英語を勉強している人の中には、「英語を速く読めるようになりたい」「英語の速読の勉強方法を知りたい」というようにお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、英語の速読ができるようになる方法や、英語の速読ができない原因とできるようになるポイント、おすすめのトレーニング方法について紹介いたします。
本記事を読むことで、英語を速く読めるようになる方法を知ることができます。
■まとめ
英語の習得には、英語の速読は、必須ではありませんが、英語の速読を身に付け事にはたくさんのメリットがあります。
英語の速読を身に付ける主なメリットは以下の3つです。
~英語の速読を身に付けるメリット~
以下で、1つずつ詳しく解説していきます。
英語の速読を身につけるメリットの1つ目は、英語の長文読解が得意になることです。
入学試験や各種英語資格試験で最も大きな配点を与えられているのが英語の長文問題です。
リーディングのスピードが速くなれば、それだけ問題の解答をじっくり考えることができます。
また、早く終わればそれだけ見直しの時間も取れるので、正答率が著しく上がる事が望めるでしょう。
英語の速読を身につけるメリットの2つ目は、リスニング力の向上が見込める点です。
英語の速読ができるようになると、英文を1文1文、英語から日本語へ翻訳して理解しなくても、英語を英語のままに理解することができるようになり、英語を英語のままで理解することができるので、スムーズに英語を理解することができ、リスニング力の向上にもつながります。
読むだけじゃなくて、聞くことの情報処理速度も上がるのです。
英語の速読を身につけるメリットの3つ目は、多くの英文に触れることできる点です。
後述の通り、リーディングのスピードを上げるには多くの英語に触れることが重要です。
しかし、その逆で読解のスピードが上がればそれだけ多くの英文を読むことができます。
つまり、速読ができるようになるとより多くの英文が読めるようになり、それによってさらに速読ができるようになる、という好循環を生み出すことができます。
長文読解が得意になる
情報処理速度が上がることでリスニング力が向上する
速読力がさらなる速読力の向上につながる
「英語の速読ができるようになるためのおすすめの方法を知りたい」「速読のコツを知りたい」そう思っている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、速読をできるようになるためのポイントについてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
速読の1つのテクニックとして、知らない単語は読み飛ばし、前後の文から意味を推測するというものがあります。
しかし、それは知らない単語が少ない場合に適応出来るテクニックであり、やはり英語の速読には、まずは最低限の知識として語彙力を増やすことが必要です。
まず初心者の方は単語帳1冊を何度も繰り返し読み返して、語彙力を高めていきましょう。
一方、既に多くの単語を知っている方や単語帳を何周も繰り返した方は、長文を読みながら単語を覚えていくというのも有効な学習法です。
日本語と英語では、文の構造が違うため、語順が異なります。
そのため、単語の意味を覚えて、語彙力を増やすだけでは、英文をすらすらと読めるようにはなりません。
英文の構造を知り、日本語と英語の語順における違いを理解することが大切です。
語彙力と一緒に、英語の基礎知識である英文構造を理解しましょう。
英語には、特殊な使い方をする英文法が多数あります。
よく使われる英文法を知っておかないと、語彙の意味や英文構造を理解していても、英文の意味を理解することができないことがあります。
初心者へおすすめの参考書にまとめられている英文法だけでもよいので、きちんと学んでおきましょう。
速読ができない人の中には、英語を理解できないのではなく、長文を読むことに慣れていない人もいます。
つまり、速読には長い文章を読めるだけの集中力も必要になります。
上記のような英語の基礎は固まったけど長文がなかなか読めない方は、それが欠けているケースが多く、その場合は多くの英文を読み、長文に慣れることが大切です。
まずは短い文章からはじめ、徐々に文字数の多い文章に挑戦してみましょう。
速読には、基礎知識として、語彙力を身につける必要がある
速読には、英語の語順と英文法を理解することが大切である
速読には長文を読み切る集中力が必要
英語速読の勉強の仕方を知りたい方は多いのではないでしょうか。
速読力を身につけるには、読むスピードを高めるトレーニングをする必要があります。
今回は、教材や参考書ではなく、速読力をしっかりと高めるトレーニング方法をご紹介します。
精読とは、1文1文の文構造を分析しながら丁寧に読み進めていく学習法です。
時間をかけてじっくりと読むため、速読とは真逆に感じるかもしれません。
しかし、時間をかけて英文と向き合い、正確に理解することは、速読に必要な語彙力の強化や文法の知識の定着に繋がります。
これから紹介する勉強法の前にまずは時間を無視して精読してみましょう。
精読をすることで英文を正しく理解することができるようになります。
初めは、時間がかかりますが、一旦無視して正確さを重視し、完璧に理解できることを目指しましょう。
その際に意識すると良いポイントは、主語、動詞、目的語、よく使われる文法です。
これらのポイントを意識して読むことで、基礎知識が身につきます。
スラッシュリーディングとは、以下のように英文に区切り(スラッシュ)を入れながら読むことです。
長くて難しい複雑な長文でも、このように区切りを入れて読むことで、とても読みやすくなるので、読むスピードも正確性も上がります。
区切りを入れながら読むことによって、区切りごとのかたまりで、意味を理解できるようになります。
日本語と異なる英語の語順を理解できるようになると、英語の語順のまま意味を理解することができるようになります。
また、英文の順序を入れ替え、完璧に日本語に訳さなくてもよいため、速読にもつながります。
速読のトレーニングとして、時間を決めて時間内に読む方法は、とても有効です。
時間を定めることで、早く読む意識が生まれます。
また、少しずつ制限時間を短くしていくことが速読につながります。
まずは、1分間に120単語を読めるレベルを目指しましょう。
ちなみに読んだ時の理解度は、日本語訳にした時ほど完璧ではなく、英語として理解できていれば十分です。
精読には、英文を正しく理解し、基礎知識を身につけるメリットがある
スラッシュリーディングで長文を短文にして読む
速読のトレーニングには、時間を意識することが大切である
