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カナダ英語の特徴は?独特の単語・歴史から日本人におすすめの理由まで解説| EnglishSearch

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更新日 2023.9.13

カナダ英語の特徴は?独特の単語・歴史から日本人におすすめの理由まで解説

カナダへの留学を検討していて、「カナダ英語ってあるの?」「イギリス英語やアメリカ英語との違いは何?」のように疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、カナダ英語とアメリカ英語・イギリス英語との違いや、カナダ英語独特の表現をご紹介します。

カナダ英語が日本人に優しいと言われている理由や、勉強する方法も紹介するので、留学前の準備も捗るでしょう。

この記事のポイント
  • カナダ英語とは?
  • カナダ英語でよく使われる単語や会話表現を紹介
  • 【留学生必見】留学前にカナダ英語を学ぶ方法を紹介

カナダ英語成立の歴史

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日本人に馴染みやすい形になっているカナダ英語ですが、成立の経緯には歴史が大きく関わっています。

発音がアメリカ英語寄りであるのに対して、つづりや語彙がイギリス英語寄りである理由も含めて、カナダ英語の成立についてみていきましょう。

カナダの国の位置が大きく関係している

カナダ英語の成立にはカナダという国の位置が大きく関係しています。

アメリカ英語の影響は受けていますが、イギリス・フランスとの関係もカナダ英語の成立には外せません。

  • アメリカ独立戦争でイギリス人が逃げてきた
  • 移民とフランス語の影響を受けている
  • 近年のグローバル化の波

戦争や植民地時代が大きく関わっており、そして近年では国境を越えた繋がりが求められ、深まっていることは事実です。

では、それぞれの詳細を見ていきましょう。

アメリカ独立戦争でイギリス人が逃げてきた

アメリカは中北部から西部開拓から始まっているため、土地のルーツは変わりません。

カナダにアメリカ英語だけではなく、イギリス英語の流れが見られる理由はアメリカ独立戦争でイギリス人が逃げてきたからです。

カナダに逃げ延びたイギリス人が、カナダにイギリスに近い状態を保ちたいと強く思っていたため行動に移したことがきっかけとなっています。

その結果、強い権力を持ったイギリス人が学校教育に強い影響を及ぼしたため、つづりや語彙がイギリス英語寄りになっているのです。

単語がイギリス式になっているのは、この学校教育が根本にあるからということが分かります。

移民とフランス語の影響を受けている

イギリス英語の流れを組んでいるもう1つの理由は、米英戦争後にイギリス人・アイルランド人の移民がやってきたためです。

その結果、カナダの公式に定めている単位は、イギリスをモデルにしているものが数多くあります。

また、カナダ英語は、植民地の関係でもう一つの公用語であるフランス語の影響も受けています。

先ほどご紹介した「tuque」のようにフランス語由来となっている単語も存在しているため、フランス語を学んだ経験のある方は馴染みやすいでしょう。

近年のグローバル化の波

カナダが第一言語を英語としない人に寛容となったのは、近年のグローバル化の波も影響しています。

多くの文化を受け入れ、多文化主義国として発展していくために、言語の変化にも柔軟に対応することができました。

人やモノ、金の移動が活発になったため、観光客も含め、様々な国籍の民族との交流が増えています。

カナダは、フランス語を話す民族もいるため、グローバルな活動をする場合は、ひとつの強みであるため、カナダに興味のある方は、一度訪れてみることをおすすめします。

POINT

カナダ英語の成立には、地理・歴史的背景が大きく関係

イギリス人が流れ着いたため、文法はイギリス寄りに

フランス語の影響も受けている

カナダ英語ってどんな英語?

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カナダ英語は「Canadian English」と呼ばれ、アメリカ英語ともイギリス英語とも異なる点がいくつかあります。

