英語学習中に“repeater"という単語が気になったことはありませんか。
「repeaterは日本語のリピーターと同じ意味?」、「英語でリピーターと言いたい時はなんと言う?」など、repeaterに関して疑問を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は日本語と英語それぞれのrepeaterの意味と、リピーターを英語で言う時に使える表現方法を解説します。
また、repeater(リピーター)に関連した例文や、リピーターを含む英語の様々な「お客さん」の言い方も紹介しているので、是非ご参考ください。
■まとめ
リピーターという言葉は、日本人が日常的に使っています。
英語のrepeatからきていることはもちろんですが、英語でも同じように使うのか疑問に思ったことはありませんか?
実は、英語ではrepeaterを日本人のような使い方では使っていないため、「リピーター」という言葉は和製英語の一つと言えます。
それを知らずに「I’ m a repeater of this shop.」などと言ったら、きっとキョトンとされてしまうでしょう。
またビジネスでも「リピーターを増やす」などと使いますが、ここも注意です。
英語で説明しようとしてrepeaterをそのまま使うと間違った英語表現になってしまいます。
間違った英語を使わないためにもrepeaterの意味をしっかり押さえ、適切な英語表現を学んでいきましょう。
repeater(リピーター)には、次の2種類の意味があります。
具体的に見ていきましょう。
IT業界に「リピーター(repeater)」という言葉があり、少し専門的になりますが、通信ネットワークの中継機器のことを指します。
通信データは波の形で送信されますが、距離が長くなると波が小さくなってデータの送信が弱くなってしまいます。
そのためその波を再度大きくするために「リピータ」という中継機器をケーブルとケーブルの間に設置します。
つまり、ここでは情報を繰り返し送り届ける、という意味で「repeater」という単語が使われています。
英語のrepeaterには「繰り返す人」という意味が含まれており、日本のリピーターの意味とは反対にネガティブな意味が含まれることがあります。
実際にrepeaterを辞書で調べると以下のように記載されています。
この他にも、不正投票者を指す場合もあります。
日本語で使われているリピーターとかなり雰囲気の違う意味で使われていますね。
やはりリピーターは使い方に気を付けないといけない和製英語と言えます。
「リピーター」という言葉は和製英語
repeaterは「通信ネットワークの中継機器」の意味ももつ
「繰り返す人」という意味のrepeaterはネガティブな意味合いも含む
日本語でいう「リピーター」と英語のrepeaterとの違いがわかったかと思います。
リピーターはそのまま英語で使うと意味が違うため誤解を招くことになります。
次は日本語の「リピーター」を自然な英語に変換していきましょう。
まずは「リピ」「リピーター」という日本語表現を“repeat"を使って正しく伝わる英語に変換していきましょう。
日本語の「リピーター」を英語で使いたい場合は、repeat customerと表現します。
repeaterという単語には前述のように、客や利用者といった意味はないため、このような意味を添えるには「顧客」という意味の"customer"が必要です。
他にも、repeatを使わずにregular customerという表現にも代えられます。
「リピーター」「リピート客」「常連客」と表現したいときはrepeat customer、あるいはregular customerを使いましょう。
同様に「リピーター向け」は for repeat customer またはfor regular customerと表現します。
forをつけることで「~のための」「~向けの」という意味になります。
ヘビーリピーターは、heavy repeaterとは言い換えられないため、loyal customerと表現しましょう。
ちなみに、ヘビーユーザーはheavy userと同じ意味で使って問題ありません。
loyal customerは「商品やサービスに対して忠誠心が高い顧客」という意味です。
購入頻度が高いという意味でヘビーを使っていますので、「お得意様」という意味でloyal customerが最適でしょう。
リピ買いはa repeat purchaseと表現し、購入という意味のpurchaseを使っています。
make a repeat purchase of~とすれば、「〇〇をリピ買いしています」という文になります。
例文)I make a repeat purchase of this chocolates.
日本語訳:私はこのチョコレートをリピ買いしています。
「リピ訪問」(リピート訪問する)は、「リピ買い」と同じくmake a repeat~を使って、make a repeat visit to ~と表現します。
例文)They makes a repeat visit to Okinawa.