速読の勉強や速読のトレーニングをしているのに、なかなか速読ができるようにならない。
そんな 悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
速読ができない人には、必ず原因があります。
この章では、英語の速読ができない原因として考えられるものを2つ紹介します。
英語の速読ができない多くの原因は、英語の基礎が定着していないことです。
基礎が定着しなければ、どれだけ速読の勉強、速読のトレーニングを行ったとしても、速読ができるようにはなりません。
そのため、まずは、英語の基礎となる「語彙力」や「英文法」をきちんと定着させるようにしましょう。
英語を頭の中で日本語に訳して理解しているとどうしても読解に時間がかかってしまいます。
リーディングのスピードを上げるには、英文を英語のまま理解できるようになることが必須です。
また、長文に取り組む際にきれいに訳そうとするあまり、1文1文にかける時間が長い人が多々います。
しかし、長文で大事なことは文章全体を通して筆者が伝えたいことを理解することなので、その文章が意味することをざっくりとしたイメージで掴めればOKです。
英語の基礎が定着していないと速読はできない
英語脳が育っていない
文章の意味をざっくり理解する
この記事の最後に、英語の速読を身に着ける際におすすめの参考書とアプリをご紹介します。
まず初めに、英語の速読におすすめの参考書・洋書を3つ紹介します。
今回紹介するものは、以下の3つです。
~英語の速読におすすめの参考書・洋書~
ここからは、それぞれの詳細を紹介していきます。
出版社 | 桐原書店 |
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ページ数 | 206ページ |
料金(税込) | 1,485円 |
この参考書は東進ハイスクールの名物講師安河内先生によって執筆されたものです。
全文に品詞分解と文法の詳しい解説が載っており、初心者の方でも非常に学びやすい一冊です。
さらに英文の音声が聞けるCDも付いており、1度解いた後に何回でも学習できます。
出版社 | ベレ出版 |
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ページ数 | 336ページ |
料金(税込) | 1,980円 |
本書は他の参考書と異なり、「マーキング法」という読解法を紹介しており、この1冊を完璧にすれば、ネイティブに引け劣らないスピードと正確性で長文が読めるようになります。
また、文構造の解説はもちろん、翻訳のテクニックまで詳しく解説しているので、テスト対策からビジネスシーンまで幅広く使えます。
出版社 | Vermilion |
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ページ数 | 96ページ |
料金(税込) | 1,112円 |
既にリーディングに必要な知識が身についている方は、洋書にチャレンジしてみるとよいでしょう。
初めて洋書に挑戦する方は「Who Moved My Cheese?」がおすすめです。
「チーズはどこへ消えた」のタイトルで多くの日本人にも読まれているので、知っている方も多いのではないでしょうか。
英語学習に有効なのはもちろん、自己啓発本として生きる活力にもなるので、上記の英語学習が一通り終わったら是非お読みください。
次に、英語の速読におすすめのアプリを3つ紹介します。
今回紹介するものは、以下の3つです。
~英語の速読におすすめのアプリ~
ここからは、それぞれのアプリの詳細につい解説していきます。
対応OS | iOS、Android |
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料金 | 無料 ※一部機能は有料 |
このアプリでは「好きを学びに」をテーマに、ビジネスやファッションなど全15分野から自分の好きなトピックを選んで学習できます。
また、リーディング以外の英語4技能に加え、単語や文法まで学習できる優れものです。
特に、調べた単語は「検索したことがある単語リスト」に保存され、あなただけの単語帳が出来上がります。
対応OS | iOS、Android |
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料金 | 無料 ※一部機能は有料 |
本アプリは、国内外のニュースを英語学習者向けに最適化したオリジナル記事を掲載しています。
どのコンテンツも1分程度で読み終わるのでスキマ時間に学習するのもおすすめです。
また、各記事の重要単語がピックアップされており、単語学習にも利用できます。
対応OS | iOS、Android |
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料金 | 無料 ※一部機能は有料 |
このアプリは、Appleから教育系アプリとして年間iPhoneアプリ賞を受賞した経験を持っています。
その最大の特徴は楽しみながら英語を身に着けられる点にあり、RPGのようなゲーム感覚で学習が進んでいきます。
さらに、実践問題を通して英語のルールを身に着けていく「暗黙的学習」を採用している点も特徴です。
英語の速度ができるようになるためには、語彙力を増やす、日本語と英語の語順の違いを理解する、文法を理解する、長文を読む集中力をつける、など必要なポイントがあります。
それらの必要なポイントは、精読、スラッシュリーディング、音読のトレーニングを通して身につけることができます。
音読には、シャドーイング、リピーティング、オーバーラッピングとさまざまな方法があり、学習効果が高いのでおすすめです。
各トレーニング方法の特徴を理解し、自分に合うトレーニングを行うことで、効果的かつ効率的に英語の基礎知識を身につけながら、英語の速読につながる学習ができるでしょう。
「英語の速読」に関してよくある質問を集めました。
速読のメリットは、英語を英語のまま理解する「英語脳」を身につけられることです。英語を日本語に翻訳せず、英語を英語のまま理解できるので、情報処理速度が速くなります。そのため、英語の語順のまま素早く理解することができたり、リスニング力が向上したり、効率的に英語の勉強ができるようになります。
速読のポイントは、「語彙力」「語順」「英文法」「長文を読む」の4つです。まずは、基礎知識となる語彙力を身につけることが大切である。そして、日本語と英語では語順や文法が異なり、語彙力だけでは読み取れない文があるので、語順や文法を理解しておくべきです。