TOEICリスニングの点数が伸びず悩んでいませんか。
しっかり勉強しているのに結果が出ないと、どうしたら良いかわからなくなりますよね。
本記事ではTOEICリスニング対策として、苦手な原因を知ることから点数を伸ばす勉強法・おすすめ教材や試験での解答のコツまで詳しく解説します。
リスニング対策におすすめのアプリも紹介しているので是非参考にしてみてください。
効果的なTOEICリスニング対策を行うためには、リスニングが苦手な原因を把握することが欠かせません。
苦手な原因を知って、原因に応じた対策を講じましょう。
ここでは、TOEICのリスニングが苦手な原因について詳しく確認しましょう。
TOEICのリスニング対策として、英語の語順通りに英文を理解する訓練は不可欠です。
受験時に聞こえてくる英文を毎度日本語に翻訳していると、音声の速度に付いていけなくなるため、英語を英語で理解出来るようにしましょう。
万が一、すべての英文が聞き取れなくとも、周囲のワードが分かれば推測可能です。
返り読みをしないことはリーディングの速度にも通ずるため、綺麗な日本語に訳す必要はないことを念頭に置いておきましょう。
TOEICのリスニング対策として、正しい英語の発音を身に付けることも重要です。
正しい英語の発音を習得できていない限り、英語を聞き取ることは難しいため、音読の練習も行うことをおすすめします。
単語単位での発音だけでなく、文章のリズムやイントネーションも含めて身に付けましょう。
音声を聞いて、そのまま紙に書いていく「ディクテーション」をすることで、自分が聞き取れていない単語を簡単に見つけることができます。
リスニングで聞き取れないだけでなく、英文を確認しても理解できない場合は、単語や文法の知識不足の可能性が濃厚です。
もし知識不足が原因であれば、単語や文法の学習を行いましょう。
特に、中学・高校レベルの単元に空きがある場合、高得点を狙うことはかなり厳しくなってしまうので、学習内容に穴を開けずに取り組むことが大切です。
TOEICのリスニングが苦手な原因を把握したら、原因ごとの対策が必須です。
ここでは、TOEICのリスニングが苦手な原因ごとの具体的な対策方法について、詳しく確認しましょう。
英文を日本語訳にして理解している場合は、英語の語順で理解できる脳回路を作ります。
英語の脳回路を得るためには、リスニング力を鍛えると同時に、単語や文法の強化も欠かせません。
英語を英語で理解できるようになるためには長期間の学習が必要になりますが、毎日5分でも継続していくことで、効果を実感できるでしょう。
例えば、多読やネイティブの発音を発話してみる、日記やメールを英文で書いてみることなどが挙げられます。
TOEICのリスニングが苦手な場合は、正しい発音が理解できていない可能性があります。
特に、前の単語の音と繋がって発音している単語や、文章中であまり強く発音しない語彙に気づくことは難しいです。
スピーキング練習をして発音をすることも、リスニング力アップにつながるのです。
まずは自分の英語の発音を矯正し、実践練習を繰り返しながら音を確実に定着させることをおすすめします。
リスニングが苦手な原因の把握が大切
原因に応じて、正しい対策をしよう
英語脳を作ることが高得点への近道
続いて、TOEICリスニングで満点を目指すための対策法を解説します。
TOEICリスニングで効率的に満点を目指す場合は、パートごとに対策を講じましょう。
TOEICのリスニングにおけるテスト形式を把握することは、高得点を取る対策として欠かせません。
受験時にTOEICリスニングテストの流れを理解していれば、落ち着いて問題に取り組めるでしょう。
TOEICリスニングテストの流れは、以下になります。
ちなみに、それぞれの設問に対する音声は、一度限りしか放送されないので要注意です。
TOEICリスニングテストのパート1では、提示された1枚の写真に対して適切な回答を選択します。
それぞれの設問に対して4つの短い説明文が放送され、約20秒の音声が流れる形式です。
各設問に5秒程度で解答できるように、事前に写真を見て内容を予測することが高得点への鍵でしょう。
写真を確認する際に、頭の中であらゆる状況を整理しておくと、音声を聞いたときに冷静に判断しやすい傾向があります。
パート2では1つの質問または文章に続いて、対応する3つの質問文が放送されます。
音声は約15秒で、音声終了後に5秒程度の解答時間が与えられる形式です。
TOEICリスニングテストのパート2では、問題用紙には一切の記載がないため、事前に問題内容を推測できないことがパート2の難点です。
質問文の5W1Hをしっかりと聞き取れるかどうかがカギになります。
TOEICリスニングテストのパート3における特徴は、放送時間の長さでしょう。
パート3では2人または3人での会話を聞き、問題用紙に記載されている4つの選択肢から適切な回答を選択します。
30〜40秒とそれぞれの会話が長いため、集中力を保つことと、解答時間は8秒しか与えられないため、1つの問題で悩みすぎないことも大切でしょう。
音声が流れる前に問題用紙の質問文に目を通しておくと、迅速に解答することが可能です。
TOEICリスニングテストのパート4では、パート3と同じく長い説明文が読み上げられます。
