つ英単語も多数収録されています。
感覚的に理解できるデザインや、読みやすい太字やアイコン、分かりやすいイラストや写真といった工夫も満載です。
また、世界の文化を紹介するコラムで見聞を広げられるのもポイントです。
価格 | 3,300円 |
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ページ数 | 2,086ページ |
収録単語数 | 62,000項目 |
口語や俗語から多彩な分野で使われる専門用語、固有名詞まで百科事典のように幅広く収録されており、学生や一般の社会人から実務家や翻訳家までのニーズを満たしてくれる英和辞典です。
イギリスやアメリカ以外の英語圏で使われる英語に配慮している点も、注目したいポイントです。
丁寧な語源の説明もためになります。
価格 | 11,000円 |
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ページ数 | 2,750ページ |
収録単語数 | 280,000項目 |
英和と和英が1つのアプリに収録されていますが、軽快な動作で使えるのが魅力です。
検索ごとの一致部分をハイライト表示できる機能や、成句検索、用例検索などさまざまな検索ができるのも使い勝手がよい理由の1つです。
プレビューモードで意味を瞬時に確認できる便利な機能もあります。
さらに、アプリならではの機能であるブックマークや履歴を使っての復習は、効率的で着実に単語力をつけるのに役立ちます。
価格 | 1,220円 |
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対応OS | iPhone、iPad |
収録単語数 | 167,000項目(和・英合わせて) |
豊富な用例から的確な英語表現が見つけられる、優秀な英和・和英辞典アプリです。
英語表現、英文法、文型などのコラムは一覧で見られるので、集中的に学ぶのも可能です。
ブックマークはフォルダ分けできるので、使いやすいようにカスタマイズして利用できます。
価格 | 2,940円 |
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対応OS | iPhone、iPad |
収録単語数 | 約40,000項目 |
書籍には掲載されていない英単語が21,000項目追加されており、充実した収録単語数が魅力です。
検索機能が進化していて、たとえばパターン検索は2つのアルファベットの間に入る言葉が検索できます。
また、必要な言い回しについて複数の用例を検索するのも容易です。
ネイティブスピーカーによる音声データも豊富に収録されています。
さらに、利用中のアプリを閉じずに辞書アプリで調べられる機能も対応可能です。
価格 | 5,140円 |
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対応OS | iPhone、iPad |
収録単語数 | 105,000項目 |
今回は、英和辞典に焦点をあてて幅広く紹介しました。
自分に合った英和辞典は見つかりましたか?
英和辞典は、一度購入したら何度も買うものではないので、使いはじめてから後悔しないようにじっくり検討しましょう。
最適な英和辞典選びに、本記事が役立てば光栄です。
「英和辞典 おすすめ」に関してよくある質問を集めました。
年齢に合った英和辞典を選ぶのが基本です。小学生から社会人まで、それぞれの年齢で使いやすいように工夫されているからです。はじめて英和辞典を購入する際は、発音記号が使われているものよりカタカナで表記されたものを選ぶと苦手意識をなくせるでしょう。
iPhoneユーザー向けの英和辞典のアプリは、「デイリーコンサイス英和・和英辞典」「ウィズダム英和・和英辞典 2」「ジーニアス英和・和英辞典」がおすすめです。いずれも紙の辞典より多くの英単語が収録されているので、並行して利用すると便利です。