英語学習の方法の一つに、英語ニュースの活用があります。
ニュース記事は短くまとめられており、スキマ時間で手軽に学習できる点はメリットです。
国内外の時事問題やライフハックなど、読みものとして興味をひくコンテンツも多く、自身の関心に合わせて選べます。
また、音声再生できるものはリスニング教材としても活用できます。
英語ニュースのサイトやアプリには言語学習用からネイティブのためのコンテンツまであり、レベルに合わせて選ぶとよいでしょう。
ただし、英語ニュースを活用した学習を効果的にするためには、単語を調べる、別途文法の学習をするなどの工夫も大切です。
この記事では、英語ニュースを活用した学習のポイントを紹介しますので、参考にしてください。
ここでは、より効率的に英語ニュースを活用するための以下の3つのポイントを紹介します。
学習に活用するニュースは、興味のある内容に取り組むと、読む作業に抵抗を感じずストレスなく進められます。
また、記憶にも残りやすく、英会話の機会がある際はトピックとしても使えます。
実際に活用する機会の多い単語を学べるためより実践的となりますし、自身の職種関連や個人的に詳しいジャンルがある場合は、専門ニュースサイトを中心に学習教材を探すとさらに良いです。
興味のあるジャンルが特に定まっていない場合は、幅広い分野の内容を扱う総合ニュースサイトを活用しましょう。
読んでいて興味がないと感じたら、途中で飛ばして別のニュースを探しても問題ありません。
学習目的で英語ニュースを読むときは、学習課題を見つける目的で取り組みましょう。
文中に複数回出てくる理解できない単語は忘れずにメモしておき、後でゆっくりと辞書で調べられるようにします。
また、単語だけでなく、その単語を使った文章をメモに残しておくと、より学習効果が高まります。
メモやフラッシュカードを作れるアプリなどを利用し、オリジナルの単語帳を作るのも一つの方法です。
わからない単語が多くある場合はすべてを調べようとするのではなく、頻出単語だけに絞るのも学習を長続きさせるコツです。
英語ニュースを活用した学習方法は、スキマ時間を利用するのがおすすめです。
ニュース記事は一つのトピックが短くまとめられているものが多く、短時間でも読み切れます。
忙しい社会人でも、通勤時間や休憩時間などを活用して手軽に英語を学習できるでしょう。
また、興味のない内容を無理に読みつづける必要はなく、面白そうな内容をかいつまんで飛ばし読みをしても構いません。
毎日流し読みをする中でわずかなフレーズでも記憶に残れば、一定の学習効果が得られます。
興味のある内容に取り組む
よく出てくる単語をメモする
スキマ時間を活用する
初心者におすすめの英語ニュースサイト・アプリを3つ紹介します。
やさしく読める英語ニュースのおすすめポイントは、以下のとおりです。
やさしく読める英語ニュースは、文部科学省協力の英語教員向けサイト「えいごネット」で掲載されているコンテンツです。
ジャパンタイムズ協力の時事ニュース記事が簡単な英語で紹介され、中学英語の語彙約1200語で理解できる初心者向けの内容が特徴です。
単語や固有名詞を説明するキーワード欄もあり、語彙力に自信がなくても気軽に読めますし、音声でニュース記事を読みながらリスニングにも使えます。
やさしく読める英語ニュースは、簡単な内容のリーディングから始めたい人におすすめのサイトです。
Nippon.comのおすすめポイントは、以下のとおりです。
Nippon.comは、海外の人向けに日本のニュースを発信するサイトです。
日本国内のニュースを中心に扱っているため、日本人にとって馴染みやすい内容が多く英語学習初心者におすすめです。
ニュース記事は日本語と英語両方の掲載があり、日本語で内容を把握してから英語記事を読んでもよいでしょう。
Nippon.comのニュース記事は、時事問題だけでなく、日本の名所や食文化を紹介する記事などトピックが豊富な点もメリットです。
興味を持ちやすいトピックを探したいという人に、おすすめのサイトといえます。
The Japan Times alpha Onlineのおすすめポイントは、以下のとおりです。
The Japan Times alpha Onlineは、英語学習を目的としたニュースサイトです。
時事英語を大量に読みリアルな英語の習得を目指すことをコンセプトとしてコンテンツを提供しています。
国内外さまざまなジャンルを取り扱っており、幅広い内容から興味のあるものを選べる点もおすすめです。
TOEIC対策やライティング、スピーキングなど、英語学習に特化した記事もあり、エクササイズもおこなえます。
記事のボリュームも一度に読み終えるのにちょうどよい設定になっており、スキマ時間の活用に便利です。
ここからは、中級者向けのおすすめサイト・アプリとして、以下の3つを紹介します。
NHK World-Japanのおすすめポイントは、以下のとおりです。
NHK World-Japanは、日本国内のニュースが中心のため、馴染みあるトピックが多く理解しやすいNHKの国際放送サービスです。
ニュース記事内では、ビジネスシーンでよく使われる単語や表現が頻出するため、ビジネス英語を学びたい中級者にも適しています。
音声視聴の発音がクリアで聞き取りやすいのも特徴で、リスニングとリーディング力を同時に鍛えられます。
スクリプトを見ずに音声を先に聞き、理解度を確認するリスニングテストにも活用できるでしょう。
短時間で視聴できるコンテンツが多く、スキマ時間の活用にも適しているサイトです。
BBC Learning Englishの特徴は、以下のとおりです。
BBC Learning Englishは、イギリスの公共放送局BBCが提供する英語学習教材サイトです。
英語学習教材には75年以上の歴史があり、100以上の国で使用されています。