パート3とは異なり、パート4の音声は会議中のトークやアナウンスのナレーションなど、情報量が多い内容です。
音声は30〜60秒で解答時間は8秒ほどなので、事前に問題用紙に記載された質問文を読んでおくことが不可欠です。
TOEICのリスニングテストでは、現状のご自身の点数に応じた対策を講じる方がより効果的です。
ここではTOEICリスニング点数の区分に応じた、対策方法を詳しく確認しましょう。
TOEICリスニングで300点未満の場合は、知っている単語が少なく、英語の聞き取りに慣れていない状態です。
よって、単語力とリスニング力を重点的に鍛えましょう。
リスニング力強化のためには、同じ教材を繰り返し聞いたり、音読したりする方法が有効です。
また、できる限り英語に触れる機会を作れるように、隙間時間にリスニング音声を聞いてみたり、普段見聞きしている映画や音楽を洋物にしたりする方法が挙げられます。
TOEICリスニングが300〜350点の場合は、細部まで正確に聞き取る力とテキストの文章への理解力が不足しています。
リスニングの最低限の基礎力はありますが、細かい箇所が理解できないため、難しい問題を解けていないでしょう。
またスラスラ英文を音読することはできても、テキストの内容は理解できていない傾向があります。
したがって、ディクテーションとシャドーイングに注力すると共に、内容を意識した音読が効果的な対策方法です。
TOEICリスニングテストが350〜400点であれば、総合的なリスニング力の強化が求められます。
TOEICの公式問題集をテキストなしでリスニングしても理解でき、かつシャドーイングができるレベルを目指しましょう。
普段の文法や単語、長文の学習もリスニングに大いに活かされるため、リスニングの勉強に疲れたら他の勉強を試してみることもおすすめです。
ある程度文法や単語が身についてきたら、聞いた文章を訳してみたり、紙に書きだすなど工夫して英語耳をつくっていきましょう。
TOEICリスニングが400点以上の場合は既に細かい課題はなく、リスニング力をいかに完璧にするかが問われます。
TOEIC公式問題集に対する内容理解とシャドーイングが完璧になったら、2冊目の公式問題集に取り組みましょう。
中途半端のまま次の教材に移行するのではなく、ひとつの教材を終わらせることが重要です。
なんとなくで理解している箇所は、当日にミスが起きてしまう可能性があるので、あいまいな部分も復習しておきましょう。
次に、TOEICで効率的に点数を伸ばすために、リスニングのトレーニング方法を確認しましょう。
ディクテーションとは選択肢の音声をリスニングしながら、書き取り練習を行う方法です。
聞き取れない箇所があれば、音声を繰り返してみて、正誤に関わらずまずは自分の力で書き取ってみましょう。
なお英語のスペルが不明なときは、カタカナで書いても構いません。
解答後は解説を見て、特に苦手なところは音読をして耳からも定着させると効果的です。
聞こえてきた英語音声を追いかけるように繰り返す訓練方法がシャドーイングです。
シャドーイングを行うと次の4つのメリットがあるため、TOEICのリスニング対策として有効でしょう。
シャドーイング専用の参考書も用意されているので、気になった方は是非利用してみることをおすすめします。
リピーティングを行う際は、文章のスクリプトを見ないで聞いてください。
そしてリスニングを終えたら、ご自身で文章を暗唱することで、聞き取った英語を自分のものにすることが出来ます。
発音と内容の理解の2点を意識してリピーティングを繰り返すと、リスニング力の強化に効果的です。
音読でリスニング訓練をする際は、先に音読してからリスニングを行いましょう。
単語や文法が理解できない箇所は調べつつ、意味を理解しながら音読を繰り返すと有効です。
自分で音読したものをレコーディングしておくと、ネイティブとの発音の違いや改善点が見つかるため、リスニングで聞き取りやすくなります。
音読を繰り返し行うことで、英語のリズムや発音だけでなく、語彙力の強化や速読にもつながるため、毎日少しでも英文を読む習慣をつけられると良いでしょう。
スクリプトを見ながらリスニングを行い、追いかけるように音読しましょう。
オーバーラッピングでは、音声に合わせて遅れないように読み上げることが鍵となっており、ネイティブと同じスピードで意味を取って話す訓練になります。
読み上げる速度と発音に慣れたら、内容を意識してオーバーラッピングを繰り返します。
パートごとの対策が重要
今のスコアによって、対策の重点が異なる
点数を伸ばすために、5つのトレーニングを活用しよう
続いて、TOEICリスニング対策におすすめの教材を把握しましょう。
ここでは、TOEICリスニング対策に効果的なアプリを紹介します。
アプリの特徴 | TOEIC公式のアプリ |
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おすすめポイント | 本番同様の音声とスピードで、63のシーン別リスニング対策が可能 |
料金 | 無料 |
「TOEIC presents English Upgrade」は、無料で利用できるTOEIC公式のアプリです。
本アプリ内にはスクリプトもあるため、シャドーイングやディクテーションの教材としても対応できます。