日本語訳:彼らは沖縄にリピート訪問しています。
リピーターはrepeat customerに変換
regular customer、royal customerなど他の表現方法もあり
リピ買いはrepeat purchaseに変換
次に、repeater(リピーター)と関連する例文を紹介します。
正しいrepeatの使い方とrepeaterを使わないでリピーターや常連客を説明する表現方法を見ていきましょう。
日本語の「リピーター」を自然な英語にそれぞれ変換しているので見ていきましょう。
日本語訳:彼はここ(場所・店)のリピーターです。
直訳だと「彼はよくここに来ます」となります。
逆に日本語で「〇〇は××のリピーターです」という文のままで考えると、be動詞を使った文しか浮かびません。
リピーター=お店によく行くと考えれば、上のような動詞と副詞を使った文もリピーターを意味する文になります。
日本語訳: 私はここの常連客(リピーター)です。
ここでは、regularという単語だけで常連客という意味を指しています。
名詞のregularには、常連客・お得意さん・なじみ、といった意味があるため、この意味を理解していれば、伝わりやすく使いやすい表現になるでしょう。
日本語訳:彼女はお得意様(ヘビーリピーター)の1人です。
リピーターの中でも特に自社の商品やサービスを気に入って利用しているお得意様をloyal customerと表現します。
日本でもロイヤルカスタマーはよく聞く表現ですね。
日本語訳:彼らはリピーター(常連客)です。
こちらは、repeatを使った表現方法です。
文法的にも使いやすい表現ですがあまり一般的ではないため、どちらかというと例文①や②が自然な表現と言えます。
日本語訳:彼女はもう何年もここの常連客です。
現在完了形を使って継続してお客さんであることを表現しています。
come oftenを使って動詞表現に変換
regularやroyal customerでもO.K
現在進行形を使って表現
常連客を英語でrepeat customerと説明しましたが、この他にも個性あるお客さんについての表現があります。
リピーターの表現とは別に追加で覚えておくと便利です。
ここでは5種類のお客さんを表す英語表現を紹介します。
時々しか来ない、たまに来るお客さんはcustomers who comes only sometimesと表現します。
関係代名詞whoでつないで頻度や状態を表すことが可能です。
同様に「めったに来ないお客さん」だと、customers who rarely comeという形になります。
「クレーマー」も実は日本語的な表現であるため、クレーマーはclaimerではなく、complainerです。
claimは「主張する」「請求する」という意味なので、「文句を言う」という意味はありません。
一方、complainは「不平を言う」という意味があるため、理不尽な要求をする人、不平を言う人という意味でcomplainerを使います。
頭にMr.やMs.を付ければ日本語で言うところの「クレーマー」となります。
unrulyは「言いうことを聞かない、気ままな、手に負えない」という意味であり、unruly customerは「手に負えない困った客」を指します。
unrulyは一般的にはunruly behavior(乱暴なふるまい)や、unruly children(手に負えない子供)などと言った使い方をするため、意味を関連付けて覚えましょう。
一見(いちげん)の客はfirst-time customerと表現します。
日本のみならず海外でも"No first-time customers"つまり、「一見さんお断り」のお店があるようです。
お得意様、上顧客という意味の「上客」はgood customerと表現します。
このように、案外簡単な単語の組み合わせで出来ている語彙もあります。
customerのgoodやunrulyなどを付けていろいろなお客さんを表現
customer who~を使ってどのようなお客さんか表現
クレーマーはclaimerではなくcomplainerなので注意
英語のrepeaterには日本で使うような「リピーター」「常連客」といった意味はなく、repeat customerと表現します。
リピ買いやリピ―トするという意味を表現する際にも、repeat purchaseなどのように関連する単語と一緒に表現します。
常連であることを"He comes here often"と言うように動詞を使った文で表すこともできます。
「リピーター」とrepeaterは同義ではないことをよく頭に入れて置き、repeatやrepeaterを使う際はこの記事でで解説した表現を使ってみましょう。
繰り返し使ってみることで、正しい表現を身に着けることが可能ととなります。
「リピート 意味」に関してよくある質問を集めました。
リピート購入者は、「購入者」を意味するpurchaserを、repeatの後ろに置くとrepeat purchaser「リピート購入者」の意味となります。これはいわゆる日本語で使用される「リピーター」の意味になりますが、英語で表現する際にrepeaterを使うと「放送局」といった意味になってしまうので注意が必要です。
リピート訪問者は、「購入者」(repeat purchaser)と同様に、「訪問者」という意味のvisitorをrepeatの後ろに足すとrepeat visitor「リピート訪問者」となります。同様にrepeaterは、日本語のように何度も訪問する人を差す英単語ではありませんので、注意しましょう。その他の似た英語表現が知りたい方は、本文をお読みください。