英語で単語や文法の解説が付属しているため、「英語で英語を理解する」学習スタイルを実現できます。
また、すべての教材に解説がついているため、気になるトピックはどれでも教材として活用できるのも利点です。
なかでも「6 Minute English」は、毎回6分間で興味深いコンテンツを取り上げており、短時間学習におすすめです。
ネイティブの自然な言い回しや会話スピードを身につけたい中級者におすすめといえるでしょう。
News in Levelsの特徴は、以下のとおりです。
News in Levelsは同じトピックの一つのニュースに対して、レベルが異なる3つの記事が用意されているサイトです。
レベルに応じて使用される単語や表現の難易度が異なり、読み比べも可能です。
また、知っている単語をチェックし語彙数を確認する、簡単な単語レベルテストもできます。
現在の実力を確かめたい中級者で、何から始めたらいいかわからない人にもおすすめのコンテンツです。
上級者向けには、ネイティブと同じコンテンツを楽しむのがおすすめです。
ここでは、上級者が英語学習に使用できるおすすめサイト・アプリを3つ紹介します。
CNN.comの特徴は、以下のとおりです。
CNNは、アメリカで設立された世界初の24時間放送ニュース専門番組です。
使われる英語は標準的なアクセントでスラングも少なく、フォーマルな表現を学べます。
また、ニュース番組は日常英会話とは異なり、報道を正確に伝えるための表現を使用するのも特徴です。
そのため、英語での講義やプレゼンにできるレベルのリスニング力を鍛えられるでしょう。
ちなみにCNNの動画コンテンツは、公式 webサイトやYouTubeチャンネルで無料公開されています。
Lifehackerの特徴は、以下のとおりです。
Lifehackerは、仕事や生活の心得、生産性を高めるテクニックなどの情報を提供するサイトです。
一般的な時事ニュースサイトとは異なり、最新ガジェットの紹介や節約術など生活に密着した内容が多くあります。
興味深い内容はそのまま会話のネタにも応用できるため、英会話力を向上させたい上級学習者にもおすすめといえるでしょう。
また、Lifehackerには同じ英語版でもオーストラリア版やインド版など国によって異なるサイトがあります。
それぞれの国に合わせた異なるコンテンツが用意されており、読み比べるのも楽しいはずです。
親しみやすいものから読み始めたい場合には、日本語版サイトを活用してもよいでしょう。
BBCの特徴は、以下のとおりです。
BBCはイギリス最大の放送局で、日本のNHKに似たポジションであるといえます。
そのため、正統派ニュース報道が閲覧でき、英語学習だけでなく情報収集にも役立ちます。
報道キャスターの音声はゆっくりめな速度で正確な発音であるため、リスニング練習にも適しているでしょう。
また、BBCには日本語版公式サイトもあり、英国版サイトの記事の和訳を確認できます。
数多くある記事の中から、自身の興味のあるトピックをかいつまんで学習できるため、教材として優れているといえるでしょう。
英語ニュースを活用した英語学習は、リスニング力を高めるのにも効果的です。
リスニング力向上の鍵は、大量のインプットを繰り返すことです。
英語学習の場合、知識の自動化とは単語や文法、発音などが無意識的に使える状態を目指せます。
また、リスニングで高い効果を得るためには、内容の大半が理解可能な教材を選ぶ必要もあります。
そのため、リスニング教材に使用するなら現レベルよりも少し難易度が高いものが最適です。
集中して音声を聞くリスニング学習法のほかに、聞き流し学習法もあります。
聞き流し学習は、やり方によっては効果が得られない場合もあるので注意が必要です。
以下のような状況の聞き流し学習は、失敗に終わる可能性があります。
リスニング教材として使用する内容の難易度が高すぎると、理解できる単語や表現がほとんどない状態となります。
理解できない音声を聞き流していても、単なる雑音として耳に入るだけで学習効果は得られません。
また、歩行中や家事の途中など、他の作業に集中しながら聞いている場合、聞いた内容がほとんど頭に残らない可能性もあります。
さらに、リスニングの学習効果を高めるには、語彙力やリーディング力を鍛える学習も別途必要です。
単語や文法は他の学習を通して理解したうえで、定着のために聞き流しなどのリスニング学習をおこなうと効率的です。
英語ニュースは、英語学習の教材として活用できるコンテンツの一つです。
ニュース記事は一つひとつが短いものが多くトピックも豊富なため、スキマ時間に自身の興味があるものだけを閲覧できます。
ニュースサイトには音声や動画を公開しているものもあり、リスニング教材としても使えるのも利点です。
また、ニュースサイトやアプリは、言語学習用の初心者向けのものから、ネイティブ向けの報道サイトまでさまざまです。
英語学習の教材として効果的なものを選ぶためには、自身のレベルに応じたサイトやアプリ選びが欠かせません。
また、頻出単語はメモして調べる、継続できるものを選ぶなども重要なポイントです。
気軽に活用できる英語教材をお探しでしたら、英語ニュースサイトやアプリの使用を検討してみてください。
「英語ニュース」に関してよくある質問を集めました。
英語ニュースの学習ポイントは「興味のある内容に取り組む」「よく出てくる単語をメモする」「スキマ時間を活用する」の3つです。負担なく継続できるよう、ニュース記事は興味のある内容を選ぶとよいでしょう。
英語ニュースアプリの中には、無料で活用できるものがあります。一例としては、「やさしく読める英語ニュース」「Nippon.com」「NHK World-Japan」「BBC Learning English」「CNN.com」「Lifehacker」などがあります。