私たち日本人が学校教育で習っているのはアメリカ英語です。

どのような違いがあるのかみていきましょう。

アメリカ英語やイギリス英語との違い

カナダ英語はアメリカ英語やイギリス英語と比べると、発音やつづりにおいて細かい違いが見られます。

発音はアメリカ英語に、つづりはイギリス英語に寄っているので、混ざってしまわないよう注意が必要です。

発音はアメリカ英語とほぼ同じ

カナダ英語の発音はほぼアメリカ英語と同じです。

アクセントや方言といったクセが強くなく、1つ1つの文章をはっきりと区別をつけて話すことが特徴です。。

違いの例として、「o」の場合、アメリカ英語では「ア」のように口を広げて発音していますが、カナダ英語の場合は「オ」に近い発音になります。

代表的な単語は「about」で、カナダ英語だと「アブート」に近く聞こえます。

しかし、英語がネイティブの人たちには簡単に通じるため、強い訛りではないようです。

つづりや語彙にはイギリス英語が含まれている

発音がアメリカ英語に寄っているのに対し、つづりや語彙はイギリス英語の流れが多く含まれています。

アメリカ英語とイギリス英語では使う単語が異なる時があるので、確認しておきましょう。

例えば、アメリカ英語では語尾が「ter」であっても、イギリス式やカナダ英語では「tre」と記載しています。

他にも単語中の表記が、「ck」ではなく「que」となったり、「or」が「our」と表記したりします。

すぐに慣れることは難しいですが、元の単語の意味が分かっていれば、意味が分からないということは防げるでしょう。

カナダ英語でも違いがある

カナダ国内でも使う英語に違いがあります

アメリカ英語の影響が大きくみられますが、中・西部ではイギリス英語の流れが強く残っているため、発音の違いに気づく方もいるかもしれません。

また、フランス語の影響が強いため、marryやmerry、parishとperishの発音の違いがはっきりと分かるように話していることもあります。

先住民の単語をそのまま使用している地域もあるため、独自の言葉もあることを認識しておきましょう。

POINT

カナダ英語にも独自の文化はある

発音はアメリカ英語寄り

つづりや語彙はイギリス英語寄り

カナダ英語でよく使われる単語・会話表現

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アメリカ英語とイギリス英語、両方の流れを汲んでいるカナダ英語ですが、中には独特の表現もあります。

現地に留学した際やカナダ人講師から英語を習う場合、よく耳にする表現になるので、覚えておきましょう。

カナダ英語でよく使われる単語

今回ご紹介するカナダでよく使われている単語は以下の3つです。

  • tuque
  • double-double
  • hydro

tuque(ニット帽)

「tuque」はぴったりとした小型サイズのニット帽のことを指します。

カナダでは英語とともに公用語になっているフランス語からきている呼称で、「toque」ともいいます。

double-double(コーヒーの飲み方の表現)

「double-double」はカナダのコーヒーショップでよく使われる表現です。

コーヒーを頼んだ時、「double-double」と伝えると砂糖とクリームをそれぞれ2杯ずつ入れてくれます。

hydro(電気)

「hydro」はカナダ英語で「電気」を意味します。

アメリカ英語では「水力発電・発電所」を意味していますが、カナダでは水力発電の占める割合が大きいため、そのまま使われています。

カナダ英語でよく使われる会話表現

単語でカナダ英語独特の表現をするものもありますが、会話表現でよく使われるものもあります

覚えておくことでより現地に馴染んだ形でコミュニケーションを取れるようになります。

eh?

「eh?」はカナダ英語でよく使われる会話表現で、「〜だよね?」という確認の意味となります。

アメリカ英語では「~right?」にあたる表現で、主に文末に付けて使われることが多いです。

ネイティブが使う自然な会話表現の中でも簡単で使いやすため、積極的に会話に取り入れて定着させていきましょう。

POINT

カナダ英語独特の表現がある

フランス語の影響も受けている

覚えておくと日常生活において便利

カナダ英語は日本人に優しいと言われる理由

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近年、カナダが語学留学先として人気になっている理由の1つはカナダ英語は日本人に優しいと言われる理由からです。

カナダ英語が日本人に優しいといわれる理由について、整理していきましょう。

  • 日本語のカタカナと似た表現・発音が多い
  • 第一言語が英語ではない人に寛容
  • アメリカ英語とイギリス英語がミックスされている

日本語のカタカナと似た表現・発音が多い

カナダ英語は日本語のカタカナと似た表現や発音が多いため、日本人にも馴染みやすくなっています。

使う単語や発音が日本人が習うアメリカ英語に似ているため、聞き取りやすく感じるのです。

そのため、英語が聞き取れなくて悩んでいるけれど、英語圏に留学に行きたいという方には、おすすめの国だと言えます。

いきなりアメリカやイギリスに訪れるよりも、コミュニケーションのハードルを下げることが可能です。

第一言語が英語ではない人に寛容

カナダ英語とアメリカ英語を比較すると、カナダ英語の方が優しいと感じるのは、カナダは第一言語が英語でない人に寛容であるためです。

カナダの公用語には、英語の他にフランス語があります。

実際、フランス語のみで話している地域もあるので、言語の多様性には理解があると捉えても良いでしょう。

また、英語が第一言語でない国民が4割を越えているため、英語力が十分でない人に対しても暖かく接してくれる環境が整っています。

アメリカ英語とイギリス英語がミックスされている

カナダ英語はアメリカ英語とイギリス英語がミックスされた、クセの少ない平均的な英語になっています。

英語学習者に対する理解も含めて、英語を学習する上で心地よい環境が用意されているといえます。

実際、英語を教える際の時給が高かったという方も見受けられました。

POINT

カナダ英語は日本人に優しい

日本人に馴染みのなる表現や発音が多い

英語を第一言語としてない人に寛容

留学前にカナダ英語を学ぶ方法

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カナダ留学が決まった、あるいはある程度目処が立つと、留学前にカナダ英語を学んでおきたいと思う方もいるでしょう。