他にも、クイズモードで理解度チェックとフレーズ3択クイズで学んだスキットを確認可能です。
エピソードのジャンルは日常からビジネスシーンまで幅広く用意されているため、飽きることなくリスニング学習を継続しやすいのも特徴です。
ここでは、TOEICリスニング対策におすすめの参考書を把握しましょう。
アプリの特徴 | 最新のTOEICリスニング形式にも対応 |
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おすすめポイント | 自分のレベルに合わせて、無理がない学習が可能 |
料金 | 価格:858円(税込) |
本書はTOEICのリスニング対策として、非常に高い人気を誇っている参考書のひとつです。
実際のTOEICよりも少し易しめなので、後ほど紹介する公式問題集が難しいと感じる方におすすめです。
無料でダウンロードできる音声は再生速度を調整できるため、ご自身のレベルに合わせて利用されると良いでしょう。
本書では超頻出単語の聞き取り方も学べるため、理論的に学媚態方にもおすすめのです。
アプリの特徴 | 本番同様レベルの模試2回分が収録 |
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おすすめポイント | TOEICの公式問題集なので、TOEICに慣れることができる |
料金 | 価格:3,300円(税込) |
TOEICの主催者であるETSによる、公式のTOEICリスニングとリーディング対策本が本書です。
本番と同じ感覚で問題を解くことで、TOEICに慣れることを目指しており、レベルも本番とほとんど同じように作られています。
付属のCDだけでなく、音声はダウンロードも可能で、マークシートもついているため実力テストとしても使用可能です。
公式の問題集は現在はこちらのみとなっているため、他能参考書とともに持っておきたい問題集になります。
映画やYouTubeなどの動画も活用すると、退屈にならずにTOEICリスニング対策ができます。
ここでは具体的に映画や動画を活かした、リスニング対策方法を確認しましょう。
映画を用いてTOEICリスニングの対策をする際は、英語字幕があることが必須です。
作品を字幕なしで観た後に、再度同じ作品を字幕付きで観て、分からない単語があれば調べます。
そして再び同じ作品を字幕なしで鑑賞することで、どのくらい理解が深まったかを確認することが出来ます。
さらにシャドーイングとディクテーションに同作品を活用すると、より効率的にリスニング対策できるのでおすすめです。
YouTubeを用いたTOEICリスニング対策には、特にネイティブの子供向けYouTubeチャンネルがおすすめです。
ネイティブの子供が英語を学習するための教材が多く、綺麗な英語を学ぶことが可能であり、投稿者独自の学習方法や教え方が身に合っている場合もあるでしょう。
YouTubeを利用するときは、見るビデオに字幕があることを確認しましょう。
アプリの活用をすることで気軽にTOEIC対策
公式が出している参考書は1冊のみ
自然な英語を学ぶなら映画やYouTubeの活用がおすすめ
最後のTOEICリスニング対策は、試験での解答に関するコツを紹介します。
ここでは、試験により多く解答するためのコツを学びましょう。
TOEICのリスニング試験では、各パートの始めに問題の説明が流れます。
この各パートの説明中に問題の内容を確認すると、実際に音声が流れた際の理解力が格段に高まるでしょう。
また、それぞれの問題を解答し終えた後にも、次の設問に目を通すと効果的です。
TOEICのリスニングでは、常に問題を先読みする習慣を付けましょう。
パート1ではすべての写真を確認して、話題を予測することで、問題の内容がスムーズに理解することが出来るようになります。
一方、設問が印刷されていないパート2では、残念ながら先読みができませんので、集中して聞き取れる力を身に着けておく必要があるでしょう。
パート3とパート4では、始めの会話の設問と対応する選択肢を確認し、設問から問題文を想像することが大切です。
TOEICのリスニングでは、各音声は1度しか流れないため、答えが分からないときは悩まずに即答する方が有益です。
TOEICのリスニングを聞き取れなくて悩んでいると、すぐに次の問題の音声が流れはじめます。
同じ問題に留まって悩んでいるよりも、今流れている音声に集中する方が効果的であるため、選択肢にマークをしたら、切り替えて次の問題に移りましょう。
聞き取る際は、場面や登場人物を意識して聞くと、会話の流れや目的が把握しやすくなるでしょう。
問題を先読みすると会話内容の予測が可能
分からないときに悩みすぎないのが大切
音声内容の会話の流れや目的を把握する
TOEICリスニングに苦手意識を感じる原因や、試験上で解答するコツなどを解説してきました。
また、正しい発音の理解や語彙力の不足などが、リスニングを難しくする要因であることを説明しました。
まずはご自身の現状や弱点をしっかりと把握しましょう。
そして、ディクテーション・シャドーイング・リピーティングといった効果的な訓練方法を用いて、リスニングへの苦手意識を少しずつ減らしていきましょう。
簡単にTOEICのスコアアップを目指すことはとても難しいので、長期的な目で見て学習計画を立てることをおすすめします。