最後に留学前にカナダ英語を学ぶ方法をご紹介します。

動画サイトやSNSを使ってお手軽に学ぶ

塾や参考書では教えてくれないような、独自の学習方法を紹介している方もいるため、とても参考になります。

ただし、関連動画などで英語の学習とは関係のない動画やサイトに移動してしまい、時間が無駄にならないようにしましょう。

映画・ドラマ・子供向けのコンテンツを見てみよう

留学前には、映画・ドラマ・子供向けコンテンツの映像を見てみましょう。

映画やドラマを見ることで、日常の中で使われるフレーズを知ったり、会話のスピード・リズムに慣れることができます。

慣れてきたら字幕を表示しせずに視聴し、理解度を確認することも可能です。

また、子供向けコンテンツの映像を見ることで、基本となる英語力を底上げしていくことが出来るため、ここでおすすめの作品を2つご紹介します。

  • 赤毛のアン
  • Strange Brew

気になった方は、是非一度手に取って読んでみてください。

SNSの動画投稿はより現地のものに近い

instagramやfacebook・Twitterに代表されるようなSNSの動画を覗くことで、より現地のもに近い英語に触れることができます。

何気ない日常の一部分であったり、外に向けてのメッセージを見ることで、会話の中で使われる英語を知る機会になります。

日常を見ることにより、文化だけでなく、時事的な問題も学べるため、より相手国について知ることが可能です。

留学先で日本について聞かれた際、恥ずかしい思いをしないためにも、自分の意見を持っておきましょう。

本格的に勉強したいときは?

より本格的に留学前に英語を勉強したい方は、英会話スクールに通うのも1つの手段です。

英会話スクールに通うことで、自分では把握していないクセや苦手を講師と一緒に改善していくことができます。

オンラインや対面の英会話スクールでカナダ人講師を探す

英会話スクールに取り組む場合、講師はカナダ人の講師を探しましょう

カナダ人の講師に教えてもらうことで、正しい英語だけでなく、日常的に使うフランクな表現や注意すべき点を知ることができます。

グループレッスンでも構いませんが、可能であればマンツーマンレッスンを受講すると良いでしょう。

留学準備に特化した内容をカスタマイズして講師に伝えることで、英会話のみならず、実生活に関する質問なども自由に行うことが可能です。

独学で学ぶことも大切ですが、現地にゆかりのある人の話を事前に聞き、より充実した留学生活を送れるようにしましょう。

POINT

留学前に英語を学ぶには動画やSNSがおすすめ

英語で映画やドラマをみよう

より本格的に学ぶなら英会話スクールに通う

まとめ

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カナダ英語は、発音にクセのないニュートラルな英語と言われているだけあって、日本人にも優しい英語です。

第一言語を英語としない人への寛容さもあり、聞き取れない・うまく伝えられなくても暖かく接してくれます。

留学前の勉強方法は人それぞれですが、塾や参考書のみに頼らず、動画サイトや映画などで気軽に学習することもおすすめです。

留学を有意義なものにし、自身の英語力を確実に伸ばすためにも、カナダを留学先に検討してみてはいかがでしょうか。

【初心者でもわかる】この記事のまとめ

「カナダ英語」に関してよくある質問を集めました。

カナダ英語は世界中で通じるの?

カナダ英語は、世界中で使用できる英語です。ニュートラルできれいな英語として知られています。ネイティブの人でも、カナダ英語とアメリカ英語の判別ができないほどです。使う単語や表現は独特な点もありますが、十分世界中で通じる英語です。

カナダ英語を学ぶメリットは?

メリットは、日本の学校教育で使われているアメリカ英語に非常に似ているため、私たち日本人になじみやすい言語になっています。また、発音がきれいなため、言語として身に着けたとしても、変な癖や方言のようなものが出てしまう可能性が低いのが魅力です。リスニング・スピーキングともに、着実に英語力を伸ばせます。

この記事を企画・執筆した人
-EnglishSearch編集部-
この記事は、EnglishSearchを運営している株式会社デジタルトレンズのEnglishSearch編集部が企画・執筆した記事です。
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